声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

天皇家のルーツ

2021-11-16 20:01:00 | Diary
新刊本のコーナーにあったけれど、

著者は既に故人のはずだから
書かれたのはずっと前だ。

著者の海音寺潮五郎氏の名前は知っていたが、

好んで手に取った事はなかった…

歴史小説は苦手な分野だし、
どこまで真実でどこまでが作り事なのかがわからなくなる…

迂闊に信じてしまうと数年後に新発見があって、史実が塗り替えられたりする…

聖徳太子を厩戸皇子と言い換えたり、

自分たちが歴史の時間に習った事が今では通用しなかったり、

仏教伝来を538年でゴサンパイと覚えていたが、それだって522年かもしれないとの説があったり…

そんなこんなで、

歴史の裏話しが好きなだけの私のようなタイプの人間は、

いつ何があったかより、
こんな事があったらしい…を断片的に覚える。

時系列で覚えるのは苦手なくせに、歴史スキャンダルだけは好きである。

で、

この『聖徳太子と蘇我入鹿』だが、

聖徳太子(厩戸皇子)が生まれた頃の話から死ぬまでの間に何が起こったか…などに加えて

初の女性天皇である推古天皇の時代のエピソードや、

蘇我氏が台頭した時代と、
その前後の天皇家の御家騒動などが実しやかに語られている。

それらを読みながら、
2600年ともいわれる世界最古の天皇家のルーツに関する行では、

ふと昨今の騒動を思わずにはいられなくなる…

そして、

私たち日本国民は、
ものすご〜く時代錯誤的な事を今の天皇家の方々に期待し、要求しているのではなかろうか?

…とも考える。


皇室と国民の関係を考えるとき、

そもそも天皇とは、
どのような存在だったかを知っておくためにも、

この本は丁度良いと思う。

まさに温故知新である。



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