年月の流れは年取るほどに早く感じるものらしいが、
私の場合は早すぎて、記憶とのズレが生じ、
アレはいつのことだったか…時間軸がかなり曖昧になってきている。
まん延防止、非常事態宣言の頃には発表会自体が取りやめになったこともあったが
昨日、久々に臨市のこども園で3歳児クラスから年長の5歳児クラスまでの歌唱指導をしてきた。
ドロップスのうた
にじ
にんげんっていいな
気球にのって
どれも馴染みのある歌ばかりだが、
小さな子供たちの声を生で聞くのは新鮮で、
自然に心が踊る。
子供が好きで歌が好き。
だのに、
私はなぜ幼稚園教諭や保育士という選択をしなかったのだろう…と今更ながらに考える。
学生時代の教育実習は恩師がいる母校の高校だった。
歌唱指導の経験は高校生以上の大人だけで、幼児教育は未経験だったのに、
ご縁あって、
かれこれ20年近く指導に来ているらしい。
「おかげさまで、うちの園の歌は保護者からも好評なのよ」
と理事長は言う。
「先生に歌の指導を受けると園児たちの歌が変わるのよ」
とも。
正直、最初のうちは戸惑うことばかりだった…。
音程の不安定な高音部をどうするか…
無理して小さな声帯を壊さないか…と
あれこれ考えて、
無理なく高音部が出せるようにオリジナルの《あくびボール体操》をやったり
それでも出ない場合は移調してもらったりあれこれ工夫しながらやってきたが、
なんと言っても一番大事なのは、
子供たちに歌うことの楽しさを体感してもらうことだ。
すぐに飽きる子供たちの心を繋ぎ止める方法は、
歌の内容をストーリー化することだが、
子供の想像力は大人が考えている以上に豊かで、こちらがハッとすることも多い。
私の脳には大いに刺激になっている。
オミクロン株が猛威を奮っているが、
来年2月の発表会が無事に行えることを祈ろう。
園児のことばから閃いて遊び半分に作った曲。
↓
今の私に欠けているものは
自由な発想と遊び心だな…きっと。
(^^;;