おすすめ度 ☆☆☆★
フランス・アルジェリア合作。
ムニア・メドゥールが監督・脚本を手がけ、声と夢を理不尽に奪われた少女の再生をみずみずしく描いたヒューマンドラマ。
バレエダンサーを夢見るフーリアは、教室の発表会の練習に明け暮れていたが、練習の帰りに闘羊の賭けで小金をため母親に車を買ってあげようとしていた。しかし勝った帰り道、負けた羊のオーナーに襲われ階段から転げ落ちて足首を骨折し声も出せなくなってしまう。失意の中リハビリ中、水中歩行の練習中に出会った聾唖者や精神障碍者たちのグループと知り合い、彼女たちにダンスを教え彼女たちから手話を教わり生きる希望を見出していく。無能な警察、再び現れた羊のオーナー、同門生が国外脱出を図り亡くなったりもしたけど、仲間たちとのダンスを続けることで未来へ踏み出していくのだった。