【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

瑠璃の残香

2014-09-04 20:50:25 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編






 








信州に行ってふらふらしていたら、
素敵な喫茶店を見つけてふらっと入った。
緑の木の下の広いテラスに黒い木のテーブル。
そこを独り占めして本など読んだら、おお、
素敵、と思ったのだ。
そろそろシーズンオフ。
もう、誰もいないテラスだ。

そこへ、女が、ふらっと来て、
コーヒーを注文。
オーナーの彼女がにこやかに迎え、
「ケーキはいかが?」 なんて言う。
「何がお勧め?」 と聞くと、
「今日は、チーズケーキを焼きましたの」
「じゃあ、それを頂くわ」 なんて、
うーん、いい、いい。
と、想像した通りに事が展開した。         
               【「家族がいてもいなくても」 久田恵】
 






   こちらは又々、雨となりました。
  尤もその雨、午後にはほとんどやんでいましたが、
  かなり蒸し暑くなっています。

   「秋霖(しゅうりん)」 と言うには少々、早い気もしますが、
  異常気象の昨今の事、驚く程の事ではないのかも知れません。
  (注:「秋霖」 とは9月から10月にかけて降る長雨の事)

   他には秋入梅(あきついり)、薄梅雨(すすきづゆ)
  とも呼ばれているそうですね。それにしても美しい日本の言葉。











 

   さて、気温の割に
  湿度が高く、
  蒸し暑かった今日。

   早々に浸った、
  秋色大人色、
  琥珀色の世界は、
  どうにも暑苦しくて。

   こうなれば・・。
  さっぱりしたくなる
  のが人情ですね。

   夏の間、クールな
  瑠璃色には随分、
  お世話になりました。

   特に硝子は、とりわけ
  涼やかな輝きを放って
  くれますものね。

   でも、もうそろそろ、
  秋支度をしなければ
  なりませんから、
  この瑠璃の世界も恐らく
  今日が最後になるでしょう。


     およそ二週間振りですね。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店と致しましょう。

     ところで今日の例文は、本日付の新聞のエッセイから。
    それにしても世の中には、
    何と似た考えの人が多いのでしょう。

   思わず私も、“そう、そう”
  ~なんて相槌を打っていたものです。

   しかも、その続きが奮(ふる)っています。
  オーナーの女性は、黒のドレスを着て、
  どこか都会の匂いを漂わせているそうな。

   それは、主張はしないけれど、
  趣味の良さを窺(うかが)わせているとも。

   何と素敵なのでしょう! 思わず溜息。  
  その情景を目に浮かべたものですが・・。
  次の文章に目を疑いました。

   “どう考えても喫茶店として、
  採算が取れていそうにない・・” と綴られています。

   そうなんですよね。それが一番の課題です。
  ~なんて。せいぜい空想の世界で楽しむ事にしましょう。