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美しく念入りの服装をし、 白い喉元に付けた 緋色 のゼラニウムに いつもの色が見られた。 暖かい炉の火に映えて美しい髪は 溶けた金のように輝いた。 海の青さを湛えた眼は 静かな笑いと魅力に溢れていた。 その瞬間、小さな 『夢の家』 の影響を受けて レスリー は再び少女に返った ―― 【「アンの夢の家」 第12章】 |
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昨日、夕方から降り出した雨は朝には上がっていました。
それにしても起床時は太陽燦々でしたのに。間もなく真珠色の空に。
ただ気温の方は、一時の強烈な冷え込みはありません。
“一雨ごとに暖かくなる・・” そんな気配すら感じます。
そうそう、昨日、庭から摘んだ水仙。
僅か数輪の花ですのに、豊潤な香りを漂わせてくれています。
「私はここにいます」 無言な中にも確かな存在感。
思わず、その香りの主に目を遣(や)れば・・。
俯(うつむ)き、「我、関せず」 の風情。
“やられた・・” ~なんて、他愛もない言葉を呟きながら、
ふっと心が和み、綻(ほころ)ぶ瞬間です。
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【レースの 「ワンポイント」 のつもり】
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とかく冬は家の中に閉じ籠ってばかり。
外出時も、コートやマフラーで服装も隠れますから、
ついいい加減に。でも、少しでも春の気配を感じたら・・。
付属品にも目が向くようになって来ます。
そんな時、手っ取り早いのはベルトなど。
いつも身の回りのどこかに真紅の物を付けているのは、
上記の レスリー ですが、私は、やはり 「レース&ビーズ」 でしょうか。
どこか1点でも、それらに囲まれていたら、心華やぎ、幸せ気分に。
レスリーの真紅も、きっとそうだったのではないでしょうか。
そんなこんなで、再び取り出したレース針。
まだ途中ですが蝶のつもり。
蝶のワンポイントはハナエ・モリですが、
後、薔薇などレースで編んで、手持ちの物に付けましょう。
栞などもいいですね。手紙や贈物などにも添えて。