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メルヘンチックで
懐古趣味的なストーリーが好きなのは
昭和生まれなればこそ…なのか、
期待せずに見始めて、
いつのまにか見終わった感じ…
不思議な映画だ。
映画の中の“映画館”で上映されていた映画は
チャップリンのトーキーのような雰囲気だし、
そこから飛び出してくるモノクロ女優のミユキ(綾瀬はるか)は、
その面差しが
オードリー・ヘップバーンを彷彿とさせる。
( 何食べて生きているのかしら?)
( 雨に濡れても化粧は落ちないのかな?)
( なぜ、役柄のままの命令形口調なのか?)
等々、
突っ込みどころ満載だけれど
そんな事を忘れさせる主人公のマキノの純粋で一途な想いと、
その背景で使われるニューシネマパラダイスのような映画館、
かつて栄えた映画撮影所の懐かしい場面に惹き込まれる…。
そして何より、
見事にレトロファッションを着こなした綾瀬はるかの美貌に驚く。
それはまさに、
この世のものとは思えない美しさ…
見惚れてしまう場面の連続である。
晩年の主人公役で出演している加藤剛さんが、
この映画が単なる娯楽映画ではなく
“真の愛とは何か”を問いかけてくれる…
現実逃避にピッタリの映画かな。(^_^;)