ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「美しき獣」、女ヴァンパイアの恋と悲劇

2015-05-31 20:03:28 | アメリカ映画
おすすめ度 ☆☆

ヴァンパイア映画好き ☆☆☆

『未体験ゾーンの映画たち2015』で上映され、最近DVD化されました。

名匠ジョン・カサヴェテスの長女ザン・カサヴェテスの長編初監督作品。

ヴァンパイアの女性を美しく描こうと腐心した映画です。

アメリカ、コネチカット州。街の外れの豪邸に住むヴァンパイアのジュナ、脚本家のパオロに惚れてしまいますが、最初は、彼の血を欲していましたが、パオロがヴァンパイアになることを決意してくれたので、受け入れます。

一方、ジュナの妹ミミは、奔放で、掟破り、血を求めてさまよいます。

吸血という行為自体が官能的ですが、セックスが結びつきます。ただ、描写はかなり控えめ。

最後は、屋敷の,いわゆるヴァンパイアに相手にされない人間、使用人により結末が与えられます。

女性監督だけに、ヴァンパイアはあくまで美しく描かれています。

まあ、ヴァンパイア嫌いには、いやな映画ですが。
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「ウィークエンドはパリで」、老夫婦のロマンスパリ旅行

2015-05-31 16:25:27 | イギリス映画
おススメ度 ☆☆

PG12です。

イギリスの大学講師とその妻、結婚30周年で、新婚旅行先のパリ旅行。

同じホテルに泊まろうとするも、雰囲気が全然違うと飛び出す妻。

まあ、楽しいパリ旅行ではない。

勿論、おいしいフランス料理の数々、観光めぐりなど記念旅行の楽しみはあるが、焦点はセックスを巡っての夫婦の微妙な駆け引き。

したがって、アバンチュールを楽しむ二人に同化できなければ、つまらない物語に、この好奇心旺盛なちょっと、老人の色気を感じさせる妻に見とれる人には、いいアバンチュールに。当然見方は様々。

ただ、無銭飲食や、ホテルの支払いにまで発展する無謀さにはちょっとあきれる。

題名や予告だけで見ると、場外れに失望感も。
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「メイズランナー」、迷路ものですが、怪物が現れます

2015-05-30 19:12:05 | アメリカ映画
おすすめ度 ☆☆☆

迷路もの好き ☆☆☆☆

ただこの映画、迷路ものですが、迷路を解き明かす映画ではありません。

あくまで、壁に隔てられた迷路を脱出する物語です。

ランナーですから、当然走りまくります。

というのも、迷路は昼間だけしか安全ではないからです。

一定期間で、どこからか、生活物資と人間が送り込まれます。

ゆえに、迷路を解決しなくとも、何とか生活はできます。

ただ、主人公トーマスは、なんとか迷路を脱出しようと努力します。

そして仲間を助けようとして怪物と対峙することになり、今まで、少年ばかりだった集団に女性が送り込まれて、様子が変わってきます。

そしてたどり着いた先は、実はこの映画は3部作の第1作で、ラストは次なる試練の予告で終わります。

ずっと、主人公目線で追っていくのと、最初は名前すらわからない不明の状況から次々と明らかになる展開は見事で、最後まで面白さは連続です。

迷路と走り、この組み合わせは確かに面白い。人間描写も的確で、それぞれのからみも面白い。
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「アイスマン 超空の戦士」トニーイエン主演のSFアクション

2015-05-29 17:03:56 | 中国映画
おすすめ度 ☆☆ 

これ後編が製作される予定で、中途で終わってます。よって、☆は、後篇次第。

400年前、明国の秘密警察員ホー・イン。

インドから秘法を持ち帰る途中、陰謀に巻き込まれ、雪山で雪崩に巻き込まれ、冷凍状態に。

ひょんなことから解凍され現代の香港に迷い込む。

偶然出会った美女の助けで、世の中に順応していく。

なぜか、追ってくる3人。いずれも、400年前の義兄弟でした。

そのうち一人は、警察副署長として追ってくる。

結局、400年前の争いが、現代に息を吹き返したという感じ。

香港映画特有のコメディタッチを振りまきながら、アクション満載。

とにかく飛び回ります。

香港にある全長2160メートルの吊り橋、青馬大橋での大乱闘で締めくくります。(実際のロケは許可されずセット撮影のようです)

剣と盾、斧など中国武術の定番のほか、鎖を使っての大乱闘。ヘリまで参戦して大盛り上がり。

もともと3Dとして撮影されているので、そんな画面が満載(日本では2D公開)。

良くも悪くも香港映画。
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「イタリアは呼んでいる」、中年男二人のイタリア珍道中

2015-05-28 19:36:56 | イギリス映画
おすすめ度 ☆☆

イタリア好き、映画ネタ好き、料理好き ☆☆☆

中年男二人が、イタリアの料理をルポするロードムービー。

その中年男は、イギリスの有名コメディ役者スティーヴとロブ。

随所に出てくる、映画ネタのギャグというか、物まねは知る人は知ってて面白い。(分からぬ人はつまらない)。

それにしても、イタリアは観光にはもってこい、その美しさの背景では、つい恋もしてみたくなる。

ましてやおいしい料理。

この映画は、料理番組でもあるので、作っているところから見せるので、見る人が見たらすごい。

景色のほうは、ついでだが、ミニクーパーでのドライブもまたまた素敵。

ラストに、家族との触れ合いもあって楽しい。

後半のカプリ島は、私も訪れたが、その海の青さ。つい泳ぎたくなってしまう。

イタリア料理とイタリアの景色に堪能す。

美女が少ないのが残念かな。
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「マップ・トゥ・ザ・スターズ」、ハリウッド裏話、サスペンスホラー

2015-05-27 17:48:36 | アメリカ映画
おすすめ度 ☆☆

ハリウッド裏世界好き、サスペンスホラー好き ☆☆☆

「イースタン・プロミス」の鬼才デビッド・クローネンバーグ作品。

ちなみに、その奇っ怪な演技で、ジュリアン・ムーアが第67回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞しています。

ハリウッドでリムジン運転手をしていたブルース・ワグナーが脚本を担当、実際のハリウッドのセレブ達の観察から生まれた快作。

だが登場人物の異常さは、おどろしい映画へと導く。

冒頭、ハリウッドへ到着した怪しげな美少女の登場から、場面転換があって、徐々に彼らの関係が明らかに。

結局、兄妹の結婚でできた、娘と息子を中心に、父がセラピーを担当している女優がからみ、さらに運転手とつながる。

亡霊に苦しめられるとか、昔のトラウマが解けないとか、顔のやけど跡とか、ホラーに十分なお膳立て、そこに恋愛事情が絡んで、どろどろの展開に。

しかし舞台は、ハリウッドのハイソサエティ。

表面上は実に華やかな世界だ。

俳優たちの怪演がこの映画の胆で、15歳のエバン・バードまで個性豊か。

前半のやり取りが、ハリウッドゴシップめいて、この手の情報にうといとちょっと厳しい。

ジュリアンムーアの文字通りの体当たり演技と後半のホラー的展開に喝采を送りたい。
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「駆込み女と駆出し男」、江戸時代幕府公認の駆け込み寺の顛末

2015-05-26 19:04:42 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

ただ、早口セリフが随所にあり、意味不明となると、置いていかれる。

井上ひさしが、11年かけて執筆したという原作(未見)。

原作のよって立つところか、セリフの多さにうんざり。

江戸末期、幕府公認の縁切り寺東慶寺。

だが、そこにはいる前の御用宿というのがくせもの。

縁切り寺は、2年。猶予期間を置く。

だが、御用宿は、縁切りの真相に立ち入る。

すなわち、関係者の意見聴取だ。

その宿に、戯作者を目指し、医者見習いでもある若者信次郎がいた。

そこへやってきた。離婚希望の女性二人。

この3人が物語を紡いでいく。

原作が原作だけに、中々しゃれた作りになっていて、人それぞれの思惑が入り乱れて人生が浮き彫りに。

暴力夫から逃れた娘は、顔にやけどの跡が、これを丁寧に薬草で直していく。

そしていつしか芽生える恋心。

一方、うさんくさい豪商の愛人は、自らの病を伏せて、愛人のもとから去りたいとの心情。

その他、やくざの侵入や妊娠騒動など、江戸時代の風情をうかがわせてくれる。

四季の移ろいを、自然豊かに描き、物語を深めている。

信次郎を演じる大泉洋がはまり役。女二人を満島ひかりと戸田絵里香が好演

ちょっと毛色の変わった時代劇が思わぬ拾い物。

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新緑の嵐山 天竜寺庭園を楽しむ

2015-05-26 09:12:33 | 日記
昨日、嵐山へ行った。

シーズン中は、観光客でいっぱいで、どこへ行くのも大変だが、

少し暑くなってきた昨今、どうだろうと恐る恐る行ってみた。

まあ大混雑は見られなかったが、それでも観光客でいっぱい。

特に、アジア系(中国・台湾・韓国)、アメリカ、ヨーロッパ系も多い。

まあ、観光地は外人に占拠された感じ。

渡月橋あたりへ来ると、修学旅行生が目立つ。

それにしても、天竜寺の曹源池(そうげんち)庭園は立派だ。

観光客が、たくさん訪れるのは納得。

さらに竹林。

この街中に突然竹林が。

よく整備されている。

いま、人力車がブームなのか。狭い道を行きかう。

初夏の一服。



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「近キョリ恋愛」、ツンデレラブストーリー

2015-05-25 17:46:48 | 日本映画
おすすめ度 ☆☆☆

ラブストーリー好き ☆☆☆☆

みきもと凜による人気コミックの実写映画化ですが、かなり改変されているので、漫画ファンからは批判が多いようです。

舞台は女子高。ツンデレ美形教師と、ツンデレ秀才女子高生の恋愛ですから、これ実際にはタブーな出来事。

そのタブーを抑えつつ、二人が恋愛感情で盛り上がる見事なラブロマンスです。

もともと、新任英語教師が一女生徒を単独居残り特訓するというありえない設定なので、まあこの辺は眉唾でこらえるしかない。

ただ、二人は、出会った時から、お互いは嫌いだと言いながら、放課後授業を続けるのだから始末が悪い。

で、先生のほうには、元カノが新任教師として赴任してくるし、女子高生のほうには、いとこで数学教師の保護者がいるし、付き合いへの歯止めがかかっているはずだが、一度恋してしまえば、もう突っ張るしかない。

ただ、大人としての対応で、一応火種は抑えるところが映画の秩序か。

父親の自殺という重いトラウマを抱える教師。うそをつくという意味を膨らませながら、映画を終末に導く。

べたな映画だが、案外素直に見れる映画で、見終わって苦しくはない。

NEWSの元メンバーで歌手の山下智久が、教師役をし、彼のキャラがかなり映画を左右している。

高校生には、「渇き」の小松菜奈が、しっかり初心な感じをうまく表現。

大人も楽しめる映画になっている。
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カンヌ映画祭、ある視点部門で、黒沢清監督、日本人初監督賞受賞!

2015-05-25 08:34:58 | 映画
カンヌ国際映画祭が終了した。

是枝監督が出品していた「海街diary」葉受賞ならず。

作品賞は、フランスのジャック・オディアール監督の作品「ディーパン」。

妻夫木聡も出演している台湾映画「黒衣の刺客」の監督ホウ・シャオシェン(侯孝賢)が監督賞を受賞。


一方、ある視点部門では、日本の黒沢清監督が『岸辺の旅』で監督賞受賞。

グランプリは、アイスランド映画の『ラムズ(英題) / RAMS』。

河瀬直美監督の「あん」は受賞に至らず。

写真は、ジャック・オディーアール監督の会見シーン
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