ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「愛の喪失/ネヴァー・エヴァー」

2025-01-07 20:33:33 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆

不可解な映画好き ☆☆☆

Unexr鑑賞   2016年製作 フランス・ポルトガル 合作

東京国際映画祭出品

映画監督のレイは、パフォーマンス・アーティストのローラに出会い、恋に落ちる。長年の恋人を捨て、レイはローラと田舎の広い家に向かい、愛を育む生活を始める。しかし、ローラが家で奇妙な音を耳にするようになると、事態は思いもよらない方向に進んでいく…。

フランス版 幽霊の話。

結婚した相手が、バイク事故で他界。

奇妙な音のした部屋は、レイの幽霊。

不思議な話で、とらえどころがない。

マチューアマルリックがレイを、ジュリア・ロイがローラを演じている。ロイが魅力的。

 

  

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「エディット・ピアフ 愛の讃歌」、そして「愛」は歌い継がれる!

2025-01-04 20:31:23 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆★

NHK BS プレミアム 鑑賞

2007年製作 フランス・チェコ・イギリス合作

主演マリオン・コティヤールは、第80回アカデミー賞主演女優賞受賞。

エディット・ピアフと言えば「愛の讃歌」や「バラ色の人生」などの名曲で知られる伝説的シャンソン歌手。彼女がどんな人物か知らなくても、その歌は誰でも聞いたことがあるはず。本作ではフランスの女優マリオン・コティヤールが20歳から晩年47歳までのピアフを熱演、各方面から絶賛を浴びた。なお劇中で歌われた歌声のほとんどは、実際にピアフ本人の音源が使用されているそうだ。

飛行機事故死で幕を閉じたボクサー、マルセル・セルダンとの純愛を彼女の人生の象徴とし、ピアフの真実を探っていく。

途中に晩年のピアフを描いており、時間軸はずれている。

不幸な少女時代が前半に描かれ、苦労する。

ただ、私の個人の問題だが、47歳で逝ったピアフの晩年の描き方、コティヤールの老け演技が、映画を暗くして、乗れなかった。

歌はいいのに。

 

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「またヴィンセントは襲われる」、見つめるだけで、世界は狂う!

2024-12-29 16:54:08 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

非条理な映画好き ☆☆☆★

目が合っただけで周囲の人々に襲われるようになった男が生き残りをかけて戦う姿を描き、2023年・第76回カンヌ国際映画祭の批評家週間に選出されたフランス発の不条理サバイバルスリラー。

視線を合わせると突然襲われる事件がフランス全土で発生!突然、始まった世界の終わり。 「終末系」サバイバル・アクション!

ヴィンセントはある日、職場で突然暴行を受ける。ケガが癒える間もなく、今度は別の同僚にも襲われたが、加害者たちは襲撃時の記憶がないと言う。事件の原因は被害者の方にあるのではと疑われるヴィンセント。しかし彼に対して殺意を抱く者は後を絶たなくなり、見ず知らずの他人ですら命を狙ってくるように。終わらない襲撃の法則をかろうじて発見したヴィンセントは、生き残りをかけた<自衛>を開始する。

訳もなく襲ってくる見知らぬ人。怖い。

便ツボでの死闘は、こちらまで匂ってきそう。

後半、なぜか、ファミレスのウェイトレスとイチャイチャする羽目に。

そこからさらに!

痛い映画!

 

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「失くした体」、映像が織りなす人生賛歌!

2024-12-17 10:29:40 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

Netflix 鑑賞

2019年・第72回カンヌ国際映画祭批評家週間でグランプリを受賞し、世界最大のアニメ映画祭である第43回アヌシー国際アニメーション映画祭でも最高賞のクリスタル賞と観客賞をダブル受賞、第92回アカデミー賞の長編アニメーション賞にノミネートもされるなど高い評価を獲得したフランス製長編アニメーション。

美しくユニークにアニメーションされたフランス映画。切り離された手が自分の体と再会しようとする物語で、パリを舞台にしながら喪失とアイデンティティのテーマを深く掘り下げている。

作品は、彼(手)の動きと共に、もう1人の彼(全身)ナウフェルの生活を映し出す。都会で孤独に暮らすビザ配達員のナウフェル、ひとりぼっちの彼が思い出すのは、子どもの頃、今は亡き両親との日々。ピアノを弾いたり、父から教わったハエの掴み方だったり、元気だった右手も映し出される。

そんな寂しいナウフェルは、ピザ配達に失敗した夜、彼はある女性に恋をする。インタフォン越しに話しただけの女の子に。ここでも研ぎ澄まされた感覚、聴覚がクローズアップされる。

 

 

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「ジェーンとシャルロット」、あなたのことをもっと知りたかった!

2024-11-30 17:06:41 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

フランスの女優シャルロット・ゲンズブールが初監督を務め、母ジェーン・バーキンの真実に迫ったドキュメンタリー。

ジェーンは、2023年7月16日に亡くなっているから、その2年前の作品。

ジェーンといえば、全裸出演の映画が印象に残るが、この映画では、もう老年、随所に老いの影が。

ジェーンには、三人の夫にそれぞれ娘がいるが、この映画の監督ゲンスブールは、故セルジュ・ゲンズブールの娘。二女だ。

冒頭、日本が出てくるが、日本にも縁が。

シャルロットの父であり、ジェーンの夫だったセルジュが娘を溺愛したことは言うまでもないが、やはり世の母と娘とは少し異なる間柄だったことがやりとりからも分かる。

フランスらしい香りのする映画。

 

 

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「裸のマノン 解き放たれた愛欲のめざめ」、解き放たれた愛欲の目覚め!

2024-11-24 19:51:41 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

劇場未公開

人前で裸になること、それは快感
めざめた愛欲は踊り続けるごとに膨れ上がっていく!

主人公はお店でレジのバイトをしていたのだが、つい興味を持ったのがストリップクラブ。
ほんの出来心でストリップクラブに入店。ここで働かせてと頼むもまずはショーを見てからといい見ることに。

際どい格好をした女性2人組が妖艶なダンスやセリフなどでショーを盛り上げる。そんなショーをみた主人公はここで働くことを決意。ストリップクラブのストリッパーになることにした。

若く美しいフランス人形のようなダンサーや、肉感あふれるダイナミックボディを売りにするダンサーから大人の色気をまき散らすベテランまで、さまざまなタイプの女性たち。そこでの交わされる会話からは、単なるガールズトークから客の奪い合いによる嫉妬、店外で稼げるといったなりふり構わぬ甘い誘い、彼女たちの夢、未来が垣間見える。その背景にある苦悩や喜びが本作のドラマを厚くし、フランス映画として存分に楽しめる。

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「モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由」、愛をめぐるそれぞれの理由!

2024-11-19 20:35:38 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

恋愛映画好き ☆☆☆★

大人の男女の官能的な恋愛を描き、第68回カンヌ国際映画祭でエマニュエル・ベルコが女優賞を受賞、第41回セザール賞主要8部門にノミネートされたマイウェン監督作品。

男女どちらにも感情移入ができない不愉快でわがままな二人の恋愛話。それだけ主役のエマニュエルベルコとヴァンサンカッセルの演技が素晴らしい。カンヌ映画祭女優賞も頷ける。

大人の恋愛、出会っていい時を過ごして裏切られてでも離れられない10年間。

男と女が出会い、恋に落ち、そして結婚、子供ができたまではいい。その後がまあうまく進まない。そこからがまさに男と女、夫と妻の本当の戦い。全く平穏が訪れない。主人公の女はそれを望んでいるのに、相手の男はそんなことお構いなし。

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「ジュリア(s)」、あの時、あの場所で違う選択をしていたら!

2024-11-17 16:29:35 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

ピアニストを目指す女性ジュリアの人生を、些細な選択の積み重ねによって分岐した4つの展開で描いたドラマ。

フランス・パリ。音楽学校に通うジュリアはラジオでベルリンの壁崩壊のニュースを聴き、寮を抜け出し現場に行ってみようと仲間を誘う。将来を嘱望され、子どもの頃からピアノ漬けのジュリアは、羽目を外してみたくてたまらなかったのだ。夜、親友と共に部屋を抜け出した彼女は…。この辺から平行世界が展開されていく。パスポートを部屋に忘れて取りに戻り先生に見つかってしまうジュリアと、仲間たち(好きな男子ナタンも一緒)と共に壁に座り喜びを分かち合い、壁の前で思いを込めてピアノを弾きスクープされるジュリア。ポールと出会ったジュリアと出会わなかったジュリア。コンクールで賞を勝ち取ったジュリアと、失敗したジュリア。ベルリンで暮らすジュリアと、パリで暮らすジュリア。結婚や出産をしたジュリアとしなかったジュリア…etc。無限に存在する分岐点と、その数だけ存在するたくさんのパラレルワールドが交互に現れる世界は、まるで万華鏡のようで飽きさせない。

例え今に満足できていない人にとっても、どんな人生でも捉え方によって輝けるはず、どの選択や決断でもそれが私やあなたなんだと、優しく肩を抱いてくれるような作品だ。

 

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「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」、ヴェルサイユ史上最大のスキャンダラスな愛!

2024-11-16 18:41:26 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

18世紀フランスで59年間にわたり在位した国王ルイ15世の最後の公妾ジャンヌ・デュ・バリーの波乱に満ちた生涯を映画化。

フランス革命の断頭台に立ったルイ16世の祖父に当たるルイ15世の時代が舞台となる。この人は愛妾が数多く艶福家と知られる。徳川家斉的な王様。封建時代は領主の血統が第一なので、こうなると歯止めがきかない。子だねの大砲を撃つのだが、ナポレオン戦争の大砲よりましか。
そのルイ15世の晩年期の愛妾ジャンヌ・デュ・バリーのお話。ベルサイユの薔薇ばかりの中、しっかり頭角を現わすのだからただ者ではない。

鏡の回廊での謁見で王に気に入られたジャンヌを待っていた、床入り前のえげつないボディチェック、王に背を向けてはならないという決まりから宮殿の人々に義務付けられるユニークな後退り方、朝、目覚めたばかりの王を待っていた健康診断と列をなす多くの訪問者たち、等々。随所に登場する珍場面はまさに目から鱗だが、王の侍従や娘たちによる根強い差別や冷徹な視線をもろともせず、王の愛だけを信じて自由奔放に突っ走るジャンヌ自身が、物凄い牽引力で物語を引っ張っていく。

ジャンヌ・デュ・バリーを演じるのは、監督その人・俳優マイウェン。

一方、ルイ16世を演じるのは、ジョニー・デップ、フランス語を駆使、渋い。

 

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「ロマンスX」、誰かに抱かれながらあなたを想う!

2024-10-19 20:06:01 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

Unext鑑賞  1998年製作

主人公と交際はすれども愛の交わり拒むイケメンモデルの彼。

そんな彼を愛してしまったが為に苦悩する主人公。肉欲を解消するべく夜の街を彷徨。

行きずりの男達と肌を重ねはするものの、心には虚しさが…。

特に、暗い闇に青みを帯びた光が僅に射すモノ・トーンに染まる寝室の場面がよい。

彼女の空想に上半身と下半身を壁で遮った娼館が出てくる。下半身は獣欲で満たされ、上半身の部屋では恋人に髪を撫でられる風景。愛と性を分断して考える女性の心理を象徴している場面だ。

ある晩、帰宅したマリーをポールは珍しく抱き寄せるが、マリーのひと言に激怒し、彼女を殴り倒す。だがマリーは、その夜ポールの子を妊娠し、出産を決意。最初は妊娠を喜んだポールだが、やがて荒れていき、陣痛が始まった朝も酔いつぶれて起きない。マリーは、家を出る前にガス栓を次々に開いていく。そして病院で出産。同じ頃、ポールは自宅で爆死してしまうのだった。

 

 

 

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