おすすめ度 ☆☆☆☆★
台湾映画
東京アニメアワードフェスティバル2018で長編グランプリ、第55回電影金馬奨で最優秀アニメーション映画賞を受賞。
台北郊外に実在する「幸福路」を舞台に、祖母の死をきっかけに帰郷した女性が幼少時の思い出とともに自分を見つめ直す姿を、台湾現代史を背景に描いたアニメーション映画。
主人公チーは、1975年4月5日生まれ。4月5日は蒋介石が亡くなった日である・・。
この映画は、少女の成長と台湾の歴史が複合した大パノラマだ。
また、台湾族の祖母、アメリカとのあいの子の同級生。夫はアメリカ人と国際的でもある。
しかし、幸福路が示すように、故郷で過ごすことを決意するラスト。
「幸せとはいっぱい食べていっぱい寝ることだよ」との言葉、だが、それだけではないことをつくづく感じたチー。
まさに、現代の「幸福感」を問うた映画だ。
でも、うまいアニメ。台湾なのに。
いつしかチーと同化して涙が止まらない。