『マダムMとの再会~バニョールへ』
現地時間 1月6日 PM 3:30
アヴィニョンTGV駅は新しい駅だ。
建物は近代的で、いかにも新幹線の駅・・といった風情。
無駄なものは一切なく、合理的に創られている。
そうは言っても、やや湾曲した建物全体のデザインにはフランスらしい遊び心が感じられる。
構内では、突然の大雪で迎えが遅れているなどの事情がある人への
呼び出しが続いていた。
「マダム〇〇~・・・」日本人の名前ではないな、私の名前だとフランス語でも
読み辛いのかなぁ・・。
そんなことを考えていると、いきなり後ろから、「ユミ~!」と聞き覚えのある声・・・
マダムMだった。
「あぁ~っ、Mさん!」と思わず、こっちも喜びのあまり大声を出してしまった。
後ろから、マダムの旦那のムッシュがニコニコ笑いながらやってきた。
5年ぶりくらいだろうか・・・ムッシュとは10年ぶりだ。
昔とちっとも変わらない二人に、一瞬フランスにいることも忘れてしまった。
駅構内のパン屋さんでリンゴのタルトを買ってもらいマダムの運転するルノーに乗り込む。
めったに降らない大雪で、ノーマルタイヤでの運転は大変だったようだ。
山越えの途中で引き返す車も多い中を「何が何でも行かなくっちゃ」と
普段の倍以上の時間をかけて迎えに来てくれたのだ。
マダムとムッシュに感謝。
それにしても私ときたら、よりにもよってこんな大雪の日に南フランスに来るなんて
これまで自分は「晴れ女」だと思っていたのだが、今回の旅行で行くところ全てが雪
・・・私は雪女だったのか。
マダムの住むバニョールはアヴィニョンから車で30分と聞いている。
30分とは言っても、日本とは制限速度が違うので100km/hは出ているらしい。
その道が今回の雪でほとんど機能しなくなっている状態だった。
相変わらずノロノロ運転は続いている。
さすがにフランス車が多いが、トラックなどはドイツ車だ。
先の方で事故があったらしく、しばらくすると救急車が後ろからやって来た。
パトカーも来ているようだ。
フランスの緊急車両は赤ではなく青いランプを付けている。
サイレンも、日本の「ピーポーピーポー」ではなく3度くらい低くて「ボービーボービー」
と言う感じ・・・音が低い分、あまり緊急という感じがしない。
少し進んで行くと、バスが車線からはみだしているのが見えた。
スクールバスのようだ。
子供たちは大丈夫だったのだろうか・・・気になって見てみると、もう誰も乗っていない。
バスの車体にもダメージは無いようだ。
道の脇には妙な看板が立っている。
人間の形をした黒い「人型」だ。
頭から赤いニョロリとした髪のようなものがぶら下がった絵が描いてある。
目も鼻も口も描いてないだけに余計に無気味だ。
これがフランスの「歩行者に注意」を促す目印なのだという。
フランスでは車両が右側走行だ。
農村部では信号もめったに見かけない。
アヴィニョンからバニョールまでの間で見かけた信号は、僅かに2箇所だった。
主要交差点には「ロンポアン」(Round Point)というロータリーがあって
ここをくるくる回りながら、自分の行きたい方向へ出て行くという至ってシンプルで、かつ合理的なシステムが各所にある。
やたらと信号を作ればいい、という日本などと違って自分の責任に於いて考えて行動する・・
要するに成熟した交通ルールが根付いているのだ。
マダムとムッシュの説明を聞きながら駅で買ったアップルタルトをかじる。
直径10cmはあるだろうか・・酸味が利いていてリンゴの種の皮がそのまま入っている・・・手作りの味がした。
午後5時過ぎ、バニョール到着。
現地時間 1月6日 PM 3:30
アヴィニョンTGV駅は新しい駅だ。
建物は近代的で、いかにも新幹線の駅・・といった風情。
無駄なものは一切なく、合理的に創られている。
そうは言っても、やや湾曲した建物全体のデザインにはフランスらしい遊び心が感じられる。
構内では、突然の大雪で迎えが遅れているなどの事情がある人への
呼び出しが続いていた。
「マダム〇〇~・・・」日本人の名前ではないな、私の名前だとフランス語でも
読み辛いのかなぁ・・。
そんなことを考えていると、いきなり後ろから、「ユミ~!」と聞き覚えのある声・・・
マダムMだった。
「あぁ~っ、Mさん!」と思わず、こっちも喜びのあまり大声を出してしまった。
後ろから、マダムの旦那のムッシュがニコニコ笑いながらやってきた。
5年ぶりくらいだろうか・・・ムッシュとは10年ぶりだ。
昔とちっとも変わらない二人に、一瞬フランスにいることも忘れてしまった。
駅構内のパン屋さんでリンゴのタルトを買ってもらいマダムの運転するルノーに乗り込む。
めったに降らない大雪で、ノーマルタイヤでの運転は大変だったようだ。
山越えの途中で引き返す車も多い中を「何が何でも行かなくっちゃ」と
普段の倍以上の時間をかけて迎えに来てくれたのだ。
マダムとムッシュに感謝。
それにしても私ときたら、よりにもよってこんな大雪の日に南フランスに来るなんて
これまで自分は「晴れ女」だと思っていたのだが、今回の旅行で行くところ全てが雪
・・・私は雪女だったのか。
マダムの住むバニョールはアヴィニョンから車で30分と聞いている。
30分とは言っても、日本とは制限速度が違うので100km/hは出ているらしい。
その道が今回の雪でほとんど機能しなくなっている状態だった。
相変わらずノロノロ運転は続いている。
さすがにフランス車が多いが、トラックなどはドイツ車だ。
先の方で事故があったらしく、しばらくすると救急車が後ろからやって来た。
パトカーも来ているようだ。
フランスの緊急車両は赤ではなく青いランプを付けている。
サイレンも、日本の「ピーポーピーポー」ではなく3度くらい低くて「ボービーボービー」
と言う感じ・・・音が低い分、あまり緊急という感じがしない。
少し進んで行くと、バスが車線からはみだしているのが見えた。
スクールバスのようだ。
子供たちは大丈夫だったのだろうか・・・気になって見てみると、もう誰も乗っていない。
バスの車体にもダメージは無いようだ。
道の脇には妙な看板が立っている。
人間の形をした黒い「人型」だ。
頭から赤いニョロリとした髪のようなものがぶら下がった絵が描いてある。
目も鼻も口も描いてないだけに余計に無気味だ。
これがフランスの「歩行者に注意」を促す目印なのだという。
フランスでは車両が右側走行だ。
農村部では信号もめったに見かけない。
アヴィニョンからバニョールまでの間で見かけた信号は、僅かに2箇所だった。
主要交差点には「ロンポアン」(Round Point)というロータリーがあって
ここをくるくる回りながら、自分の行きたい方向へ出て行くという至ってシンプルで、かつ合理的なシステムが各所にある。
やたらと信号を作ればいい、という日本などと違って自分の責任に於いて考えて行動する・・
要するに成熟した交通ルールが根付いているのだ。
マダムとムッシュの説明を聞きながら駅で買ったアップルタルトをかじる。
直径10cmはあるだろうか・・酸味が利いていてリンゴの種の皮がそのまま入っている・・・手作りの味がした。
午後5時過ぎ、バニョール到着。