おすすめ度 ☆☆☆
見知らぬ国の映画好き ☆☆☆☆
題名とパッケージから、アフリカの戦争映画と誤解した。アフリカの今を描いた痛烈な作品。
アメリカ、リベリア合作
日本人監督福永壮志作品。
リベリアは、アフリカ西部に位置し、1847年に独立したアフリカの黒人共和国。解放奴隷となったアメリカの黒人がアフリカに戻り建国した。近代アフリカで最も早い独立国であったが、第二次世界大戦後は経済の不振、内部対立で困難が続いている。
本映画は、ゴム園(題名の「白い血」は、ゴムの樹液のこと)で働く青年のアフリカでのストライキ騒動とアメリカへ移民してのタクシードライバーの現実を描く。
その労働環境の厳しさは、まさに底辺。
ゴム園では、原初的な労働。たん桶にゴム汁を入れ、天秤で二つの桶を担いで移動。
こんな世界があると知って驚く。
同時に収録されている『ノーツ・フロム・リベリア』。カメラマンの村上涼さんの作品が、この映画とダブるがこの現状を鋭く突いている。村上さんは、この映画の撮影中にマラリアで死去。
そして、ニューヨークでのタクシードライバー、生活、それぞれのエピソードが痛い。
内戦時の過去が暴かれて、