声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

自衛隊の歌姫

2012-11-25 08:31:37 | Diary
海上自衛隊音楽隊の女性自衛官が歌う
「祈り」という曲がyou tubeで話題に
なっています。

映像を見ると、管楽器や弦楽器のセクションをはじめピアニストとして
女性が入隊している事に驚かされると
同時に、私自身が入隊した三十数年前
を思い出さずにはいられません。

今でも、経歴に興味を持ってくださった方々から、
「どうして自衛隊に入ったの?」
という質問をいただきます。

話すと長くなるので、実はプロフィールには「ひょんな事から…」と記して
いました。
早い話が、私の愛国心と音楽への愛着心、それに最大の原因である好奇心によるものなのですが、それを説明するだけで30分はかかりますので、
いつも以下のような理由付けをします。

「小さい時から男子に負けるのが大嫌いで、木登りと歌が好きな子供でした。
上を目指して頑張れば昇級もあるし(^^;;、好きな歌が仕事にできて、
男女平等に給与が貰える事も魅力
でした。」

とはいえ、
音楽隊の練習場には女子トイレもなく
女性が音楽隊員としての入隊するための枠組ができていない時代だったのです。

それでも、音楽隊員として
ステージに立つ事を夢見て入隊しました。

昭和53年の春の事でした。

入隊したのは、自衛隊朝霞駐屯地に
ある婦人自衛官教育隊。
WAC24期、215名の共同生活…。
厳しく辛い三ヶ月の訓練の始まりでした。

音楽?
そうそう…隊歌コンクールがあって
区隊歌を作りましたよ。
タイトルは「飛び出せ! 1区隊」
中央音楽隊からは
「青い三角定規」風のJ-popという
評価を受け作曲賞を頂きました。

教練、匍匐(ほふく)前進、小銃の扱い方
や行軍。訓練は映画「GIジェーン」を観た事のある方なら想像できるでしょう。
その訓練の合間にみんなで歌う自分たちのための応援歌です。

5年前に市ヶ谷で30年ぶりに同期たちと
再会し、歌った時は感激して涙が出ました。

自衛官が「歌姫」という言葉で、もてはやされる事自体がありえない時代でしたね。









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2 コメント

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Oh ! (yamaseichan)
2012-11-27 15:10:27
カッコイイ!!
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Re:Oh ! (yumi shimizu)
2012-11-28 21:00:17
ご感想ありがとうございます。
行進は朝霞駐屯地での観閲式の時のものです。下の写真は野営の時だったかと…。
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