ひろの映画見たまま

映画にワクワク

映画「孤高のメス」、まだ許されてなかった脳死肝移植をした実話の映画化です。

2011-03-31 19:44:19 | 日本映画

手術が下手で、失敗すると大学病院へ送ってしまう風下にも置けない悪徳医師。

その下で働き、やる気をなくしていた看護士。

そこへ新任の外科医が赴任してくる。

アメリカへ留学し、手術の腕を磨いた希望の星だ。

次々に、手術を成功させる姿に看護士は、見方を変える。

そんなとき、市長が肝臓病で、瀕死の状態で病院へ運ばれる。

1989年当時まだ脳死肝移植が公認されていなかった。

患者の容態と、家族の希望で、脳死肝移植しか選択肢がなかった。

そこで、反対を押し切って脳死肝移植を実施する。

手術の現場が、克明に描写される。こんな風に手術するんだと感心する。

で、有能な医師だが、タブーを犯したため、その後の出世はない。

ただ、本人は、現場主義なので、それもありかなと思う。

孤高とはいえ、それはある意味崇高なのだ。

この映画は、、看護士の日記に基づいて話が進められる。

というのも、看護士の母一人子一人の息子が、母の死でその日記を見つけることから話は始まる。

そのため、現実が美化され、折角の映画自体を弱めてしまっている。

 

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映画「トゥルーグリット」、14歳の少女が父の敵を討つ西部劇!

2011-03-30 19:59:14 | アメリカ映画

やはり、この広大な大地を馬で駆け抜ける姿は、アメリカ西部が一番だ。

これぞ西部劇の傑作が久しぶりに登場した。

話は、14歳の少女の殺された父の仇討ちだが、そう簡単ではない。

ストーリーの素晴らしさもさりながら、

14歳の少女と、彼女に頼まれて助っ人をかってでる男の人物像が素晴らしく

それを演じる少女役のヘイリースタインフェルドと、保安官のジェフブリッジス。

勝ち気で大人をも言い負かせ、命を懸けて父の仇を全うする西部の女。

大酒のみだが、その仕事は冷静沈着、命をとしての使命感の保安官。

ほかにテキサスレンジャーも加わるが、西部男と女の心意気が見るものをうならせる。

実はこの映画、リメイクなのだが、まったく新しい西部劇といえよう。

また悪役も結構な悪者で、いろいろ仕掛けてくる。

最後に少女が絶体絶命になる場面もあって、それが、ラストへと展開する。

成人した少女を見せるのも乙なものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ノン子36歳(家事手伝い)」 坂井真紀主演の恋愛ドラマだが……

2011-03-27 19:59:32 | 日本映画

2008年の作品。

DVDのいいところは、メイキングとか、舞台挨拶とか、監督のやりたかったことが語られているとこだ。

この映画も、ロッテルダムほかの映画祭に出品されていて、日本映画を世界に広めている。

で、この映画、神主の娘で、東京で結婚するも、離婚して出戻り。家事手伝いをしている。

埼玉の田舎町、神社の祭りにひよこで、ひと儲けしようと現れた若者。

道で出会った二人だが、家に泊めることに。

若者は簡単には祭りに受け入れてもらえず、その間二人は、青春を楽しむ。

だが、昔の夫が現れいったんよりを戻すが、戻る気はない。

まあ、そんな、あまりぱっとしない男女の、日本的な田舎の風景の中での散文。

二人は自然と男女の関係を結ぶが、

祭り当日、出店を断られた男性が暴れだし、

突然二人は駆け落ちする。

だが、……

熊切監督は、こういった男女の機微を自然に溶け込ませて描くのが得意だ。

現代の日本映画で貴重な存在だ。

 

 

 

 

 

 

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ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」、3Dで新しい境地を開く!

2011-03-26 19:39:32 | アメリカ映画

ディズニー映画、小さいころからのおなじみだが、今回も技術的に進歩して3Dで登場。

ラプンツェルは、グリム童話の髪長姫。

王国に生まれた王女がさらわれ、森の塔の中で魔女に育てられる。

ある日、盗賊の若者が逃げる途中、ラプンツェルに捕えられる。

というのは、ラプンツェルの髪は長くて、それを利用して塔を上り下りできるのだ。

誕生日に輝くあかりを求めて、ラプンツェルは、若者と冒険に出かける。

とまあこんな風な童話の世界だが、やはりディズニーは童話がよく似合う。

景色もきれいだし、出てくる動物キャラクター、悪者キャラクターがとっても素晴らしい。

ラストもそれなりにハッピーだし。

まあ、子供連れなら安心してみてられる。

 

 

 

 

 

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アフリカの砂漠から、トップモデルへ、だが、隠された秘密があった。映画「デザートフラワー」

2011-03-25 19:23:41 | 映画

デザートフラワーは、砂漠の花だが、主人公の名前でもある。

この映画、実話をもとに作られた。

ソマリアで生まれ育ったワリスデーリー。

彼女は、FGM(性器切除)。結婚した時、夫に糸を切ってもらう。現在もこの制度は続けられている。

ソマリアの風習で、父と同年代の男との結婚を逃れて、祖母のもとへ逃亡。

親戚をたどってロンドンへ。そこで、家政婦をするが逃げだし、浮浪者に。

知り合った女性がモデル志望。

そんな矢先、有名写真家と偶然出会い。

そこから出世が始まる。

でも、不法滞在ゆえに、偽装結婚をしたり、海外公演ではあわや強制退去になりそうに。

そういった、成功物語の苦労も一面ではあるが、

FGMの問題が重い。

少女時代の回想シーンが鮮烈だ。

そして、FGM反対キャンペーンをする。

主演のリヤケベテが美人で、ファッションショーが楽しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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アレクサンドリア

2011-03-22 20:11:19 | 映画

アレクサンドリアは、エジプトの都市の名前。

4世紀、ローマ帝国末期。

アレクサンドリアには、図書館があり、そこの責任者を父に持つ、聡明で気品のある女天文学者の物語。

実話の脚色である。

キリスト教が入ってきて、科学者たちと対立するようになり、

やがて、科学者たちは弾圧を受けるようになる。

学問に打ち込む気品のある彼女は、人々に好かれているが、

宗教対立による弾圧という世の流れには逆らえず、悲劇が起こる。

聡明で美しい女性は、一種憧れだが、この映画では魔女として、弾劾される。

そのギャップが、迎合する男たちと対比させ、ヒロインをより美しいものとする。

古代のジャンヌダルクとでもいうべきか?

主人公のヒュパティアに、レイチェルワイズが扮し、難しい役を見事にこなしている。

現代に続く、宗教戦争の原型をのぞかせる。

 

 

 

 

 

 

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(500)日のサマー

2011-03-20 17:54:40 | アメリカ映画

(500)日のサマー。

これは上質のラブストーリー。

でもほろ苦い。

恋とは運命か?

恋と失恋を味わった男は、この映画に共感する。

そう、500日の恋と失恋の物語だからだ。

相手の女の子が、なんとくせもの。

ただの友達よと言いながら、キスして来たり。

いわゆる恋愛の引いて押すが、自然とでてくる。

一方の男性は、まあお人よしというか。

でも、食事をし、映画を見、好きよと言われ、一緒にベッドを共にすれば

結婚へと行くはずなのに。

それは、男の淡い夢。

かっこ( )の数字は、初めて出会ってからの日数だ。

職場に新しく入ってきたちょっとチャーミングな女の子。

その出会いが、(1)。

それから、話があちこち飛ぶので、数字が入っていてわかりやすい。

男が女の気持ちをゲットした時の感情表現がミュージカル風。

まあ、随所にイキな演出がちりばめられ、作品を豊かにしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

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映画「しあわせのかおり」は、震災でめげそうな人を励ます映画!

2011-03-19 16:03:30 | 日本映画

東日本大震災のおかげで、テレビ番組も大幅に変更となった。

1週間たってやっと、通常の番組を放送するようになってきた。

でもコマーシャルは、まだ復旧していない。自粛しているからだ。

そんな中、真夜中ではあるが、2008年の映画「しあわせのかおり」が放映された。

ただここでも、同じCMそれも無機質な公共放送、なぜここまでして、映画を中断しなければいかないのか。

この映画は、夫を亡くし無気力になった女性が行き会った、

頑固一徹の中華料理人に弟子入りし、

その跡を継ぐことになる、頑張る映画だ。

中国人に扮し、その半端でない一徹さの料理人を藤達也が、好演し物語を面白くしている。

一方、女社長に扮する、八千草薫が、やさしくておもいやりのある企業人を演じている。

主人公は、中谷美紀が扮し、役者たちの絶妙の間合いで、映画を面白くしている。

当時全然気づかなかった映画だが、なかなかの作品だ。

 

 

 

 

 

 

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「ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う」、佐藤寛子ヌード惜しみなくあたう!

2011-03-16 19:53:03 | 日本映画

石井隆監督が、1983年に撮った「ヌードの夜」、

怪しげな雰囲気と、男と女の情を描いた良作だったが、

それをまた時代を代えて映画化に取り組んだ。

竹中直人をはじめ宍戸錠。

女性陣に、大竹しのぶ、井上晴美、新人の佐藤寛子。

題名通り、佐藤寛子のヌードとベッドシーンがなまなましく。

一方で、保険金殺人(殺人死体解体後、森の奥深くへ捨てに行く)というおぞましい犯罪。

竹中直人の快演と、光と影と色彩の絶妙なカメラワークで見せてくれる。

ただ、危ない系の映画なのでご注意を!

 

 

 

 

 

 

 

 

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またまた韓国映画「悪魔は見た」バイオレンスの極致!

2011-03-14 19:37:09 | 韓国映画

このところ、立て続けに、暴力による血のあふれ出る映画を見たせいで、

この映画を語るのを忘れていた。

韓国映画、どちらかというと、泥臭い、またそれがこの手の映画を引き立たせる。

婚約者を惨殺された男(刑事)の復讐劇なのだが、

殺人の目的がえぐい、狩猟だという男、追いつめてその恐怖の様を見るのが快楽。

もう一つは、性的目的、女性を犯して殺す、これまた男性の本能か?

そして、復讐。

男は、犯人にGPSをつけて追いかけ、半殺しにする。

その、やり方がえぐい。

殺さずに、婚約者が受けた以上の恐怖と痛みを味あわせようというのだ。

しかし、話はそれだけに終わらない。

GPSの存在を知った犯人は、それを逆手に取って、

男の心の急所に衝撃を与える。

復讐のつもりが復讐される側へ。

クライマックスまで、息を継がせない。快作だ。

イ・ビョンホンとチェ・ミンシクの対決が見もの。

 

 

 

 

 

 

 

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