ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「彼女のいない部屋」、なぜ、どこへ!

2023-06-30 20:18:07 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

変わった映画好き ☆☆☆★

第74回カンヌ国際映画祭の「カンヌ・プレミア部門」に選出。

本国フランスでの劇場公開前に明かされたストーリーは「家出をした女性の物語、のようだ」という1文のみで、物語の詳細は伏せられており、主人公の女性クラリスを軸に、一見するとバラバラのピースがつなぎ合わさることで、ある真実にたどり着く。

「彼女のいない部屋」は邦題で、原題は「Serre moi fort」、ぎゅっと抱きしめて。

内容は、主人公の妄想シーンで成り立っており、難解極まりない。

結局、夫と子供三人が山で遭難死する物語。

その悲しみがテーマの映画。

音楽や映像は美しくそれだけでも楽しい。

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「草原の野獣」、Gunman’s Walk!

2023-06-30 15:56:36 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆

NHK BS プレミアム 鑑賞  1958年製作

銃で生き抜き町の名士となった男。男の二人の息子にもその生き方を学ばせようとする。兄は乱暴者で弟はおとなしい男。ある日長男が起こした不始末を隠蔽しようとするが・・・。我が子が可愛いという親ばかならともかく、息子の無法ぶりをかばうバカ親・・・。インディアンに対する差別問題なども絡んだ人間ドラマ。簡潔な出来栄えで面白い。

兄の無謀ぶりが常識外で、それをかばおうとする父親も行き過ぎ。

ただ、20世紀を迎える直前の社会で、法での対決であったり生き方での対立であったりする。その逆転の発想が独特でまず面白かった。

弟がインディアンの混血を好きになるのも一興。

父親、バンヘフリン扮するリーハケット好演技。

 

 

 

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「レジェンド・オブ・フォール 果てしなき想い」、激しい愛におちて!

2023-06-29 20:27:01 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆★

NHK BS プレミアム 鑑賞  1994年製作

20世紀初め、モンタナの牧場。元騎兵隊大佐のウィリアム・ラドロー(アンソニー・ホプキンス)は、戦いの記憶から逃れるため、この地に定住して3人の息子たちの成長を見守る。中でも狩りを好む野性児の次男トリスタン(ブラッド・ピット)に、ことのほか愛情を注いだ。ウィリアムの妻イザベルは、過酷な自然環境に耐えられず彼と別居して街に住んでいた。時は流れ、ハーバード大で学んでいた末っ子サミュエル(ヘンリー・トーマス)が、婚約者スザンナ(ジュリア・オーモンド)を連れて帰郷した。やがて第一次大戦が勃発し、3兄弟はヨーロッパ戦線に出征するが、サミュエルは戦闘中に死亡する。

トリスタンの人間像が、特異。

トリスタンは無謀にも巨大な熊に戦いを挑み傷を負うが、相手にも一撃を与える。
成長したトリスタンが再び熊と対峙するシーンがあるが、熊はトリスタンの気配を察知すると踵を返して去っていく。
トリスタンはその姿を見て銃を下ろす。

トリスタンは、弟の婚約者スザンナに横恋慕。これに兄も参戦。

弟の死のトラウマから、世界放浪の旅へ。

帰ってきたら、スザンナは兄と結婚。

だがお互いに忘れられず悲劇が。

無頼児ブラッドピッドの面目躍如。

 

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「あのこと」、あなたは彼女を体験する!

2023-06-29 17:42:26 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

堕胎映画 ☆☆☆☆

2022年度のノーベル文学賞を受賞した作家アニー・エルノーが若き日の実体験をもとにつづった短編小説「事件」を映画化。

第78回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞。 R15+

堕胎が法律で禁止されて、違反すると医師も患者も罰せられる1960年代フランスの話。

アンヌの毎日は輝いていた。貧しい労働階級に生まれたが、飛びぬけた知性と努力で大学に進学し、未来を約束する学位にも手が届こうとしていた。ところが、大切な試験を前に妊娠が発覚し、狼狽する。中絶は重罪。アンヌはあらゆる解決策に挑むのだが ̄。

アンヌ自身の手による堕胎シーン。細い鉄棒を熱して消毒、手鏡で子宮の奥を突く。そして専門の業者の手によって、漂白剤を子宮に挿入する。最後は、漂白剤が効いたのか効かなかったのか、トイレで12週の人工流産となる。

アンヌ目線で描かれるので、自らが体験しているような錯覚。

男性にはつらい映画。

 

 

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「アララト 誰でもない恋人たちの風景vol.3」、二人でそこに行きたかった!

2023-06-28 20:34:46 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

R15+

すれ違い、惹かれあう男女の姿を描いた越川道夫監督の「誰でもない恋人たちの風景」シリーズ第3弾。

左半身が動かなくなり、絵を描かなくなった画家のスギちゃんの妻であるサキは、深夜のファミレスで働き生活を支え、彼にまた絵を描いてほしいと思っていた。しかし、スギちゃんは、サキに依存しなければ生きられない自分に苛立ちを感じていた。愛し合うことさえままならず、ふたりの間に大きな亀裂が生まれた日、サキはファミレスの同僚ユキオと結ばれる。そしてスギちゃんはサキと別れる事を決意するのだった…。

しかし、スギちゃんをみとった父親が、心臓まひで亡くなり、ふたたびサキと暮らすことに。

スギちゃんは、やっとセックスができるようになった。

淡々とした物語の進行。

半身不随者の介護の大変さ。

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「ツレがうつになりまして。」、実話から生まれた大人気コミックエッセイ!

2023-06-28 17:15:20 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

NHK BS  プレミアム 鑑賞  2011年製作

実写ドラマ化もされた細川貂々の同名コミックエッセイを、佐々部清監督が映画化。

仕事をバリバリこなすサラリーマンの夫、通称ツレ(堺雅人)が、ある日突然、心因性うつ病だと診断される。結婚5年目でありながら、ツレの変化にまったく気付かなかった妻・晴子(宮﨑あおい)は、妻としての自分を反省する一方、うつ病の原因が会社にあったことからツレに退職を迫る。会社を辞めたツレは除々に体調を回復させていくが…。

うつは心の病のため、外からは判りずらいので、本人の苦しみはなかなか理解してあげられない。

この映画は、かなりその部分を掘り下げていたようで、納得のいく出来になっている。

堺雅人、宮崎あおいの夫婦役は、演技力もあって、良く伝わってくる。

イグワナがモチーフに使われていて、興味がある。

病気の映画だが、余り暗くならずに適度の演出がよい。

 

 

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「リベンジング・ハードナイト」、私は穢された、私は私のやり方で暴行馬に復讐っを果たす!

2023-06-27 20:17:21 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆★

ホリブル・イマジ二ング映画祭にて最優秀作品賞、最優秀撮影賞、最優秀主演女優賞を、ジェンレ・ブラスト映画祭にて最優秀監督賞、最優秀予告編賞を、ポップコーン・フライト映画祭にて最優秀新人賞を、そしてナイトメア映画祭にて最優秀監督賞をそれぞれ受賞!

劇場未公開

画家として成功し個展を開くことができたジェーン。個展の初日、お酒も飲み羽目を外してしまった自宅への帰り道で、人気のない路地に迷い込んでしまう。そこで彼女はレイプされてしまう・・・。何とか自らの足で病院にたどり着き、病院関係者の通報によりやって来た女性刑事から事情聴取を受ける。しかし彼女の過去の逮捕歴が判明すると、聴取は通り一辺倒なものとなった。その後、事態の進展を聞きにたびたび警察を訪れるが、「捜査の進展はない!」の一点張り。ついに彼女は「自分でけりをつける!」と意を決するのだった・・・。

暴行魔が怪物??

 

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「メジャーリーグ2」

2023-06-27 16:45:46 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆

メジャーリーグ好き ☆☆☆

NHK BS プライム 鑑賞  1994年製作

大リーグのお荷物球団クリーブランド・インディアンズ(実在する)の珍無類の活躍を描いた、野球コメディのヒット作「メジャーリーグ」(89)の続編。

今回は奇跡の逆転優勝から一転、最下位へと転落したチームが再び優勝を目指す姿を描く。

日本から″とんねるず″の石橋貴明が助っ人選手役で参加。

ラストはチャーリー・シーンが美味しいところを全部持っていきました。

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「ダークサイド・セオリー」、衝撃の真相にたどり着く!

2023-06-26 20:11:29 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆★

Unext鑑賞

アメリカ・ニュージャージー州の私立探偵ジミーのもとに、4日前から行方不明になった22歳の息子カリドを探してほしいと、両親からの依頼が入る。カリドはアフガニスタン難民で、12歳の時にターナー夫妻の養子になっていた。成績は優秀で、大学では薬学を専攻。寮生活を送っていたが、無口で友人はほとんどいなかった。かつて刑事だったジミーも、幼い我が子が行方不明になり、それが原因で停職処分になった過去があり、困惑しながらも依頼を受けることに。そんな彼に、かつての同僚アルベス刑事から情報が入る。アフガニスタン人の男が殺され、ほぼ同時刻にカリドも消えていたことが判明。その夜、またもや別のアフガニスタン人が殺害される事件が発生。そのどちらにも同じ筋弛緩剤ベクロニウム臭化物が使用されていて…。

アフガニスタンのバッチャ・バーズィーという少年を性的に弄ぶ習慣が主題ですから、内容はおぞましいです。

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「モガディシュ 脱出までの14日間」。国か、命か?

2023-06-26 17:13:05 | 韓国映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

韓国民主化から3年、ソウル五輪からわずか2年後の1990年、ソマリアで内戦に巻き込まれた韓国と北朝鮮の大使館員たちによる脱出劇を映画化。

ソウル五輪を成功させた韓国は1990年、国連への加盟を目指して多数の投票権を持つアフリカ諸国でロビー活動を展開。ソマリアの首都モガディシュに駐在する韓国大使ハンも、ソマリア政府上層部の支持を取り付けようと奔走していた。一方、韓国に先んじてアフリカ諸国との外交を始めていた北朝鮮も同じく国連加盟を目指しており、両国間の妨害工作や情報操作はエスカレートしていく。

そんな中、ソマリアで内戦が勃発。各国の大使館は略奪や焼き討ちにあい、外国人にも命の危険が迫る。大使館を追われた北朝鮮のリム大使は、職員と家族たちを連れ、絶対に相容れない韓国大使館へ助けを求めることを決める。

第42回青龍映画賞で作品賞、監督賞ほか5部門を受賞し、韓国で大ヒットを記録した。

現地キャストを使いモロッコのエッサウィラで撮影したという映像は実際にソマリア内戦に巻き込まれたかのようで恐怖すら感じた。

後半の車4台脱出シーンは力の入ったサービス満点の展開の連続 疑似ワンカットで4台の車の社内外を描くアイデアあふれるシーンの連続 カーチェイスシーンとしてマッドマックス怒りのデスロードを思い出すようなハイテンションなシーン。

さすが。韓国映画。

 

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