おすすめ度 ☆☆☆★
スポーツ映画好き ☆☆☆☆
フランス・ドイツ・カナダ合作
監督は、「プレデター2」のスティーブン・ホプキンス。ジャマイカ生まれのイギリス人。
1936年、ベルリンオリンピックで、陸上短距離、走り幅跳びで4冠を達成したジェシー・オーエンスの物語だ。生い立ちから、オリンピック出場までの物語だが、人種差別問題にも触れているので134分の長尺となった。
エンドロールで、実在した人々の映像が流れる。
ジェシー・オーエンスが、黒人であるところが、この映画のもう一つのテーマとなっている。
1936年といえば、ドイツではヒットラーが台頭。
ゲルマン民族優位のプロパガンダに利用しようともくろんでいた。
アメリカでは、まだ黒人差別の強い時代。
政治が、スポーツに絡んではいけないが、どうしても時代が許さなかった。
そんな中、自らの能力を信じて、さまざまな差別と戦い抜き、国に残した父母と妻、コーチのはげまし、相手選手のアドバイスなどのバックアップを得て、競技に挑む。
3冠達成した後、予期せず400mリレーへの出場が決まり、第一走者として見事役割を果たし優勝する。
オリンピック終了後、差別は残っており、苦労するが、やがて、年を経て報われることとなる。
競技自身の時間は、きわめて短いものだが、うまくドラマで盛り上げ、スポーツ映画としてもすぐれている。
オリンピック会場に、飛行船が現れるシーンは圧巻だ。
ジェシーは、ステファン・ジェームスが演じている。