ひろの映画見たまま

映画にワクワク

映画「新少林寺」、戦乱の中国で、武将から出家し、少林寺のために戦う男。

2011-11-30 19:10:58 | 中国映画
少林寺は、何度か映画化されている。

今回は、少林寺の炎上など、かなり大がかりな戦の映画となっている。

その分、拳法での争いは少なく、カンフーを期待していくとちょっと外れ。

アンディラウ主演、ジャッキーチェーン助演とあれば、

中国映画通なら見逃すわけにはいかない。

中国建国前、乱世であった。

腕の立つ将軍(アンディラウ)は、敵を少林寺に追い詰め勝利し、力が世を治めると豪語する。

だが、部下の裏切りで、愛娘を失い、自らも追われる立場に。

少林寺に助けを求め、厨房係(ジャッキーチェーン)に預けられる。

髪を切って出家し、日々精進に励む。

自らを裏切った男が軍を引き連れて少林寺に襲い掛かる。

英国軍まで登場して、少林寺は炎上する。

だが、力だけでは、世の中収まらない。

ラスト、アンディラウの歌う無常の歌で終わる。

カンフーで鍛えた寺の僧が、この争いで亡くなるのが無常だ。

ジャッキーチェーンは、料理拳法を披露し、最後民とともに生き延びる。

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映画「ミケランジェロの暗号」、ユダヤ人画商の持つミケランジェロの絵を巡る謎!

2011-11-29 19:37:14 | ドイツ映画
ミケランジェロの絵を巡る謎といっても、暗号というほどのものではない。

真贋の問題だ。

戦時下のユダヤ人というと、悲劇の象徴だが、ここに出てくるユダヤ人は、それを手玉に取るしぶとさがある。

ユダヤ人画商の息子と、その使用人の子で家族のように育てられた男。

大戦の中、ドイツヒトラーの世界になり、ユダヤ人は迫害される。

使用人の子は、ヒトラー親衛隊に入り、出世を目指す。

そんな背景の中、イタリアのムッソリーニがミケランジェロ大好きで、画商の持っている絵を欲しがる。

で、交渉の道具として、その絵をさしだそうとするが、贋作をつかまされる。

そこで息子を利用しようとするが、使用人の子と一緒に乗った飛行機がゲリラに打ち落とされる。

ゲリラに捕まった時のために、使用人の子は、息子と衣服を交換する。

そこから始まる、やり取りは喜劇だ。

ドイツ軍の制服が、かもす喜劇は、権威を痛烈に批判している。

まあ、そんなことで、後半はスリル満点、コメディ満点。

肝心のミステリーは?と思うぐらいだ。

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映画「楢山節考」、山田洋次が選んだ日本映画100選。

2011-11-28 11:51:02 | 日本映画
1958年、木下恵介監督作品。

後に、今村昌平により映画化され、カンヌでパルムドール賞を受賞している。

これはもともと、深沢七郎が小説化したもので、中央公論新人賞を受賞、当時絶賛を受けたものだ。

木下恵介といえば、二十四の瞳のような抒情的な作品を思い浮かべるが、これはまたシリアス。

さらに、この映画、歌舞伎の舞台のようなセット主体の演出で、しかも大掛かりな山の風景もセットだというから驚きだ。

当時、カラー映画ので初めのころで、この映画にもその気配がうかがえる。

バックでは、浄瑠璃の音楽と語りが流れ、和風な感じがマッチしている。

それにしても、淡々と死を迎えるおりんの姿に胸を撃たれる。

歯を石うすで折ってしまうシーンや、山でしんしんとふる雪の中、死を迎えるシーンなど胸打つ場面も多い。

現代にもつながる老人の問題。これは永遠のテーマだ。
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映画「ジーンワルツ」、海堂尊同名の原作の映画化!

2011-11-26 18:04:19 | 日本映画
海堂尊はミステリー作家だが、この映画はミステリーというより、ラブロマンスの要素が強い。

不妊治療が専門の大学の助教でもある婦人科医が主人公。

妊婦の病院たらいまわし、手術過誤による裁判、人工授精の制限など、今話題の産婦人科にスポットを当てた、問題作だが、

むしろ力点は、彼女の勤務する産婦人科医院でのできごとだ。

そこには、4人の受診者がいるが、それぞれが問題を抱えている。

特に、ラスト近くのクライマックスでは、4人の患者それぞれが一斉に産気づき

当日は、台風で看護婦も来られず一大ピンチ。

そして帝王切開。それも2例。一例は双子、高齢出産。

迫力をもって出産シーンが描かれる。

医療現場の改革が中で声高く語られるが、そんなに言わなくても

この出産シーンの高潔さが、出産という大切な出来事をなんとかスムーズに行える世の中になってほしいと願うものだ。

テーマからすれば、人工授精の問題がクローズアップされそうだが、謎のままに終わらせたのが正解だろう。

主人公と後に大学教授になる男とのエピソードも、謎を残したまま幕となる。(推測はできるが)
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映画「アントキイノチ」、早く繰り返し読むとアントニオ猪木、元気ですか?

2011-11-25 17:17:17 | 日本映画
さだまさしの同名の原作の映画化。

生まれつき吃音のある男性(岡田将生)が高校時代、山岳部でいじめにあい、殺人事件にも巻き込まれる。

遺品整理業に就職し、同僚として先輩(榮倉奈々)がいる。

二つの画面が交互に描かれ、死というものについて考えさせられる。

遺品整理は、家族に見放された人たちの死後の整理で、つらい過去があぶりだされる。

高校でのいじめは、飛び降り自殺と、山での遭難事故へとドラマは発展する。

一方、女性は同級生にレイプされ、妊娠するが、レイプされた方が悪い的な処理をされ心に傷を負う。

そんな二人が、いつしか心を通わせつるようになる。そしてデート。ラブホに行くが、そこで結ばれることはない。

考えさせられ、涙を誘うシーンも多いが、どこか無理がある気がして、すんなり評価できない映画だ。

前半は遺品整理業を描いて、「おくりびと」の向こうを行く映画かと思ったが、むしろ、傷ついた男女の物語になっている。
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香港映画「MAD探偵」、異常な行動をする元刑事の探偵もの!

2011-11-24 18:05:03 | 中国映画
各種映画賞に輝くジョーニートー監督の作品。

それにしても、こうあからさまに狂気が出てくるとなかなかついていけない。

逆にいうと、こういった異常性の映画に惹かれる人もいるのだ。

主人公は、元刑事。

在職中は、自分自身を被害者の状況に置くとよく事件が見えると、牛の枝肉を人間に見立てて刃で突き刺したり、カバンに自らが入って、階段を落とさせたり、要は、普通人から見たら異常なのだ。

さらに、退職する上司に、自ら耳を切り取りゴッホ気取りとなる。

そんな、彼が異常行動ゆえに首になるが、後輩が失踪した警官による事件の捜査に行き詰まり、彼に協力を求める。

だが、元刑事は、他人の人格が見えるという特殊能力を持ち、映画はそれを実態として映してしまうから、訳が分からなくなる。

たとえば、妻が出てくるが、妻は他人には見えない。

又、事件の容疑者は7重人格だということで、瞬間、7人の集団に見えてしまう。

さらには、事件現場で、被害者が生き埋めされたと感じるや、実際穴に入り土をかぶせられてしまう。

ただ、ラストは、ジョニートーらしく、銃撃戦が交わされるが、はて結末は?

この手のノアールミステリーファンにはたまらないだろうが、ちょっと引いてしまう作品だ。
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映画「マネーボール」、GMが動かす野球とは?

2011-11-23 18:02:24 | アメリカ映画
映画「マネーボール」は野球の映画だが、

主人公のビリー(ブラッドピッド)は、野球をしない。グランドにさえ出ないのだ。

で、彼は何をするかというとゼネラルマネージャー、球団の何から何までを管理するのだ。

弱小球団を任され、よい選手を引き抜かれ、八方ふさがりで映画は始まる。

スカウトの相談に行った先の球団にいた、大学出のデータ分析家をスカウトして、球団の在り方を一からやり直す。

ただ、話はそう簡単にいかないところが映画を面白くしている。

出塁率の高い選手や、けがをして腐っている選手など、わけあり選手を集めて、データで勝負しようというのだ。

徐々に効果が出てくる、でもうまくいかない。

そんなとき、ビリーはめちゃくちゃ短気を起こす。

これがまた、短期のおかげで、即行動、スカウトに乗り出したり、首切りをしたりする。

GMは、人事をはじめ戦法にまで口出しする。要は、マネージャー。

最近、巨人軍の清武球団代表がクーデターを起こしたが、

彼は、上層部と喧嘩して、今は分が悪い。何かこの映画を思い出してしまった。

一方、彼は実は高校時代スカウトで球団に入った経験を持つ。そして今はGM、その経験で選手たちの気持ちがわかるのだ。

勿論、野球の試合の実況があり、弱小球団が勝ち上がっていくのは気持ち良い。

一味違った野球映画で、かつ主人公のキャラが、けっこう立っていて魅せてくれる。





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映画「シャルウィダンス」、NHK山田洋次が選んだ名画100選

2011-11-22 17:22:16 | 日本映画
1996年の作品。今や、リメイク版のアメリカ映画の方が、有名になったりして。

主人公が、アイリスオオヤマの経理課長って、なんかリアリティがある。

さらにダンス教室が西武池袋線の江古田駅周辺だって。

まあ、サリーマンとしてまずまずの地位と生活を得ている男。

なにか、ラブアゲインと設定が似ている。

こちらは、旦那が浮気じゃないが、一目ぼれの女性のいるダンス教室へ。

でもダンスってけっこうエロいんだけど。体をぐっとひっつけなきゃ踊れないし。

ただ、主人公、だんだんダンスにはまっていく。

ダンスの魅力をいろんなエピソードを交えながら周防監督は描いていく。

でも映画自体はコミック。竹中直人なぞ完全にそれだ。

もう一人の主役、ダンス教室のオーナーの娘でダンサーの草刈民代。

最初こそぎこちないが、ブラックフール(イギリス)のダンスホールでのダンスなどさすがだと思わせる。

まあ、この映画が契機で社交ダンスが認知されたとあれば、昨今のシルバーエイジのダンス熱も当然かもしれない。

丁寧に作りこんだサラリーマン映画だ。
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映画「ラブアゲイン」、恋のゆくへはどこへ!

2011-11-21 17:14:43 | アメリカ映画
ラブアゲインは日本題名。テレビドラマの影響か?

配役が地味なだけに、そうでもしないと客入りが。

これは、シリアスではない。コメディだ。

高校時代の恋人と結婚、3人の子どももいて順調な人生。

だが、落とし穴が、妻が同じ職場の同僚と浮気をし、告白されたことだ。

家を出ていくが、さみしくバーで酒を飲む。

ところへ、プレイボーイに声をかけられ、ださいからふられるのだと、

男磨きを指南する。そして、女の口説き方も。

まあそんな男女の話だが、彼を巡って息子、その子守、娘、息子の学校の教師などがそれぞれの想いで恋をし、話は発展する。

まあ、コメディだから何でもアリだが、主人公は浮気はするが意外にまじめ、

一方、息子が年上女に恋をしてしまい、これがもう一つのドラマに。

下品な言葉も連発されるが、意外にまじめな映画で、

主人公を演じるスティーブカレルが、いい味を出して盛り上げる。

バックの音楽が適度に官能的で、いいラブコメになっている。
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韓国映画「蜘蛛女の愛し方」、イソンギュ主演のラブドラマ!

2011-11-20 13:17:56 | 韓国映画
劇場未公開。

一風変わった映画だ。

幼いころ受けた心の傷がいえない生物学教師インナン。

アメリカにいる姉に頼まれジウンの世話をすることに。

でも女の一人暮らしで、男を世話するかな?

まあ、そんな風にちょっと変わっている。

本が好きで、本に埋もれて死にたいとか?

ただ、世話をするうちに当然感情が移る。

しかし、ここからが違う、男を監禁してしまうのだ。

そこは、父が仕事場としていた屋根裏部屋。

蜘蛛の巣が張っている。

ちょっと、ホラーがかって、愛といっても愛し合うわけもなく。

最後は、言葉にするが?

韓国映画も時々こういった風変わりな映画が存在する。

ただ、イ・ソンギュンはファンも多いとかで、もてるかも。
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