おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)
婦人参政権運動に興味ある方 ☆☆☆☆
1912年、イギリスロンドン。
当時は男性社会で、女性に参政権などとんでもない時代だった。
幼少時から洗濯工場で働く若き母モード(キャリーマリガン)。
おとなし目で、普通の女性だった。
使いに出た先で、婦人運動のデモに出くわし、巻き込まれる。
同僚に婦人運動家がいて、彼女の誘いで徐々に集会に参加していく。
そして、みんなの前で、演説する機会が巡ってきて、婦人参政に目覚めていく。
投獄されたり、ひどい目に遭い、家を追い出され、息子を養子に出され、モードのつらさにこちらまでつらい思いに。
だが、男性社会の矛盾はひしひしと感じられる。
ついには、王に直訴しようと、友人が殉死する。
普通のおとなしめの女性が、人権に目覚め、男性社会を糾弾していく様は、すがすがしい。
それにしても、かなり厳しい描写が続くので、見ているのはつらい。
娯楽を求める人には、重い映画だ。
でも、こういう真剣な映画を見て、未来のため生きてほしい。