かつて所属していた音楽隊の広報誌が
自衛官時代の大先輩から送られてきました。
自衛隊音楽隊には、女性歌手が陸海空にそれぞれ配属されていますが、
伊丹駐屯地にある中部方面音楽隊の歌姫、鶫(つぐみ)さんが、
新たなCDを出したとの事です。
海上自衛隊の三宅さんに続け!というところでしょうか。
そういえば、
海上自衛隊東京音楽隊の三宅さんは、横須賀に異動になったそうで、
そうなると
今後は、なかなか中央で歌う機会がなくなってしまうのかなぁ…。
まぁ歌手とはいえ、自衛官ですから
全く異動がないわけがない…
自衛官は異動を重ねて昇進して偉くなるのが当たり前ですが、
海上自衛隊では、
女性の護衛艦艦長も誕生している昨今、
今後の三宅さんが、どうなるのか注目したいと思っています。
ところで、
一昨々日の電車内での音楽隊志望の学生さんの件で思い出しましたが、
音楽隊所属自衛官の昇進について、
かつての私は、
出世とは縁のないものだと言う認識を持っておりました。
その理由は、
私が朝霞駐屯地の自衛官教育隊にいた40年前、
区隊長から
「◯◯三等陸尉に歌っていただきます、なんて事は絶対にないのよねぇ…、
だから幹部候補生試験を受けたら音楽隊員にはなれないわよ」
と、はっきり言われた事があるからです。
当時は、
幹部の道か、音楽隊歌手の道を取るかの二者択一でした。
ましてや女性となれば、
内部選抜の試験をクリアして幹部になるのは容易なことではないのです。
近年、
どこの音楽隊だったか忘れましたが、
女性自衛官で指揮をしている幹部の方がいたはずですが、
私の知っている限りでは、器楽科出身の方だったかと…。
今も、音大卒では、
大阪音大出身で中央音楽隊長を務めた野中図洋和氏の“陸将補”が、
音楽隊長としては、最高位だったと記憶しています。
野中氏も、器楽科出身(Tuba)だったと思います。
まぁ、早い話が
“歌手”というポジションで、ましてや女性だと偉くなれない、というのが定説だという事です。
音大卒でも、
幹部自衛官になれない“歌姫”たち、
この定説が覆される時代は来るのでしょうか…。
三宅さん、鶫さん、松永さん、
どうか頑張ってください。
(by“歌姫”になりそこなった元WACより)
↓
大先輩から送られてきたカレー
食べるのがもったいないので、しばらく飾っておきましょう。