ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ソ満国境 15歳の夏」、終戦時ソ満国境に取り残された中学生の記録!

2020-11-30 17:21:44 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆★

文部省推薦映画 ☆☆☆

1945年夏、敗戦によってソ連と満州の国境付近に置き去りにされた15歳の中学生たちの苦難をつづった田原和夫の同名手記を映画化。

東日本大震災後の福島、仮設住宅に住む中学生、そこに、中国から映画を作ってほしいとの依頼が。これは原作にないオリジナル。

太平洋戦争と原発事故をリンクさせた製作意図。

中国からの依頼は、敗戦時の中学生の一人が現地に残った老人から。

ソ満国境に取り残された中学生。途中、飢えで水と食料を求める中学生。村民たちは、断固拒否するが、村長が助け舟。

中国の親切で助かったという美談。

中学生が現地に駆り出され、ソ連の空襲を受け、捕虜にされ、そこからの逃避行。

現在とリンクさせながら、描かれる。

ただ、学生の逃避行なので、空襲などのシーンはあるが、戦争シーンではなく、淡々とした描写に終わっている。

田中珉、夏八木勲などがわきを固めている。

 

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「セブン・イヤーズ・イン・チベット」、若き日のダライ・ラマに出会った登山家の物語!

2020-11-30 09:25:48 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆★

ヒューマンドラマ好き ☆☆☆☆

1997年製作

オーストリアに実在した世界的な登山家ハインリヒ・ハラーの実録の映画化。

前半は、ヒマラヤ山脈の最高峰、ナンガ・パルバット登山の模様。

中盤は、イギリス軍に、とらえられ、捕虜収容所からの脱走話。

後半は、チベットでの若かりし頃のダライ・ラマとの交流。

なかなかドラマチックな展開だ。

まさに、異文化の土地。

特に、チベットは、中国領になっているため、撮影に苦労したという。

完成後も、中国から非難され、中国では上映禁止。

ハインリッヒを演じるのが、ブラッド・ピット。なかなか、ぴったりの配役で最盛期の感じ。

やんちゃ青年が宗教に目覚める精神的な面も。

 

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「ポップスター」、ナタリー・ポートマン主演のミュージック映画!

2020-11-29 16:53:38 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆

カリスマポップスターの壮絶な生きざまを描いたドラマ。

一見、誰かの伝記映画かと思ったが、フィクション。

世界的トップ歌手のシーアが主題歌・劇中歌を担当。

クラスメイトによる銃乱射事件に巻き込まれ、生死の境をさまよいながらも一命を取り留めた14歳の少女セレステが主人公。

1999年というとコロンバイン高校での銃乱射事件があった年でモデルとなったのだろう。

皮肉にも姉エレノアと作った追悼曲が大ヒットし、敏腕マネージャーに見初められてスターダムへと駆け上がる。

そして18年後、度重なるスキャンダルでトップスターの座から転落した彼女のカムバックツアー初日を前に、ある事件が起こる。

それは、銃乱射事件。セレステの舞台衣装に似ていて話題に。

そしてトラウマ。

それを克服して、舞台に。

ラストは熱唱だ。

ナタリーポートマンが成人したセレステを演じている。

ただ、若いころのセレステとセレステの娘を同じ俳優が演じているのでわかりにくい。

いまいちのれない映画。

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「弥生、三月 君を愛した30年」、三月を30回、君を愛して!

2020-11-29 13:21:57 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

ドラマ「家政婦のミタ」「女王の教室」など数多くのヒットドラマを手がけた脚本家・遊川和彦のオリジナル脚本による第2回監督作品。

30年間の3月を積み重ねるという、ドラマ作りには恐れいるが、いささかこじつけっぽい。

波留と成田俊の二人を取り持つ杉咲花と役者はそろっている。

愛の物語でありながら、それぞれ結婚して、子供までいるのに、なんでいまさらという感じ。

悲恋にしては、あまりにご都合主義。

さらに、東北大震災まで、持ち出して。

キューピットの手紙で大団円なんだけど。

劇としては面白いのだが、独りよがり。

 

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「アサルト 狙撃兵」、フィリッピン産スナイパー列伝!

2020-11-28 19:13:35 | フィリッピン映画

おすすめ度 ☆☆

戦争映画好き ☆☆★

フィリピン軍&国家警察特別部隊の全面協力で描かれる本格派アーマード・アクション!

狙撃の一点に絞られて描かれているので、結構楽しめる。

おまけに、75分と手ごろな時間。

フィリピン軍特殊部隊の隊長として多くの部下に慕われているアベル。ある日、部隊にジャングルに潜むテロ組織掃討命令が下される。困難を極める作戦はアベルを隊長とする精鋭部隊の活躍で見事に成功した。


数日後、部下の家族との洗礼式の場で、何者かが仕掛けた爆弾が炸裂。アベルは偶然にも爆破を逃れるが、部下とその家族を含む多くの命が奪われてしまう。

さらに、家族にまで、手が及んで、一人奮闘する。

狙撃シーンは堪能できる。

ただ、配役陣は、見慣れぬ顔ばかり。

 

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「ヒットマン:レジェンド 憎しみの銃弾」、イタリア製ギャング映画!

2020-11-28 10:54:30 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆★

ギャング映画好き ☆☆☆

ヴェネツィア国際映画祭や釜山国際映画祭をはじめ、世界各国の映画祭で高い評価を受けた本作。イタリア・アカデミー賞では主演男優賞他8部門ノミネートを果たし、合計11受賞・19ノミネートという快挙を達成!

だが、元殺し屋が、息子を殺された復讐に立ち上がるまさに、B級映画。

主人公の老ヒットマン。トニ・セルビッロが演じているが、なぜか、大きな鼻が気にかかる。

単なる復讐劇。

もうひとひねりほしかった。

女も出てきて悪くはないのだが。

 

 

 

 

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「ナポリの隣人」、血のつながりだけで、心はつなげない!

2020-11-27 19:33:05 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆★

イタリアのアカデミー賞と呼ばれるダビッド・デ・ドナテッロ賞などで主演男優賞を受賞。

孤独な老人の話だが、もう一つのテーマがあった。

家族というものの不思議さを考えさせられる映画。

イタリアのリアリズムの系譜をひく。

主演のRenato Carpentieriは、現在77歳だが、映画の主人公は何歳なのか?

自分勝手に生き、愛人を作り、妻や子に逃げられる。

娘にそっぽ向かれているが、孫には会っている。

隣に、子連れ夫婦が引っ越してきたことから、物語は動き出す。

奥さんが美人なのと、子供が老人になついて、疑似家族を堪能。

ところが、この夫婦には問題があって、夫が妻子を殺し、自殺する。

老人の孤独と、実は問題が多かった隣家の家族。

この二つの家族が描かれて、娘とのささやかな和解。

暗い映画だが、最後まで引き込まれた。

 

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あさドラ「エール」終幕!

2020-11-27 10:08:46 | ドラマ

朝ドラ「エール」が最終回を迎えた。

途中、コロナの影響で、中断されたが、無事完結した。

古関裕而の半生のドラマだが、戦争に翻弄されゆくありさまが心に響く。

劇中あまり歌は歌われなかったが、最終回は、古関メロディーであふれかえった。

ヒロインの二階堂ふみも熱唱。

菅田正孝が、若いころの古関を演じている。

時間の関係で、すべては、見れなかったが、昭和の前半を生きた古関の姿が麗しい。

次のドラマは、あの懐かしい浪花千栄子の半世紀、これまた昭和の激動編だ。

 

 

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「もみの家」、大丈夫、ゆっくりと歩もう!

2020-11-26 20:47:31 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」で数々の新人賞を受賞した南沙良が主演を務め、心に悩みを抱え不登校になってしまった少女が支援施設での出会いや経験を通して成長していく姿を描いた人間ドラマ。

富山県を舞台にしたご当地映画。

監督は、富山に実際に運営している〔はぐれ雲〕という場所があることも知り、代表の川又直さんに話を聞くなど参考にしたという。

農業をする。特に昔ながらの作り方で米を作るのには驚いた。

村の行事に参加する。

主人公が、獅子舞を演じることになる。

色んな行事を経て、徐々に心を開いていくさまが丁寧に描かれている。

南さんの演技も素晴らしい。

富山の景色が美しい。特に山から見る街の風景。

園長の奥さんの出産に立ち会うことで、母親を理解する。貴重なシーンだ。

心病んだ子供たちをこのような施設で救ってあげてほしい。

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「ストレイト・ストーリー」、73歳の爺様が、兄を訪ねて560キロ。

2020-11-26 13:06:00 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

2000年公開作品。

デヴィッド・リンチ監督が、リチャード・ファーンズワース主演で撮った、ロードムービー。

ニューヨーク映画批評家協会賞 主演男優賞 受賞 - リチャード・ファーンズワース、他、アカデミー賞などにのみネイト。

アメリカ・アイオワ州に住む73歳のアルヴィン・ストレイトは、娘のローズと二人暮らし。ある日、10年来仲違いしていた76歳の兄ライルが心臓発作で倒れたという電話が入り、兄に会いに行くことを決意する。ライルが住むウィスコンシン州までは560キロ。車で行けば1日の距離だが、何とアルヴィンは時速8キロのトラクターで旅に出た。

途中故障し、店の人に車で送るといわれても、頑として自分の運転で行くという頑固さ。

時々の会話で、昔を思い出し、経験豊富な人生を振り返る。

ファンズワースは、翌年自殺という不幸に見舞われるが、本作で、まさに地で行く農夫として、アメリカの荒野を駆け巡る。

なんとも味わいのある映画。

 

 

 

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