ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「次郎は鮨の夢を見る」、アメリカ人が撮った日本のすし職人二郎

2013-11-30 13:09:06 | 映画
おススメ度 ☆☆☆
  鮨付き ☆☆☆☆

アメリカ人が撮った日本のすし職人のドキュメントである。

次郎は、銀座の数寄屋橋にすし店を経営する店主だ。

この店は、10席、完全予約制。半年以上待ちだそうだ。

5年連続ミシュランガイド三ツ星。

一回の食事代3万円。高いとみるか安いとみるか。(私には高嶺の花だが)

トイレは外、食べ終えるのに15分でも可。

日本のすしに興味を持ち映画を撮ろうとしたアメリカ青年。

料理評論家の山本益博氏が、協力、二郎を撮ることに、最初は難航したらしい。

しかし、その熱意が伝わりOK。

85歳にして現役、最年長料理人としてギネスにも。

ただ、そのたたずまいは凛として、究極に達した料理人の機微がある。

二人の息子が二店舗で跡を継いでいるが、その教え方は厳しかったらしい。

築地への買い出し、今は、現実には、長男がほとんど取り仕切っているというが。

それにしても、日本人でなくアメリカ人が、でも視点は変わらない。

鮨文化を海外に広めるためにも役立つ作品だ。

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「囚われのサーカス」,ホロコースト生存者の収容所でのドラマ。

2013-11-29 11:43:05 | ドイツ映画
おススメ度 ☆☆

劇場未公開 2008年の映画だが、今月DVDとしてリリース。


ドイツでマジシャンとして一世を風靡した男が、家族で、ホロコーストに収容され、自らは収容所長に犬として飼われ、妻と娘を救うこともできず悩む。

そんな男が、テルアビブの砂漠の中にあるユダヤ人収容施設で心の傷を受けた人たちの施設にやってくる。

白黒の回想シーンと、現実の収容所でのシーンが混在し、ちょっと分かり難い。

おまけに、施設には、美人の看護士がいて主人公に絡む。

さらに、施設には、犬が収容されていたが、実は、男が犬の真似をして近づくと、少年か少女か不明のやせぎすた子供だった。

この子の、再生物語でもある。

特別に、ホロコーストの陰惨さは描かれるが、虐待シーンとかもなく、淡々と話は進む。

まあ、主人公の心の痛みを描いた映画なのだろうが、やや、開き直ったような描写に、深刻さはない。

ドイツとイスラエルの共同製作。

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「くじけないで」、100歳の詩人の生きざま!

2013-11-28 17:55:20 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆
   年配の方 ☆☆☆☆

またまた、高齢主演女優だ。今回は、若き頃なら美人の八千草薫、82歳。

今回も、100歳の詩人柴田トヨさんの一代記だ。明治、大正、昭和、平成を生きた。

冒頭、認知症にかかった夫の世話をするトヨさん。

彼女もしばらくして緑内障を患う。夫を亡くし茫然としているトヨさんに詩を勧めたのは、小説家志望だった息子。やがて、息子の指導よろしく、新聞に載るようになり、自費出版。

その経緯とともに、若かりし頃を振り返る。詩作に表現されるのだ。(幼いころは芦田愛菜が演じ、おしん顔負けの苦労話)

ちょっと変わっているのが、息子がダメ息子(武田鉄矢が好演)。勤めていた印刷会社は首になるは、競輪で持ち金をはたいてしまうことだ。奥さん(伊藤蘭)がこれをうまくたちまわりけなげだ。

そんな、ダメ息子との若かりし頃の思い出。

まあ、この思い出映画は、世代によって感じ方が違うだろう。

それにしても、最近は老年の映画ファンも増え、頼もしいことだ。

2時間余の大作で眠らなければよいが。

ちなみに、トヨさんは、クランクインの前に101歳で亡くなった。


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「ウォールフラワー」、アメリカ版甘酸っぱい青春時代の物語!

2013-11-27 19:40:08 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆
  青春映画好き ☆☆☆☆

1990年代のアメリカ。

題名の由来の、高校でさえない、壁の花だった文学志望の青年が、フットボール場で勇気を出して知り合った先輩の兄妹。

二人と付き合ううちに、青春儀礼である、酒、たばこ、ダンス、恋人とエスカレートする男の胸キュン恋物語。

兄妹といっても、お互い母と父の連れ子。そして、兄はゲイ。

やはりアメリカの高校は進んでいる。パーティは盛んだし、ダンスパーティも。そこではダンスがあったり、王様ゲームがったり。

車は結構いい車。車の後部座席で妹が手を広げてトンネルを抜ける様は「タイタニック」よろしく、愛の賛歌だ。

音楽が素敵。

この主人公が、トラウマをかかえているのがもう一つのミソ。

それはおばとの関係であり、交通事故で亡くしたのが自らの落ち度のように苦しむ。

友人の兄妹を演じている2人。『少年は残酷な弓を射る』のエズラ・ミラー、 『ハリー・ ポッター』シリーズのエマ・ワトソンが演じ、若々しい。

主人公は、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』のローガン・ラーマンが演じ繊細さを出している。
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「ナタリー 絡みつく愛の記憶」、彫像ナタリーに秘められた像のモデルと二人の男

2013-11-27 14:20:58 | 韓国映画
おススメ度 ☆☆
    韓国エロス好き ☆☆☆

キムジフンデビュー作として有名

イソンジェ、パクヒョンジン主演の愛憎ドラマです。

女性の裸像で有名な彫刻家、大学で教鞭をとっていた。

その中に、舞踊科の学生がいて、教授に近づき、モデルになる。

裸の付き合いは、自然と大人の関係に。

しかし、ある日突然10年後に会おうと約束して姿を消した。

そして10年後、彫刻家は個展を開くが彼女の裸像「ナタリー」は売ろうとしなかった。

そこへ突然、昔の教え子が。

そして二人のバトルが。

ナタリーはその後どうなったのか。

パクヒョンジュンの綺麗なヌードと大胆なセックスシーンが見られます。

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「ペコロスの母に会いに行く」、4コマ漫画を映画化した長崎の認知老婆の話

2013-11-26 17:19:25 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆☆
    介護にかかわる経験のある人 ☆☆☆☆☆

長崎在住の4コマ漫画作家、岡野雄一さんの話。

地元のコミュニティ雑誌に連載後、自費出版した作品が、facebookなどの呼びかけにより一躍有名に。

現在は、週刊朝日に「ペコロスの母の玉手箱」として連載されている。

私も、愛読者だが、最初は、話が時代を超えて出てくるので戸惑ったが、徐々にそのペーソスに惹かれていった。

これはその映画化で、もともと、長崎で映画化の話が持ち上がり、資金難から全国に呼び掛けられ本作となった。

そういう意味では、故郷映画の一つだ。出演者も長崎出身者が主で、長崎弁がとびかっている。


監督は、公開初日に86歳となった森崎東さん。新藤さんの後追いかけていい映画を撮り続けています。本作でも、介護問題だけでなく、昭和の初め、売春宿、原爆問題など、シビアな目が光っています。

脚本は、阿久根さんで、もともと4コマ漫画の脚本の経験があり、ショートストーリーの連続となる4コマ漫画を巧みに処理しています。ペコロスの母の記憶の場面が随所に盛り込まれますが、それが、ラストに生きてきます。

勿論、認知症の介護がテーマですが、随所に笑いがあふれ、認知を笑うのでなく、それを笑いに変える原作と演出の妙です。

主役の岩松了は、禿げ頭に終始し、最高齢主演女優の赤木春恵さんの熱演もさりながら、わき役陣もしっかりしていて、竹中直人と温水洋一の禿げトリオ、長崎出身の原田姉妹、加瀬亮と枚挙にいとまがありません。

それにしても、ラストに長崎の祭り(ランタンフェスティバル)が描かれ、眼鏡橋で、母の回想ファンタジーとなる、長崎の旅の思い出が重なって涙が止まらなかった。


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NHKスペシャル ”認知症800万人”時代 

2013-11-26 09:33:53 | テレビ
先週末、

23日 母と息子3000日の記録

24日 助けてと言えない孤立する認知症高齢者

二つのNHKドキュメントを見た。

800万人といえば、5%を超える。高齢化社会から、認知症社会へと進んでいくのだろうか。

母と息子の3000日は、徐々に悪化していく母を自宅で看取ろうと決意した子が、奮戦する様と、それを見て、これからの日本の親の介護の在り方を討議するものであった。母と息子の介護を記録するという画期的な映像を見せられた。

これは、今介護者を抱えている人、これから抱える人それは、800万人の何倍かの人たちに関わる問題だ。在宅介護を奨励する国の方針も、それを支える仕組みがなければ絵に描いた餅だ。

一方、助けてとはいえない認知症高齢者、これは単身者に多いというが、夫婦でも片方が認知になった場合、同様な問題が起こる。介護を必要としながら、介護を拒否し続ける高齢者。これは特に都会でおこる問題だ。放置すれば、孤独死につながる。



まもなくフランス映画「母の身終い」が公開されるが、ここでは,脳腫瘍に犯された母が最終決断としてフランスでは許されない尊厳死をスイスの施設で受けるというショッキングな物語だ。

一方、日本映画でも、「くじけないで」、「ペコロスの母に会いに行く」と二つの認知症映画が上映されている。

そういえば、「クロワッサンで朝食を」も、今年公開された映画だ。いつまでも誇りを失わない老女をジャンヌモローが演じていたのを思い出した。

スペインのアニメ「しわ」もそうだった、世界的に認知症は関心事なのだ。

これからは、医学の進歩がどこまでこれを解決できるかだろう。人類はきっといい解決法を導くに違いない。

最近は、時間のできた老人たちが映画を見だした。この手の映画はやはり、老人で埋め尽くされる。

映画も認知症化しているのかも


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「悪の法則」、麻薬に絡むごたごた、すごいキャストに引き込まれる。

2013-11-24 16:54:14 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

ちょっと評価の分かれる作品。

豪華キャストで楽しめるが、話の展開に謎が多く、そこをうまく読み解けないと最後までしこってしまう。むしろ2度見したほうがいい作品。

でも、冒頭、弁護士(マイケルサスペンダー)とペネロペクルスのベッドシーンからはじまり、会話主体の展開。

麻薬という悪に手を出す弁護士。友人の実業家(バビエル・バルデム)と組むのだが。舞台はアメリカ南部、メキシコと国境を接する。まあ、麻薬地帯と言っていいのだろう。当然、スペイン語の世界。

いわゆる、アクション映画と違うのでドンパチなどはない。ただし、えぐい殺しの場面がある。

豪華キャストと言えど命の保証はない。

中で、光っているのが、キャメロンディアス。その色気で、物事を押し切る。

弁護士が悪の世界にはまりこみ、結局いい目を見ることがないと言うのが教訓か?

それにしても謎のシーンが多くて、終わっても、えって感じ。

ブラピは、添え物的感じ。まあえぐいが。
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「体温」、ラブドールを愛した男の物語

2013-11-23 17:22:17 | 日本映画
おススメ度 ☆☆
    ラブドールを愛する男たち ☆☆☆

東京・大阪で劇場公開

昔は、ダッチワイフと言ったが、今は、ラブドールという。

独身男性が、増えた昨今、このラブドールも増殖しているのだろうか?

人間により似せたラブドールは、75万円もし、それはもう人形愛の世界だという。

本作も、オリエント工業というこの世界のトップメーカーに、この映画の主演女優桜木凛に似せて作らせたという。まさに、ラブドールも進化している。

ただ、この映画、前半のラブドールは、桜木凛が演じており、瞬きしない演技力に脱帽する。

この映画は、このラブドールを愛する一人の男の物語で、前半は、ラブドールをあたかも恋人のように、屋外の散歩や、ボーリング、ラバラブカメラ、ゲームセンターと遊びまわるシーンや、勿論二人のエッチシーンも。

後半は、男が、ラブドールに似たキャバ嬢にはまって、キャバ通い、彼女の悩みを聞いたりいい雰囲気に、だが、破局はやってくる。

ラブドールしか愛せなくなった男がどれだけいるかわからないが、人とのかかわりを避けた究極の選択なのか。人との接触で傷つくことがない、唯一の道なのか、それは寂しい。

そんなことまで考えさせる映画だ。

本編は73分と短いが、DVDには、メイキングやトークなど特典がついている。

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NHK朝ドラ「ごちそうさん」の一番の肝はキムラ緑子さん。

2013-11-22 20:22:14 | テレビ
現在のNHKの朝ドラ「ごちそうさん」

「あまちゃん」のぶっ飛び演技から一転しっとりムード。

その中で、光っているのがいじめ役の小姑。

これを演じるのがキムラ緑子さん。

「パッチギ!」に出ていたあの人だ。

その憎たらしさが受けて、「あまちゃん」に引けを取らない人気ぶり。

主役の杏さんは、渡辺謙のお嬢さんだが、

モデルだけあってほんと長身。

おかげで、相手役は、これまたモデル出身の東出さん。身長189センチ。

杏さんは、顔の表現が豊か。

東京と大阪が舞台。

タイトル通り、おいしいごちそうが出てくるのがうれしい。
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