ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ロードランナー」、アンソニー・ボーデインのドキュメンタリー!

2024-09-17 16:22:47 | ドキュメント

おすすめ度 ☆☆☆

Unext鑑賞  配信のみ

セレブシェフで「アンソニー世界を喰らう」「アンソニー世界を駆ける」といったドキュメンタリー番組の司会として知られた故アンソニー・ボーディンさんを題材としたドキュメンタリー映画。

料理や飲食店経営の手腕に関する描写はほとんどなく、むしろ彼の人となりに焦点を当てているのは効果的だった。世界中を華々しく飛び回って現地の食文化に触れる一方で、貧困地域、紛争地域での庶民の暮らしをも見て、いろいろと人間の営みの矛盾に悩んでいた様子。
 それに一部の近しい人には自分の心の闇の部分の存在を打ち明けようとしていたらしい。

まさに世界食紀行。

順風満帆に見えたが、本人の中には次第に闇が溜まっていき、ある時、あることがきっかけで自殺を選んでしまう…。その功績と、依存症体質などの問題点を扱いつつ、最後はでもアンソニーの喜ぶようなことがしたいと言う思いが詰まったようなドキュメンタリーだった。

 

 

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NHKスぺシアル「ビルマ・絶望の戦場!」

2022-08-16 09:45:46 | ドキュメント

ビルマ インパール戦線については、夜再放送版を見た。

そこでは、無謀なインパール作戦の実態が描かれていた。

死に行く人々の痛恨の姿が、現存の人たちの証言とともに描かれていた。

今回のドキュメントは、終戦に至るその後を描いている。

イギリス軍が反撃を企て、圧倒的な戦力で日本軍を打ち負かした姿が描かれる。

一方、アウンサンが日本軍に協力して独立を企てたが、敗戦の色濃い日本を捨て、イギリス軍に協力したと描かれている。

日本軍の司令部は、芸者遊びをしていたとか。

そして、軍を放置して、逃げたとか、まさに軍組織の腐敗を描いている。

雨季のビルマ、川は増水し、行き場を失った兵たちは、そこでも命を落とした。

ビルマの民衆も、戦禍に巻き込まれ、悲惨な状況に。

敗戦記念日にふさわしい、敗戦記である。

 

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Netflixで最初に見たのは「タイガーキング: ブリーダーは虎より強者?!

2020-04-26 16:06:56 | ドキュメント

おすすめ度 ☆☆☆☆

これは何とも笑えない(実際は笑わせすぎ)ドキュメント。

Netflixにはトラ愛好家が溢れかえっているようだ。同社は第1四半期の決算で、6400万世帯が『タイガーキング: ブリーダーは虎より強者?!』を視聴したと発表した。また、新型コロナウイルスのパンデミックに伴う外出自粛の影響を受け、Netflixの有料会員数は1570万人増加。全世界の有料会員数は1億8300万人を超えたという。

で、このタイガーキング、虎好きで、私設動物園を経営。

そもそも、虎は絶滅危惧種で、売り買いできないはずだが、自分で培養しているから問題ないと、強行。

一方で、この態度にのろしを上げている動物愛護団体のおばさんがいて、まさに格好の映像アイテムだ。

さらに、人が虎に襲われたり、殺されたりするシーンまで、ドキュメント。

テレビでは、ありえない映像だ。

このタイガーキングこと、ジョーエキゾチックは、ゲイで、二人の夫と生活している。

一方、もう一人のタイガーキングは、一夫多妻で、みんなで虎を飼っている。

まさに虎愛好家はみんな変人なのか?

こんな他では見れない映像にNETFLIX釘付け!

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NHKスペシャル 「ノモンハン 責任なき戦い」

2018-08-16 15:02:26 | ドキュメント

8月15日7時半から放映された、NHKスペシャル。

時、終戦記念日。

先の大戦の反省記だ。

79年前、モンゴル東部の大草原で、日ソ両軍が激戦を繰り広げたノモンハン事件。

実質は、モンゴル軍と満州軍の国境をめぐる紛争だったが、関東軍が敗退するという、まさに負け戦。

本ドキュメントは、ソ連、アメリカなどの膨大な資料を紐解き、現存する100歳越えの生き残りの証言を交え、この戦いでの責任を問うている。現地の今を空撮で捉えている。

巷間に、辻政信少佐の独断専行とみられているが、その辺のやり取りも、取り上げている。

陸軍学校の優等生ということで、買いかぶられ、おかげで、向こう見ずな計画を立て、それを上層部がうのみにする体質を暴いている。

家族にしてみれば、少佐ごときに、国を任されるはずがない。まだ、駒に過ぎない存在だったのに。

もう一つ、フイ高地の戦闘で、撤退を自主決定した井岡中佐の自決事件を取り上げている。遺族に送られた手紙の数々。無念がにじみ出ている。

フイ高地では、圧倒的な戦力差で戦わざるを得なかった。そのまま、戦えば全員無駄死にだと、潔く撤退。今だったら、ほめられてしかるべき処置。

ゆがんだ戦陣訓が幅を利かしていた時代だ。

ただ、この戦い、決して一方的に負けたわけではない。

実際の戦死者の数を見ると、ソ連の方が圧倒的に多い。

また空軍は、日本の方が優勢だったらしい。

世間では、負け戦を取り上げるNHKとして、非難する声もあるが、真摯に旧日本軍の愚かさを反省すべきだろう。

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