
日本では、
2017年に公開されたロシア映画。
ロシア国内では大ヒットしたらしい…。
さして期待せずに観たが、ヒヤヒヤドキドキ感満載で、
このところの台風の気圧変化のせいでボーッとしがちなアタマの活性化には役立った…。
筋書きは、
ハリウッドのパニック映画を思わせるような内容だけど、
人間模様の描き方が、米国のそれとは少し違うように感じる…
特に最後のシーンで、
米国なら男女で抱き合って濃厚な接吻をして終わる?のがフツーだが、
生きるか死ぬかギリギリの選択を迫られ、決死の覚悟で偉業を成し遂げた“彼”は、
『ひとりにしてくれ…』
と言って彼女から離れる…
なんとカッコいいシーンだろう。
今まで思い描いていたロシア映画のイメージが変わった。
ロシアの民間機といえば
その昔、
南仏の友人宅に向かう際に乗った事があった。
アエロフロートには、
映画のようなロシア空軍出身のパイロットもいると聞いた事がある…
私が乗った旅客機も
降雪で凍りついた滑走路にスーッと滑るように着陸し
出発時も凍った滑走路を雪を蹴散らしながらガリガリ音をさせてパリ・ドゴール空港目指して飛び立った…
日本では、ちょっと考えられない荒技を当たり前のようにやってのけるのを目の当たりにし、
ドゴール空港に着陸した途端、乗客から拍手が沸き起こったのを覚えている。
ちなみに私が乗った頃は、
「アエロフロートで行く」と言うと、
皆んなが、「大丈夫?」と心配したものだ。
この映画「フライト・クルー」でも、
荒っぽいが、めちゃくちゃ操縦に長けている元ロシア空軍のパイロットが主人公だ。
突っ込みどころはあるが、
娯楽映画としてみれば、なかなか面白いし、
切羽詰まった時に、なんとかアイデアを絞り出して、
最後まで諦めない…という強い思いが伝わってくる。
なので、
私の評価は、☆☆☆☆かな。
最近、
眠れぬ夜に聴いているロシアの音楽サイト。
泣けます。(T . T)