ひろの映画見たまま

映画にワクワク

韓国映画「ムサン日記 白い犬」、脱北者の影!

2012-06-29 16:39:56 | 韓国映画
おススメ度 ☆☆☆
    シリアスな映画好き ☆☆☆☆

自ら製作、監督、主演をこなした新人監督の力作だ。

韓国における脱北者。彼らがいかに過酷かを、自ら演じてみせたパク・ジョンボム。彼には、脱北者の友達がいた。その生き様を拝借してできた映画。白い犬は、その脱北者の生きがいであった。

脱北者は、住民票に125という数字が入るためすぐわかる。そのため、就職試験ではことごとくはねられる。

ポスター貼りの仕事で日銭を稼ぐが、同業者に嫌がらせをされ、ついには暴力を受ける。

そんな彼の唯一の慰みは、教会だ。そこで、美人を見かけ、彼女のカラオケ店を手伝うことに。だが、商売の要領を得ず、いさかいを起し、首に。

彼の同居人は、同じ脱北者だが、うまく立ち回って、金を稼いでいる、ただ、危ない仕事で取立人に付け狙われる。

この悲惨な状況下で、果たして真面目に生きていけるのだろうか。キリスト教の答えは、信心と許しだ。

結構シリアスな状況に、見る方もつらくなるが、まあこれが現実なのだろう。主人公に同情を寄せてしまう。しかし、ラストは?



































ラストで、標題の白い犬の意味が生きてくる?

実直だった彼が最後に取った行動は、意味深イラスト!

ちなみに、ムサンは、北朝鮮寄りの韓国の都市の名前だ。

コメント (2)
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中国映画「テクニカルユニット 機動部隊ー絆ー」、香港特殊警察の活躍!

2012-06-28 17:30:09 | 中国映画
おススメ度 ☆☆

劇場限定公開版。

ジョニートーといえば、香港ノアール映画の雄だが、彼のプロデュースで、弟子の監督が演出。

ジョニートーの名作「PTU」スピンオフ作品。PTUとは、香港警察の特殊機動部隊のこと。

女性にして抜擢された小隊長と、意地を張る古参小隊長。前半はその小競り合いぶりが描かれる。

そして、後半は、現金輸送車襲撃事件の犯人たちが、山に逃げ込んだとのことで、出動する。小隊であるにもかかわらず、それぞれが分かれて行動、道に迷ったりする。

香港映画の名わき役マギーシューが、飲んだくれの警官(いや元警官、今は運転手)が、犯人たちに捕まるというドジ。山の中をうろうろ、作られた地下道や、ブッシュの中を駆け巡り、最後は教会での大捕物。

まあ、香港映画らしい愛嬌のある映画だ。
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NHK山田洋次が選んだ日本映画100選 喜劇編 大林宣彦の「転校生」

2012-06-27 19:21:21 | 日本映画
1982年作品。

大林宣彦の尾道三部作の第一作だ。

中学生、それはまさに思春期。

その時期にあろうことか、男女が入れ替わるというSFものだが、それがかもすおかしさと、苦しみと。ほろ苦い映画になっている。

16ミリ映画から始まった大林らしく、最初は白黒の素人っぽい尾道の生活から始まる。転校してきたもと隣近所の女学生。名前が一字違いなこともあって、仲良くなり、二人で神社に来て、空き缶に気を取られて階段を転げ落ち、男女逆転。そこからカラー映画に。

とりあえず、変わった形でそれぞれの家へ。本当は他人の家だ。というふうに入れ替わったことによるトラブル。さらに男女間の性の問題と、きわどい話題だが、出演している尾身としのりと小林聡美の見事な演技で乗り切っている。

後半は、転身によるいじめなどから、家出をするが、船で、瀬戸内の島へ。ここできれいな尾道、瀬戸内の風景が美しい。

音楽の選曲もよく、物語を引き立てている。

大林監督、尾身としのり、小林聡美の出発点の作品だ。

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アメリカ映画「スノーホワイト」、白雪姫が原作だが?

2012-06-26 15:21:38 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

世界中で愛されるグリム童話「白雪姫」が原作だが、こちらは、女王の方が主役みたい。何しろ、シャーリーズセロンが、その妖艶な姿と、魔女を演じているからだ。

また、白雪姫こと「スノーホワイト」は、捕えられた牢獄から脱出して、一時に成長し、森の弟子たちを従え、勇敢に女王に刃向う。

この映画の特徴は、抽象的ともいえる、衣裳、装飾、そして森たちの生き物。華麗に画面を圧倒する。ビジュアルシーン満載なのだ。

特に合戦のシーンでは、日本映画をぱくった様な城攻めや、魔女と姫との対決と飽きさせない。

まあ、華麗なる大人のファンタジーとでもいおうか。

斬られた時の血しぶきよりも、羽のような物体に変身して砕け散る。あくまで、ファンタジーなのだ。

ただ、妖艶な魔女の出現だけに、果たしてお子様に見せていいものやら?(エロくはないけど)。

まあ素直に楽しめば、大人のおとぎ話か?





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アメリカ映画「ソウルサーファー」、片腕のサーファー頑張れ!

2012-06-25 17:04:42 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆
    ハワイ好き、サーフ好き ☆☆☆☆

サメに左腕の根元から食いちぎられた、天才美女サーファーの実話による映画だ。

綺麗なハワイの海が存分に見られ、見事なサーフテクニックが、それも片腕での快挙。

それに、恋愛こそ少ないが、父親、母親、兄たち、そしてサーファー仲間たちの温かい交流。

もうそれだけで、私ははまってしまう。

一方、頑張り物語でもある。それはそうだろう。片腕なしに、ボードに立ち上がって波乗りをこなすのだから。

一度は挫折、だが、スマトラ沖地震の被害地へのボランティアで、さらに悲惨な人たちに出会い、勇気をもらいます。(ネタバレ)
































最後の決戦で、時間切れで最高の演技を見せますが、これも愛嬌。画面が締まります。

ラスト、エンドロールで、ベサニーさん本人のサーフシーンが見られます。
演じたアナソフィア・ロブは、彼女より小ぶりですが、頑張って演じてます。

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イラン人監督が撮った日本映画「CUT」、映画好きの映画ですが?

2012-06-23 15:34:10 | 日本映画
おススメ度 ☆☆
     映画マニア ☆☆☆

自分で名画上映会を催し、芸術映画をと街中で叫ぶそんな映画青年。

彼の映画作りのために金を貸してくれた兄が、借金のトラブルで亡くなり、返さねばならない大量の借金が彼に残された。

返す当てのない彼は、殴られ屋をすることで借金を返そうとす

返す期限があり、毎日殴られては返すの連続、殴られるときに映画のことを頭に浮かべる。

そして最後の日、100本の映画。それは、たぶん、監督が選んだベスト100なのだろう。(英語で出てくるので理解する前に進んだりする)

結局、映画のために殴られる男の物語。

なんで殴られるのと映画が関係するんだと、疑い出したらこの映画は終わり。

観客自らも痛みを共有してこそ、映画好きということか?

だだっ広い、ボクシングジム(跡か)。みんな黒い服でやくざっぽい(ゆすっているのはやくざだが)。殴られるのはトイレ(なぜそんな臭いところで)。これは監督の好みなのか(独特の雰囲気)

主演の西島は、映画賞も獲得している。

常盤貴子がショートヘアでイメチェンしている。
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シェイクスピア原作のアメリカ映画「テンペスト」、主人公は女性です。

2012-06-22 11:12:00 | アメリカ映画
おススメ度 ☆
    シェークスピアファン ☆☆☆

シェークスピアの最後の作品だという。

王位を乗っ取られ左遷された王が、魔法を会得して復讐するという物語。だが、映画では、王の代わりに王妃が主人公。それがちょっとユニーク。

ただ、予備知識なしに見たがために、冒頭女性が魔法を使って船を転覆させるシーンから始まり、妖精が出てきたり、船の中の人物像がよくつかめなかったりで、映画に入れなかった。

それが災いして、三つの物語が並行して進行するが、それに魔法を使う王妃が絡んで、ますます混乱。セリフが、原作にこだわるため、映画では、理解するいとまがなく、ファンタジー映画としてしか見れなかった。

なかで、王妃の娘と、王の息子のラブロマンスがあるが、これが唯一まともに理解できた。

面白ければ、もう一度見てという気もするが、それほどの作品でもなさそう。

衣裳がとても現代的なのと、全裸で出てくる妖精(男性)のファンタジックな映像処理がきれい。主演のヘレンミラーが、頑張っています。

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NHK山田洋次が選んだ日本映画100選 喜劇編 三谷幸喜の「ラヂオの時間」

2012-06-21 16:55:53 | 日本映画
1997年作品。

今売れっ子の三谷幸喜映画処女作です。

自らの舞台の話を映画化したものです。

初めてだけに、固いところもありますが、役者がそろっていることもあって、どたばたでありながら、きっちりとまとめた佳作です。

主婦が初めて書いたラヂオドラマが、コンクールで優勝し、有頂天でいるところから話は始まります。

ただ、このドラマ、生放送、故に待ったが効かない。ところが、主演の女優から「役名」が気に入らないとダメ出しが入り、これに応じて主演男優からも。

で、役者に気を使うプロデューサーらが、きりきり舞いして、話を変えていく、話を変えれば、そこここにつじつまが合わなくなり、また変える。

それからはどツボにはまって、きりきり舞い。

効果音が必要とあって、昔効果音を作っていた守衛が登場、手製の効果音を。

ラストで、またまたどんでん返しがあって、とまあ、このように、時間との戦いが緊張感を呼んで、物語も面白くなっていく。

まあ、演劇で役者の扱いに慣れた三谷ならではの扱いだ。

芸能界の裏事情も適当に皮肉っており、納得のいく作品。
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若松監督の映画「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」、切腹シーンが出てきます!

2012-06-20 19:14:28 | 日本映画
おススメ度 ☆☆
     三島ファン ☆☆☆

三島由紀夫が自衛隊で、自決したニュースは、日本を驚かせた。そこに至る背景と行動を描いた映画だ。

浅沼社会党委員長刺殺事件と17歳の実行者の自殺が冒頭に描かれ、最後の切腹の前触れとなっている。

以後、学生運動、全共闘、ハイジャック、金立てこもり事件、社会は騒然としていたが、警察の権力が強化され、学生たちの運動も下火に。(当時のニュースを織り交ぜ巧みに解説)

三島はもともと国家主義者で、武を重んじ、自衛隊への体験入隊など、世を憂えていた。

しかし、かの文豪がなぜ、切腹に走ったのか、これについては、なかなか理解しずらいものがある。

そのため、この映画への共感を呼ばず、そんな事件があったなという歴史をなぞった映画になってしまっている。

盾の会の発足の理念と、その立ち位置は丁寧に描かれているが、若松自身「私はみぎでもひだりでもない」と突き放しており、中途半端だ。

いっぽう、三島を演じるARATAは、彼なりの三島像を演じているが、実際の三島の風貌を知っているものにとっては、甘ったるい。このことも、頭から離れず、最後までついていけなかった。

自ら企画制作した若松の心意気は買うが、残念だ。
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ニコラスケイジのアメリカ映画「ハングリーラビット」、交換殺人で、ハラハラ!

2012-06-19 17:01:14 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

ニコラスケイジが、自ら出演を希望したサスペンスアクション。

舞台は、ニューオリンズ。高校教師の愛する妻がレイプされ、重傷に。

憤りを隠せない彼に、「代わりに加害者を殺しえあげる」とある組織から誘いが。一端は断るが、妻の惨状が思い出され頼んでしまう。

半年後、組織から、代理殺人の依頼がある。なすべきかなさざるべきか主人公の悩みが。ここらあたりの演技の確かさ。ケイジの真骨頂だ。

そこから、今度は、事件の謎を追いかけることに。

再び、妻も巻き込まれて大アクションに。

次の指示がみえないサスペンス。追いかけられるアクション。車同士のカーチェイスはよく見るが、人と車のカーチェイスには驚く。高速道を走りまくるのだ。スタントが死ななくてよかったとは、監督の弁。

次から次へと繰り出される、追っかけにはまってしまうと結構面白いが、意外性を狙うあまり、つじつま合わせがおろそかに、おかげで映画が薄くなった。でも、こんな正義がまかり通るのかアメリカは?
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