6月末の猛暑にアタマがボーッとしていたせいなのか、
それともアレは存在をアピールする手段なのか…
土曜のビルには人もまばらで、通常ならば自分の仕事に追われてザワザワしているフロアも、
スポット的に明かりがついているだけでシーンとしていた。
夕方からの講座開始には、まだ1時間ある。
資料をコピーするついでにトイレに寄っておこう…
ここまでは、いつものパターンだが、昨夕は何かが違った。
1つ下の階のトイレの電気を消そうとしてオフにした時だった。
2つあるスイッチをほぼ同時にオフにしたのだが、
何故か2つともすぐにオンに戻った。
押し方が悪かったのかな?
年のせいで指の力が弱くなった?
そう思いつつ今度は力を入れてスイッチを1つずつオフに押してみたが、
またすぐにオンに戻る。
(誰かのいたずらかなぁ?)
と思って、
「からかったらダメでしょ!」
と言いながら再びスイッチをオフにしたら
ようやく消えた。
以前、
このブログにも書いたが、呼びもしないのにエレベーターが開いたり…
この古いビルには、何かがいるのだ。
以前は、それがウワサになった事もあったが、
最近では、そんな話も滅多に聞かなくなった。
ただ、わかる人にはわかる。
気配を感じる時がある。
とは言え、
もうすぐこのビルともお別れだ。
何年通っただろう。
仕事復帰と同時に次男を幼稚園に入れたから、30年…
長かったなぁ。
このビルでの仕事もあと数回だ。
そう思うと、《花子さん》が存在をアピールしたくなる気持ちもわかる。
きっと、私のように存在を認めている人間との別れが名残惜しいのだ。
帰り際エレベーターの中で
いつものように
「お疲れさまでした!」
と声をかけた。
不思議な夜だった。
夜8時半を過ぎた頃、自宅の敷地内で2頭の子鹿に遭遇。
車のライトをに驚いたのかピョンピョン跳ねて逃げていった。
イノシシでなくてよかった。