『TGV車中~アヴィニョン到着』
あと1時間でアビニョン到着の予定。
お腹がいっぱいになったらなんだか眠くなった。
反対側の座席には、30歳くらいの母親が生後半年くらいの乳児をあやしている。
小さな囁くような声で「ポコポコポワ~♪」と・・・。
なんて、心地よい響きなんだろう・・。
フランスの子供たちは、こんな綺麗な母親の話すフランス語を聞いて育つのだ。
その様子を見ていたら、こちらまで気分がすっかり和んでしまった。
まもなく、下車の支度をしなくては・・・眠るわけにはいかない。
列車がアビニョンの一つ手前の停車駅「バレンスTGV駅」に到着した。
ここから大荷物をもった大柄な60歳くらいのオバサンが乗ってきた。
どうやら指定席は取っていないようだが、空いているから・・と私の隣に座った。
座席の出口を大荷物がすっかり塞いでしまっている。
通路を杖をついて歩いてきたお婆さんが迷惑そうな顔をして彼女を見た。
その反対側の赤ん坊連れの女性の前には、大学生風のブロンドの髪を後ろで一まとめにした若い女性が座った。
賢そうな美人だった。
いきなり彼女の携帯電話が鳴りはじめた。
うつらうつらしていた赤ん坊が目をさましてぐずった。
シンプルなメロディーの変な着信音だった。
この辺の流行歌か、民謡だろうか・・・。別のところから聞こえてきた着信音も
同じメロディだった。
PM2:15アヴィニョン到着5分前。
隣の大荷物オバサンに「すみません、次で降ります。通してもらえますか?」
と言ったが、ことばが通じないらしい。
斜め前の赤ん坊連れの母親が通訳をしてくれた。
教訓その4・・・フランスでは60歳以上の年配者には英語が通じない場合が多い。
頼みごとや道を尋ねる場合は、なるべく若い人に訊く方が無難である。
オートマティックおじさんに礼を言ってデッキに向かう。
ワイヤーを外し、荷物を取り出そうとするが、ギュ-ギュ-詰めの荷物置き場の一番奥にある自分の荷物を取り出すのは容易ではない。
悪戦苦闘していると、側にいたブルース・ウィリスにちょっとだけ似た男性が手伝ってくれた。
こちらの人は本当に親切だ。
彼は荷物を取り出すと「ホラ、アヴィニョンは雪だよ。その靴で大丈夫かい?」
と言ってホームを指差した。
本当に凄い雪だ。
これが南フランスの風景だろうか・・・。
PM2:20 アビニョンTGV駅到着
ホームに降り立つと、3cmは積っているだろうかキュッキュと雪を踏みしめながら
駅の構内に向かう。
こっちは降りた駅の出口には改札口はない。
切符は記念に持ち帰れるのだ。
バッゲージの重みで滑りそうになりながら、スロープを出口に向かう。
外へ出てみてビックリ・・・・本当にここが南フランス・アビニョンの駅なのだろうか。
駅の前は一面の雪景色、しかも何もない。
駐車場だけしか見えない。
まるで、これでは安中榛名駅だ。
この景色を写真にとって、見せたとしても誰もアヴィニョンだとは思わないだろう。
写真を撮ろうと思ったが、
「・・・らしくない。」と思ってやめた。
(後で、写真を撮らなかったことを後悔するのだが・・)
雪は、止むことなく降り続いている。
マダムは、ここから30分のバニョールから迎えに来てくれることになっているが
大丈夫だろうか・・。
いきなりの雪で、戸惑っているのではないだろうか。
駅の構内を見渡すと、私と同じように迎えが遅れている人が多いようだ。
こんなドカ雪じゃ、無理もない。
無事、マダムMが到着できることを祈りつつ・・・。
あと1時間でアビニョン到着の予定。
お腹がいっぱいになったらなんだか眠くなった。
反対側の座席には、30歳くらいの母親が生後半年くらいの乳児をあやしている。
小さな囁くような声で「ポコポコポワ~♪」と・・・。
なんて、心地よい響きなんだろう・・。
フランスの子供たちは、こんな綺麗な母親の話すフランス語を聞いて育つのだ。
その様子を見ていたら、こちらまで気分がすっかり和んでしまった。
まもなく、下車の支度をしなくては・・・眠るわけにはいかない。
列車がアビニョンの一つ手前の停車駅「バレンスTGV駅」に到着した。
ここから大荷物をもった大柄な60歳くらいのオバサンが乗ってきた。
どうやら指定席は取っていないようだが、空いているから・・と私の隣に座った。
座席の出口を大荷物がすっかり塞いでしまっている。
通路を杖をついて歩いてきたお婆さんが迷惑そうな顔をして彼女を見た。
その反対側の赤ん坊連れの女性の前には、大学生風のブロンドの髪を後ろで一まとめにした若い女性が座った。
賢そうな美人だった。
いきなり彼女の携帯電話が鳴りはじめた。
うつらうつらしていた赤ん坊が目をさましてぐずった。
シンプルなメロディーの変な着信音だった。
この辺の流行歌か、民謡だろうか・・・。別のところから聞こえてきた着信音も
同じメロディだった。
PM2:15アヴィニョン到着5分前。
隣の大荷物オバサンに「すみません、次で降ります。通してもらえますか?」
と言ったが、ことばが通じないらしい。
斜め前の赤ん坊連れの母親が通訳をしてくれた。
教訓その4・・・フランスでは60歳以上の年配者には英語が通じない場合が多い。
頼みごとや道を尋ねる場合は、なるべく若い人に訊く方が無難である。
オートマティックおじさんに礼を言ってデッキに向かう。
ワイヤーを外し、荷物を取り出そうとするが、ギュ-ギュ-詰めの荷物置き場の一番奥にある自分の荷物を取り出すのは容易ではない。
悪戦苦闘していると、側にいたブルース・ウィリスにちょっとだけ似た男性が手伝ってくれた。
こちらの人は本当に親切だ。
彼は荷物を取り出すと「ホラ、アヴィニョンは雪だよ。その靴で大丈夫かい?」
と言ってホームを指差した。
本当に凄い雪だ。
これが南フランスの風景だろうか・・・。
PM2:20 アビニョンTGV駅到着
ホームに降り立つと、3cmは積っているだろうかキュッキュと雪を踏みしめながら
駅の構内に向かう。
こっちは降りた駅の出口には改札口はない。
切符は記念に持ち帰れるのだ。
バッゲージの重みで滑りそうになりながら、スロープを出口に向かう。
外へ出てみてビックリ・・・・本当にここが南フランス・アビニョンの駅なのだろうか。
駅の前は一面の雪景色、しかも何もない。
駐車場だけしか見えない。
まるで、これでは安中榛名駅だ。
この景色を写真にとって、見せたとしても誰もアヴィニョンだとは思わないだろう。
写真を撮ろうと思ったが、
「・・・らしくない。」と思ってやめた。
(後で、写真を撮らなかったことを後悔するのだが・・)
雪は、止むことなく降り続いている。
マダムは、ここから30分のバニョールから迎えに来てくれることになっているが
大丈夫だろうか・・。
いきなりの雪で、戸惑っているのではないだろうか。
駅の構内を見渡すと、私と同じように迎えが遅れている人が多いようだ。
こんなドカ雪じゃ、無理もない。
無事、マダムMが到着できることを祈りつつ・・・。