ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「裸足になって」、踊る,蘇る、何度でも!

2025-02-21 15:42:36 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆★

フランス・アルジェリア合作。

ムニア・メドゥールが監督・脚本を手がけ、声と夢を理不尽に奪われた少女の再生をみずみずしく描いたヒューマンドラマ。

バレエダンサーを夢見るフーリアは、教室の発表会の練習に明け暮れていたが、練習の帰りに闘羊の賭けで小金をため母親に車を買ってあげようとしていた。しかし勝った帰り道、負けた羊のオーナーに襲われ階段から転げ落ちて足首を骨折し声も出せなくなってしまう。失意の中リハビリ中、水中歩行の練習中に出会った聾唖者や精神障碍者たちのグループと知り合い、彼女たちにダンスを教え彼女たちから手話を教わり生きる希望を見出していく。無能な警察、再び現れた羊のオーナー、同門生が国外脱出を図り亡くなったりもしたけど、仲間たちとのダンスを続けることで未来へ踏み出していくのだった。

 

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「FARANG ファラン」、血まみれの剣と肘が俺の武器!

2025-02-16 16:40:55 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆★

愛する者を奪われた男に残された唯一の道は、命を懸けた復讐のみ。

極限まで鍛え上げられた主演ナシム・リエスの肉体が繰り出す圧巻のアクションと、ザヴィエ・ジャンが見せる極限の人体損壊描写が奏でるハードゴアのアンサンブルは圧巻の一言。

フランスでトラブルを起こしてタイに逃亡。タイで家族を持って平穏無事に暮らしていたが、お金欲しさに裏仕事に手を出したら失敗して、裏組織に妻を殺され、娘を誘拐される。
そして復讐。

クライマックスは敵に腕をナタで刺されるのですが、その刺さった状態から腕を折ってナタを抜く。骨が出るのがエグいと思っていたら、最後にラスボスをその骨で刺し殺す。

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「ホワイト・サバイバル 越境者たち」、極寒のアルプス、自由のために二人は命を懸けた!

2025-02-15 16:57:37 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆


極寒のアルプスを舞台に、大自然の脅威と不寛容な人間たちの狂気を描いたサスペンススリラー。

妻を交通事故で失った男が、夫を探すために密入国をする女を助けるサバイバルスリラー。セリフは少なめで、壮大な雪山をひたすら登る場面が続く。

妻を事故で亡くし、失意の淵にあったフランス人サミュエルは、娘を友人に預けてイタリアの国境を越えたアルプスにある別荘の山小屋で週末を静かに過ごそうと考えていた。しかし、その山小屋には亡命のためフランス側にある難民施設へ向かうアフガニスタン人女性チェレーが避難していた。翌朝、山を越えてフランスへ向かうというチェレーを放っておけずに道案内を引き受けたサミュエルだったが彼らを襲うのは雪山の脅威だけではなかった……。

ドローンが追跡してきて、雪山の静寂にドローンのプロペラの音が響くシーンは、これだけ技術が発達した今なお、現在進行形でこのようなことが起きていることを嫌でも意識させる。

 

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「都会のひと部屋」、ジャック・ドゥミ監督の隠れた本質を表現した傑作!

2025-02-04 09:11:26 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆★

Unext鑑賞  1982年製作  劇場未公開

ドゥミの故郷である港町ナントの1955年を舞台にして、待遇改善を求めてストライキ中の造船所冶金工リシャール・ベリと、そのベリの下宿先女将の娘ドミニク・サンダ(愛に狂う嫉妬深く凶暴な夫・ミシャル・ピッコリのもとを逃れて、実家に帰ってきている)との、悲恋物語。夫のもとから逃げてきたドミニク・サンダは裸の上に毛皮のコートを着ただけという設定で、一目惚れした冶金工リシャール・ベリの前でコートをはだけて全裸を露わにし、ベリを誘惑して肉体関係に及ぶという展開。

戦争や暴力に対する激しい憎悪や、権力に抵抗する闘争心、貧困や不運に対する恐怖や嘆き、死を超越した究極の愛や情念の様を、オペラに近い完璧な様式美と完成された楽曲と歌で構築したミュージカルで表現、

 

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「またヴィンセントは襲われる」、見つめるだけで世界は狂う!

2025-02-03 17:38:50 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

目が合っただけで周囲の人々に襲われるようになった男が生き残りをかけて戦う姿を描き、2023年・第76回カンヌ国際映画祭の批評家週間に選出されたフランス発の不条理サバイバルスリラー。

視線を合わせると突然襲われる事件がフランス全土で発生!突然、始まった世界の終わり。 「終末系」サバイバル・アクション!

序盤ではなぜ主人公だけが、と思わされるが段々と世界が狂った状況となっていき、「28日後…」のような怒りに突き動かされた群れだらけとなる。

自分が襲われなくなったと思ったら襲う側になるという展開に疫病や戦争のようとも思われた。ストレス状態だったり、磁場の影響がありそうな高圧線の下で狂い出す辺りにヒントが込められているのかも。

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「愛の喪失/ネヴァー・エヴァー」

2025-01-07 20:33:33 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆

不可解な映画好き ☆☆☆

Unexr鑑賞   2016年製作 フランス・ポルトガル 合作

東京国際映画祭出品

映画監督のレイは、パフォーマンス・アーティストのローラに出会い、恋に落ちる。長年の恋人を捨て、レイはローラと田舎の広い家に向かい、愛を育む生活を始める。しかし、ローラが家で奇妙な音を耳にするようになると、事態は思いもよらない方向に進んでいく…。

フランス版 幽霊の話。

結婚した相手が、バイク事故で他界。

奇妙な音のした部屋は、レイの幽霊。

不思議な話で、とらえどころがない。

マチューアマルリックがレイを、ジュリア・ロイがローラを演じている。ロイが魅力的。

 

  

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「エディット・ピアフ 愛の讃歌」、そして「愛」は歌い継がれる!

2025-01-04 20:31:23 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆★

NHK BS プレミアム 鑑賞

2007年製作 フランス・チェコ・イギリス合作

主演マリオン・コティヤールは、第80回アカデミー賞主演女優賞受賞。

エディット・ピアフと言えば「愛の讃歌」や「バラ色の人生」などの名曲で知られる伝説的シャンソン歌手。彼女がどんな人物か知らなくても、その歌は誰でも聞いたことがあるはず。本作ではフランスの女優マリオン・コティヤールが20歳から晩年47歳までのピアフを熱演、各方面から絶賛を浴びた。なお劇中で歌われた歌声のほとんどは、実際にピアフ本人の音源が使用されているそうだ。

飛行機事故死で幕を閉じたボクサー、マルセル・セルダンとの純愛を彼女の人生の象徴とし、ピアフの真実を探っていく。

途中に晩年のピアフを描いており、時間軸はずれている。

不幸な少女時代が前半に描かれ、苦労する。

ただ、私の個人の問題だが、47歳で逝ったピアフの晩年の描き方、コティヤールの老け演技が、映画を暗くして、乗れなかった。

歌はいいのに。

 

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「またヴィンセントは襲われる」、見つめるだけで、世界は狂う!

2024-12-29 16:54:08 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

非条理な映画好き ☆☆☆★

目が合っただけで周囲の人々に襲われるようになった男が生き残りをかけて戦う姿を描き、2023年・第76回カンヌ国際映画祭の批評家週間に選出されたフランス発の不条理サバイバルスリラー。

視線を合わせると突然襲われる事件がフランス全土で発生!突然、始まった世界の終わり。 「終末系」サバイバル・アクション!

ヴィンセントはある日、職場で突然暴行を受ける。ケガが癒える間もなく、今度は別の同僚にも襲われたが、加害者たちは襲撃時の記憶がないと言う。事件の原因は被害者の方にあるのではと疑われるヴィンセント。しかし彼に対して殺意を抱く者は後を絶たなくなり、見ず知らずの他人ですら命を狙ってくるように。終わらない襲撃の法則をかろうじて発見したヴィンセントは、生き残りをかけた<自衛>を開始する。

訳もなく襲ってくる見知らぬ人。怖い。

便ツボでの死闘は、こちらまで匂ってきそう。

後半、なぜか、ファミレスのウェイトレスとイチャイチャする羽目に。

そこからさらに!

痛い映画!

 

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「失くした体」、映像が織りなす人生賛歌!

2024-12-17 10:29:40 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

Netflix 鑑賞

2019年・第72回カンヌ国際映画祭批評家週間でグランプリを受賞し、世界最大のアニメ映画祭である第43回アヌシー国際アニメーション映画祭でも最高賞のクリスタル賞と観客賞をダブル受賞、第92回アカデミー賞の長編アニメーション賞にノミネートもされるなど高い評価を獲得したフランス製長編アニメーション。

美しくユニークにアニメーションされたフランス映画。切り離された手が自分の体と再会しようとする物語で、パリを舞台にしながら喪失とアイデンティティのテーマを深く掘り下げている。

作品は、彼(手)の動きと共に、もう1人の彼(全身)ナウフェルの生活を映し出す。都会で孤独に暮らすビザ配達員のナウフェル、ひとりぼっちの彼が思い出すのは、子どもの頃、今は亡き両親との日々。ピアノを弾いたり、父から教わったハエの掴み方だったり、元気だった右手も映し出される。

そんな寂しいナウフェルは、ピザ配達に失敗した夜、彼はある女性に恋をする。インタフォン越しに話しただけの女の子に。ここでも研ぎ澄まされた感覚、聴覚がクローズアップされる。

 

 

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「ジェーンとシャルロット」、あなたのことをもっと知りたかった!

2024-11-30 17:06:41 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

フランスの女優シャルロット・ゲンズブールが初監督を務め、母ジェーン・バーキンの真実に迫ったドキュメンタリー。

ジェーンは、2023年7月16日に亡くなっているから、その2年前の作品。

ジェーンといえば、全裸出演の映画が印象に残るが、この映画では、もう老年、随所に老いの影が。

ジェーンには、三人の夫にそれぞれ娘がいるが、この映画の監督ゲンスブールは、故セルジュ・ゲンズブールの娘。二女だ。

冒頭、日本が出てくるが、日本にも縁が。

シャルロットの父であり、ジェーンの夫だったセルジュが娘を溺愛したことは言うまでもないが、やはり世の母と娘とは少し異なる間柄だったことがやりとりからも分かる。

フランスらしい香りのする映画。

 

 

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