ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「告白 コンフェッション」、聞いてしまった、だって死ぬと思ったから!

2025-02-18 16:48:05 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

ワンシチュエーションで上映時間も短い、短編映画のような見応えの作品だ。

雪山で吹雪に遭遇し、視界を失い、片足を骨折したジヨン(ヤン・イクチュン)が同行する浅井(生田斗真)に死期を悟り、事故死したはずのさゆり(奈緒)を殺害したことを告白するところからドラマは始まる。実は、あきらめかけた場所は、なんと山小屋の近くで、二人は生きながらえることになる。そこから、翌朝の救助を待つまでの間の二人の疑心暗鬼による葛藤のドラマが展開される。

全ては生田斗真の夢落ち?

ジヨンの告白から始まった物語は、啓介の罪悪感が見せた夢へと繋がり、錯乱した啓介は自身とさゆりの関係、自身の罪まで告白してしまう。二人を助けにきた救助隊は荒れ果てた山小屋のなかで、息絶えたジヨンの胸にペグを突き刺し続ける啓介を見つけるのだった。

 

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「赤羽骨子のボディガード」、赤羽骨子は命の代えても俺が守る!

2025-02-12 16:41:37 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

講談社「週刊少年マガジン」連載の丹月正光による同名コミックを、アイドルグループ「Snow Man」のラウール主演で実写映画化した学園アクション。

実際ちょっと見知らぬ出演者が多くて、置いてけぼり。

クラスメイト全員がボディガード!究極の“守られ系”学園系アクションエンタテインメント開幕!
とある事情から、100億円の懸賞金をかけられた赤羽骨子。大好きな彼女のためにボディガードとなった威吹荒邦に与えられたミッションは...彼女にバレることなく守ること!
Snow Manラウール主演、この夏必見の“守られ系”学園アクションエンタテインメント開幕!

女子高生が殺し屋に狙われて、クラスの同級生がボディガードという、とんでもない設定であり、いかにもコミック。
そして、主人公たちの黒シャツと白スーツの制服も、殺し屋たちの外見と行動も、とことんデフォルメした設定からも、これはコメディであるし、コメディとしてしか成立しない物語だ。

ダンス大会を守るボディガードたちのミッションを描くクライマックスに至って、これは「ボディガード部」の部活動を描いた作品。

 

 

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「サユリ」、この夏恐怖が覚醒する!

2025-02-11 16:21:06 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

押切蓮介の同名人気ホラー漫画を白石晃士監督のメガホンで実写映画化。「ホラー漫画の異才」と「ホラー映画の鬼才」の美点が魔融合。

夢のマイホームへと引っ越した神木家。だが、次々と不可解な現象に襲われてゆく。「この家には "何か" がいる」―。

やがてこの家に取り憑いているのは、冒頭で引きこもっていた小百合であることが分かる。そして何故彼女が強烈な恨みを残して死んだのか、その衝撃の真実が明かされる。

後半からまさかの展開、おばあちゃんかっこいい!

 

 

 

 

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「ナミビアの砂漠」、私は私を大好きで大嫌い!

2025-02-08 16:28:39 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

美容脱毛の仕事と恋人との同棲生活、平板な日常に鬱屈する女性のもがく姿を描く。

山中瑶子が現代日本の若者たちの恋愛や人生を鋭い視点で描き、2024年・第77回カンヌ国際映画祭の監督週間で国際映画批評家連盟賞を受賞した。

河合優実は各映画賞で、主演女優賞を得ている。

窒息しそうに退屈な現代の東京で、手負いの野獣のような自分自身を解き放つ主人公カナの姿。職場の美容脱毛クリニックではそつなく仕事をこなし、料理も家事も得意な優しい彼氏のホンダと同棲中。しかし心の弾薬庫に火をくべるかのように、新恋人であるハヤシとの二股恋愛にのめり込んでいく。無軌道で無関心、それでいてピュアな憤りを募らせるカナは、やがて社会から自分を弾き出し、精神の平衡すら失っていく。

結局精神疾患なのか、画面は、ありのままのカナを、ハヤシとの格闘で自らを解放していく。

 

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「もしも徳川家康が総理大臣になったら」、最強すぎる内閣誕生!

2025-02-02 16:51:24 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

2021年に出版され大ヒットを記録した同名ビジネス小説を原作に、AIで復活した偉人たちによる最強ヒーロー内閣の活躍を描いたコメディ映画。

ピンチだよ、偉人集合!最強ヒーロー内閣、ここに爆誕!!

時は 2020 年、コロナウィルスが猛威を振るい日常を奪われた日本。
国内どころか世界中が大混乱に陥る中、首相官邸でクラスターが発生、あろうことか総理大臣が急死。
そこで政府が実行した最終手段、それは「AI・ホログラムにより歴史上の偉人たちを復活させ、最強内閣をつくる」という前代未聞の計画だった。
総理大臣を託されたのは“江戸幕府を作り上げた伝説の男”徳川家康(野村萬斎)。
そして、日本史に燦然と輝く大スターたちが議員バッジをつけて入閣。

手を結んだようでいて裏切りが始まる戦国時代の延長のような中盤も楽しめるが、やはり本作の肝は、流されやすく自分の頭と知識で考えない日本人への警鐘が語られたクライマックス。日本が変わるためには国民の意識改革にかかっている。

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「碁盤斬り」、これが日本の復讐だ!

2025-01-27 18:47:40 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

古典落語の演目「柳田格之進」を基に、冤罪事件によって娘と引き裂かれた男が武士の誇りをかけて復讐に臨む姿を描く。

囲碁を基盤とした時代劇、復讐劇というのが斬新。

身に覚えのない罪をきせられたうえに妻も失い、故郷の彦根藩を追われた浪人の柳田格之進は、娘のお絹とふたり、江戸の貧乏長屋で暮らしていた。実直な格之進は、かねて嗜む囲碁にもその人柄が表れ、嘘偽りない勝負を心がけている。そんなある日、旧知の藩士からかつての冤罪事件の真相を知らされた格之進とお絹は復讐を決意。お絹は仇討ち決行のため、自らが犠牲になる道を選ぶが……。

ちょっと異色の時代劇だが、背景など、白石監督はじっくり、時代の雰囲気をあぶりだしていく。

吉原が舞台になり、色気も加味されて。

主演の草薙さん、平常と鬼気の演技わけがすごい。

 

 

 

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「最後まで行く」、まずい男対やばい男!

2025-01-26 19:36:11 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

岡田准一の主演で、ひとつの事故を発端に追い詰められていく刑事の姿を描いたクライムサスペンス。中国やフランスなど各国でもリメイクされた2014年の同名韓国映画を、「新聞記者」「余命10年」の藤井道人監督がメガホンをとり日本でリメイクした。

人をはねた刑事、追う監察官。

年の瀬の夜。
刑事・工藤(岡田准一)は危篤の母のもとに向かうため、雨の中で車を飛ばす。
心の中は焦りで一杯になっていた。
さらに妻から着信が入り、母が亡くなった事を知らされ言葉を失う。
――その時。彼の乗る車は目の前に現れた一人の男をはね飛ばしてしまった。
必死に遺体を車のトランクに入れ立ち去る。そして母の葬儀場に辿り着いた工藤は、
車ではねた男の遺体を母の棺桶に入れ、母とともに斎場で焼こうと試みた。
――その時、スマホに一通のメッセージが。
   「お前は人を殺した。知っているぞ」腰を抜かすほど驚く工藤。
   「死体をどこへやった?言え」
   メッセージの送り主は、県警本部の監察官・矢崎(綾野剛)。
   追われる工藤と、追う矢崎。果たして、前代未聞の96時間の逃走劇の結末は?

 

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「先生の白い嘘」、その感情はあなたの仲にもきっとある!

2025-01-21 18:46:25 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

男女間の性の格差を描いて反響を呼んだ鳥飼茜の同名漫画を実写映画化。自らの性に対して抱える矛盾した感情や、男女間に存在する性の格差に向き合う女性の姿を通して、人の根底にある醜さと美しさを描き出す。

高校教師の美鈴は、生徒達を教壇から見下ろし観察することで自尊心を満たし、女であることの不平等さから目を背けていた。親友の美奈子から早藤と婚約したと告げられるが、早藤こそ美鈴に女であることの不平等さの意識を植え付けた張本人で、早藤を忌み嫌いながらも呼び出しに応じていた。ある日、男子生徒の新妻から性の悩みを打ち明けられ、思わず美鈴は本音を漏らしてしまう。新妻は本音をさらけ出した美鈴に魅かれていき…。

人格描写がいまいちのため、物語のふくらみが見られず、うわべだけの性格破戒に終わる。

奈緒が美鈴を、早藤を風間俊介が演じている。

 

 

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「ブルーピリオド」、情熱は武器だ!、

2025-01-18 16:31:07 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

「マンガ大賞2020」を受賞した山口つばさによる人気漫画を実写映画化し、空虚な毎日を送っていた男子高校生が情熱だけを武器に美術の世界に本気で挑む姿を描いた青春ドラマ。

一種のスポ魂映画だが、絵画芸術がテーマでは難しい。主人公の矢口八虎が、超難関大学、東京藝術大学を目指し、合格するまでを描く。

試験が実技中心なのが特異。

映画では、絵をかいて、試験に合格していくのだが、その絵のどこがよいのか、素人には判り辛い。

2時間で、このテーマをこなすのは、難儀な技。

逆に、2時間もかけて、これだけ。

眞栄田郷敦が矢口八虎役で主演を務め、同級生のユカちゃんこと鮎川龍二を高橋文哉、八虎のライバルとなる天才高校生・高橋世田介を板垣李光人、美術部の先輩・森まるを桜田ひよりが演じる。

 

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「九十歳。何がめでたい」、色々うるせぃ!

2025-01-10 16:31:38 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

作家・佐藤愛子が日々の暮らしと世の中への怒りや戸惑いを独特のユーモアでつづったベストセラーエッセイ集を、草笛光子主演で映画化。

冒頭、90歳の愛子が、何もしたくない普通の老婆。草笛が実年齢で好演。

大手出版社に勤める中年編集者・吉川真也(唐沢寿明)は、昭和気質なコミュニケーションがパワハラ、セクハラだと問題となり、謹慎処分に、妻や娘にも愛想を尽かされ、仕事にプライベートに悶々とする日々。この編集者がサブ主演。

基本、佐藤のエッセイ集のまま映画化なのだが、この吉川の存在は、それとは関係なく、妻や娘に厄介者扱いに。

まあ、熟年が見れば、あるある物語で、見につまされるだろう。

本物の佐藤愛子は、101歳の元気ばあさん。

まあ、老年を元気づける映画だ。

 

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