声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

炭鉱夫役が切ない

2020-03-30 19:06:00 | 映画・ドラマ
志村けんさんが亡くなった…。

『天才!志村どうぶつ園』で

動物好きな優しい面を見せてくれていた志村さんが、

家政婦さんに愛犬の世話を頼んだまま旅立った。


コメディアンとしての活躍は誰でも知っているが、

あの高倉健さんから留守電で出演依頼され、

断れずに出演した浅田次郎原作の映画

『鉄道員(ぽっぽや)』では、

飲み屋で酔っ払って喧嘩する子連れの炭鉱夫の役で出ている。


以前この映画を見たときには、

(アレ?どこかで見た顔だな…)

という程度で、さほど気にしなかったが、

今日、久しぶりに観てみると、

紛れもなく、

酔っ払ってぐでんぐでんになった志村けんさんだった…。

静かなシーンが多いこの映画の中で、

大きなインパクトを残している。


20年前の映画だが、

飲み屋での喧嘩シーンのバックに

ピンクレディの『サウスポー』が流れているから、

昭和50年代…

まだ北海道に炭鉱があった時代の設定だ。

女房に逃げられた冴えない中年男が、

筑豊から北海道に仕事を求めてやってきて
思うようにならない境遇を嘆き、

酔っ払って愚痴をこぼす…

そのやり場のない怒りを、
同じ炭鉱で働く仲間たちにぶつけて、

絡まれ、ボコボコになりそうな所を奈良岡朋子扮する飲み屋の女将や

その場に居合わせた小林稔侍さん、高倉健さんらが扮する鉄道員に助けられる…

そして数日後に、まだ小学生の男児を遺して落盤事故であっけなく逝ってしまう。

約2時間の映画の中の、
ほんの数分程度の短い出演だけれど、

その酔っ払いの炭鉱夫役が、とても自然で場面に溶け込んでいる。

コメディー以外の演技もできる人なのだ…

アニメ映画の声優や、ドリフの映画以外での出演は、

この『鉄道員(ぽっぽや)』くらいだそうだけれど…

真面目さと一生懸命さが伝わってくる好演だと思った。

聖火リレーに参加することが決まってからは
健康にも気を配っていたという…


御本人も、まさか

コロナウィルス肺炎で命を落とすとは思いもしなかっただろうに…

残念で仕方ない…。

心よりお悔やみ申し上げます。







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