おすすめ度 ☆☆★
文部省推薦映画 ☆☆☆
1945年夏、敗戦によってソ連と満州の国境付近に置き去りにされた15歳の中学生たちの苦難をつづった田原和夫の同名手記を映画化。
東日本大震災後の福島、仮設住宅に住む中学生、そこに、中国から映画を作ってほしいとの依頼が。これは原作にないオリジナル。
太平洋戦争と原発事故をリンクさせた製作意図。
中国からの依頼は、敗戦時の中学生の一人が現地に残った老人から。
ソ満国境に取り残された中学生。途中、飢えで水と食料を求める中学生。村民たちは、断固拒否するが、村長が助け舟。
中国の親切で助かったという美談。
中学生が現地に駆り出され、ソ連の空襲を受け、捕虜にされ、そこからの逃避行。
現在とリンクさせながら、描かれる。
ただ、学生の逃避行なので、空襲などのシーンはあるが、戦争シーンではなく、淡々とした描写に終わっている。
田中珉、夏八木勲などがわきを固めている。