おすすめ度 ☆☆★
チリ・アルゼンチン・フランス・スペイン合作 PG12
チリは、南米大陸西海岸の細長い国だ。独立してからもペルーやボリビアと戦争しており、仲は良くない。
太平洋戦争時は、日本と戦ったが、こちらにはその意識は薄い。
本映画は、その太平洋戦争後、間もなくの時代。急進党からガブリエル・ゴンサレス・ビデラ政権が誕生。ソ連を排除しようと共産党は弾圧される。
ネルーダは、文学者であり、共産主義者であり、政治家でもあった。冒頭議会での活躍が描かれる。
だが、この映画の主体は、ビデラ大統領に追われるネルーダの話で、一人の刑務官がネルーダを追いかける。
この逃走劇が小説になり、それがノーベル賞へとつながる。
文学者としての評判は高いが、国家体制が不安定なので、どうなのだろう。
追いかける刑務官のナレーションで話が進むという、特異系。
ラストは雪原での出来事に。
美しいチリの風景が背景にあり、ネルーダの女好きが映画の幅を広げている。
ただ、いまいち、チリのこともネルーダのことも、知識がないので、映画の良さも半減。