昨夜も猫たちは月明かりの下で母娘でテリトリー争いを繰り広げていたらしい。
時計を見ると深夜2時。
そういえば、
月の明るい夜は、殺人事件が起きやすいなんて言うのを聞いたことがあるが、
動物たちも気持ちがザワザワするのか
いつも以上に騒いでいる…
何度か叱ってはみたものの、
猫たちのバトルは一向に収まる気配がない…
仕方なく諦めて再び寝床に入った。
しばらくして、
外でドンッと何かが落ちたような衝撃音で目が覚めた。
(勢い余って、白雪ちゃんがベランダから落ちたのかな?)
心配になってベランダに出てみると、
母猫のユキちゃんが下のウッドデッキの辺りを見下ろしていた。
(やっぱり落ちたんだ)
慌てて1階に行くと離れのウッドデッキの隅の辺りで、
白雪ちゃんがオロオロと落ち着きなく動き回っているのが見えた
落ちた事による精神的ショックだろうか、
見たところ怪我はなさそうだ…よかった。
翌朝、明るくなってからベランダの異変に気づいた。
あるべき物がないのだ…
同時に、あのドンッという音が何だったのかが判明した。
ベランダに置いてあったフウセンカズラがプランターごと下に落ちていた。
白雪ちゃんが落としたらしい…
それで朝ごはんを食べにこなかったのか。
きっと、叱られると思ったんだな。
そういえば、少しは懲りたとみえて、
今夜は白雪ちゃんの姿が見えない。
母猫のユキちゃんだけがベランダの中央で伸び伸びと寝そべっている。
どうやらベランダのテリトリー争いは決着がついたようだ。
それより、
夫が寒くなるまでに造ると言っていた猫小屋は、いつ頃から取りかかるつもりだろう…
早くしないと、間に合わない。