数学って聞いただけで、難しそう。
でも、この映画の数学はなんだか分からないけれど、親しみがわく。
80分しか記憶が持たない数学の博士という特異な主人公。
その変人に親しみを感じる家政婦。
野球の好きな家政婦の息子と交流することで、
もともと野球の好きだった博士は生きがいを見つけていく。
それをみて、博士の義姉が、昔交通事故を起こし、博士を障害者にしたトラウマ(そして博士を愛して
いた)がだんだん解けていく。
野球好きの少年は、大きくなって、数学の教師となり、数学の楽しさを生徒に教えている。
寺尾聡が博士に扮し、難しい役をこなしている。
博士の義姉を演ずる浅丘るり子も重要な役をこなしている。
難しそうで、大きな事件もない地味なこの映画が、なぜか心に残る。