声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

半年ぶりのMT

2020-07-23 21:47:00 | Diary
「前回は、スキーと冬景色を歌ったのよ!」

と駐車場から施設に向かって歩きながら

ボランティア仲間のミホコさんが言った。


(そんなに前だったかな…)

振り返ってみれば、

2月は、インフルエンザの流行時期で中止、

それ以降は、
新型コロナの影響でボランティアの受け入れを中止していたと聞いている。

今日は、まさに半年ぶりのボランティアということになる。


先月、
ホームの施設管理者からミホコさんに

「7月は来ていただけませんか?」

と電話があったという。


(このコロナ禍で、当分行くことはないだろう…)

と思っていた私は、一瞬戸惑ったが、

「他のボランティア団体は断っているらしいけど、私たちは2人だし、来て欲しいんだって」

という言葉に、


(人数の少ないボランティアだから…という事か)

と納得した。


(それなら充分に距離をとって気をつけてやれば何とかなるかな...)

と考えた。

とは言え、
ここ数日は再び感染拡大傾向だ。


万が一を考え、検温、消毒、医療用マスク着用、

入居者さんとの距離を5m以上とりつつ、
歌う時も充分に注意しなくてはいけない。

いつも以上に気遣いが必要だ…。



私たちのボランティアを

施設では、
“ミュージックセラピー”と呼んでいる…

略してMTだが、

実は、

音楽での癒し」なんて大そうなものではなく

サロンコンサート風のトークイベントだ。

トークと歌を私が担当し、

ミホコさんがキーボードとピアノ伴奏をする。


毎回、約45分、

施設に入居している高齢者に

季節の歌やチーム対抗クイズ合戦に参加して、楽しい時間を過ごしてもらうのが目的だ。


“海の日”の今日は、

オープニングで

林柳波先生と井上武士先生の群馬県コンビの作った「うみ」、

続いて「我は海の子」、

そして、

私が考案した「かもめの水兵さん体操」の

“うみづくし”のあとで、

メインのクイズ大会。


今日のテーマは、

『題名に色がついている曲当てクイズ』

①赤とんぼ
②白い花が咲いていた
③おお牧場は緑
④黄色いリボン
⑤水色のワルツ
⑥青い山脈

ミホコさんの弾くキーボードのメロディと私のMCを交え、

チーム対抗で競って貰う…

案の定、クイズになると参加者の目の色が変わる。

皆さん真剣だ。


もともと、

大声を出す入居者さんは、

ほとんどいないし、難聴ぎみの方もいるため

私自身、トークも歌もマイクを使っている。


飛沫感染、濃厚接触に気をつけるのはもちろんだが、

今回は、

マスクのままで、どのくらい伝わっているだろうか…

と終始気になったが、

どうやら、それも杞憂だったようだ。

お年寄りたちの表情が活き活きしているように見える。

クイズの後は

「夏の思い出」でクールダウン、

“尾瀬の水芭蕉と嶺公園の水芭蕉の違い”の話では、

狙いどおり笑いが取れた。

最後はいつものように

『ふるさと』を3番まで思い出しながら歌ってもらって終了。


帰り際、

数人の利用者さんたちから

「嬉しかったわ、涙が出ました」

「また、きっと来てくださいね!」

「楽しみにしていますからね!」

と声をかけていただいた。


また来月からは、

今回の感染拡大でボランティアの受け入れはできなくなるという…。

今回は特例中の特例だったのだ。


聞けば、

ご家族との面会も今はリモートで話すか、
窓ガラス越しでの面会だという…。


そのせいだろうか…

いつも以上に、

私たちに向けられた入居者さんたちの表情が本当に嬉しそうだった…


「皆さん待ち望んでいたんですよ」

という施設スタッフの言葉を素直に受け取れば、

私たちのMTは、

入居者さんたちのリクエストだと

理解していいのだろうか…。


早く、次の機会が来ることを祈ろう。



















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