





うららか街は・・・両側に並んでいる いかめしい昔風の煉瓦造りの家々は 古びて垢じみ、鎧戸や日除けの 下りた高い窓は通行人に 目配せなんかするどころではなかった。 うららか街に沿って立っている樹木は あまりにも老木でずんぐりと太く、 ただの木とは思えないほどで・・・ (中略) この街角にあった元のアダムス家が 取り壊され、跡に白と赤の新しい ガソリン・スタンドが建った時には 祖母は激しく怒り、決してそこでは フランクにガソリンを入れさせなかった。 【丘の家のジェーン」 1.】 |

こちらは今日も快晴となりました。
青い空に白い雲がくっきり。そして光と影も。
眩(まぶ)しいです。
昨日もそうですが、気温は少々高め。
それでも朝晩の涼しさと夜の帳(とばり)の
下りる早さにイヤでも秋を感じます。



【蔵のある坂の町】

古き良き時代、昭和の
面影が、至る所に残る
町を散策して来ました。
江戸時代には24軒の
酒造家が軒を連ねたと
いう、酒造の町。
尤も、今では僅かに
2軒だけですが。
その酒造の町は、
今でも当時を彷彿させる、
どっしりした和の家が
立ち並んでいて、
飽きさせません。
『アンの世界』 の
煉瓦造りの家は古びて
垢じみているそうですが、
和の家は、決してそんな
事はありません。
偶然にも当時と同じ仕様で
修繕をしている何軒かの家にも出会いましたし。
和の家の良さとでも言うのでしょうか・・。
木の持つ温もりかも知れませんね。
それは、凛とした佇(たたず)まいで整然としているのに、
決して人を拒否していない温かさがあります。
そうそう、冒頭から5枚目の仏壇店。
写真は昔通りのものですが、隣には現代建築での店舗が
ちゃんと存在しています。店主の拘りでしょうか・・。
壊していない所が素敵。
こんな石碑も発見。

どうやら最近、建てられたようですね。

