ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「インサイドヘッド」、ディズニーが頭の中をアニメにした

2015-07-31 17:37:34 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

ピクサー映画好き ☆☆☆☆

今回は、11歳の少女の頭の中をアニメ化した画期的作品。

ミネソタの田舎町で両親の愛を一身に受けてすこやかに育って来たライリー。

父の転勤でサンフランシスコへ。

そこで、見知らぬ学校で、不安なときに、頭の中が大騒動。

頭の中には、ヨロコビ、カナシミ、イカリなど5つの感情が、相談しながら、物事に対処してきたが、この騒動で。

ヨロコビとカナシミとが、思い出保管所に放り出され大ピンチに。

結局、少女は、懐かしいミネソタへ帰ろうとバスに乗り込む。

その間、脳内では思い出のピンポン玉など、いろんな出来事があって、

ヨロコビとカナシミの自覚から解決へと進む。

脳内が、コンピューターで制御されているが、指令部とか、倉庫とか、カラフルで楽しい作りになっている。

この映画は3Dだが、例によって2D鑑賞。今回は2Dなのに吹き替え。おかげで、竹内結子や大竹しのぶの熱演に触れられて、かえって良かった。

別に難しくはないが、やはり、脳内という見えない世界の存在は、大人向けかも。

案外、自らの経験から、涙する場面が多いかも。
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「神様はバリにいる」、兄貴と呼ばれる大富豪の奇天烈物語

2015-07-30 19:08:30 | 日本映画
おススメ度 ☆☆

落ち込んでいる人,元気にしてくれます ☆☆☆

単身でインドネシアのバリ島へ渡って起業し、大富豪になった丸尾孝俊。

自らバリ島ツアーなどを企画、大富豪の生きざまをレクチャーもしている。

また、彼との出会いで感動したクロイワ・ショウの著作も出版されている。

その丸尾をモチーフに出来上がったのが本作品。

著作には、25の教えがかかれているが、本映画でも一部引用されている。

丸尾には堤真一が扮し、やくざの兄貴さんとして描かれている。ちょっとカリカチュアされていて、まったくのコメディ。

映画は、婚活会社を立ち上げるも、借金まみれになり、バリ島で自殺しようとやってきた女性(尾野真千子)が、救われ、生活するうちに元気をもらうという話。

何でも前向きに明るく、笑いを失わずのモットーのアニキだったが、幼稚園建設がとん挫して、へこんでいると、やがて、万事うまく回っていくという話。

バリ島ロケで、美しい景色や、踊りなど、宗教的なものもからめて、バリ賛歌ともなっている。

丸尾の宣伝とも取れなくもないが。
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「バケモノの子」、細田守監督のアニメ

2015-07-29 19:14:28 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

アニメ好き ☆☆☆☆

「おおかみこどもの雨と雪」の細田守監督が同作以来3年ぶりに送り出すオリジナル長編アニメーション。

「渋谷」とバケモノの世界「渋天街」を行き来する、連と熊徹(バケモノ)。

一人ぼっちの蓮、ふとしたことから、渋天街に迷い込み、熊徹の弟子になり、格闘技を学ぶ。

まさにベストキッド並みの特訓だ。

ただ、九太(蓮:渋天街ではそう呼ばれる)の修業であると同時に、弟子一人取れない熊徹にとっても修業だ。

なかなかテンポよく、声優(連を宮崎あおい、九太を渋谷将太、熊徹を役所広司)の力量もあって、魅せてくれる。

だが、そこから、渋天街では、宋師後継者決定戦。

9年後の九太が、渋谷へ舞い戻り、そこで、智識に目覚め高校生の少女と出会い、猛烈に勉強する。

そして、熊徹の相手だった猪王山の弟子一郎彦との決戦へと話は膨らんでいく。

クライマックスは、巨大クジラが渋谷の街を覆い、大乱闘となる。

この辺は、アクション大作なみで面白い。

熊徹には弟子がいて、孫悟空を思わせる。

この映画の特徴は、それぞれの行為に、意義があることだ。

即ち教育的要素がかなりある。

まあ、その辺は無視しても面白いが、細田監督の狙いはそこにある。

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「福福荘の福ちゃん」、森三中の大島美幸が頭を丸刈りにしておっさんを演じる

2015-07-28 19:26:49 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

「全然大丈夫」の藤田容介監督のオリジナル。

大島美幸のコントをテレビで見て、ひらめき、彼女なしではできなかった作品。

レトロなアパートに住む福田辰夫(通称福ちゃん)、仕事は建築現場。

10キロ増長して、丸刈りでおっさん役を見事演じた大島美幸ちゃん。


カナダ・モントリオールで開催された第18回ファンタジア国際映画祭で最優秀主演女優賞を受賞。おっさん役にはまっている。

確かにこの役、男がやると嫌味。

ペースは、コメディ。

それにラブストーリー。

中学時代に、いじめられていた福ちゃん。

そんないじめ役だった千穂が、カメラマンを目指すも大ピンチに、そこで背後霊を持ち出し説得されたのが、昔のいじめの贖罪。

かくして、あこがれの女性と親しくなる福ちゃん。

なんとも微妙な関係。

その間に、はさまれる、ちょっとありえない展開のエピソード。

だが、凧揚げやピクニックなど、結構屋外派の展開で、画面は明るい。

でも、なんといっても、大島のおっさんに軍配が。

千穂には、水川さみが、ちょっととぼけた味を出している。
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「ジミー野を駆ける伝説」、アイルランド自由を求めた男がいた

2015-07-27 18:05:47 | イギリス映画
おススメ度 ☆☆☆

「麦の穂をゆらす風」などで知られるイギリスの社会派ケン・ローチ監督作品。

1933年、祖国アイルランドから追放された実在のジミー。彼は伝説となった。

ホールを作り、人々の教育に貢献したジミーだったが、教育は教会がするものだと、追われてニューヨークに渡った。

そのジミーが10年ぶりに帰ってきた。

人々は、ジミーに再びホールを皆で使用できるようにと頼む。

アメリカで、ジャズダンスを会得したジミーは、このアイルランドで、ジャズダンスを広める。

このジャズダンスが、この映画のテーマにもなっている。

ジミーの恋人ウーナは結婚しているが、ジミーと二人月明かりの下で踊る。何とも美しいシーン。

一方、集会でジミーに演説を頼む人たち。

確かに、ジミーの演説は説得力があり、自由を訴えかける。

だが、この行為が政府にも触れ、国外退去させられる。

しかし、彼の精神は受け継がれ、アイルランドの今日がある。

地味な映画だし、労働組合的雰囲気なので、万人には向かない映画だが、説得力はある。

写真は、ジミーを見送る人たち。
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「嗤う分身」、お前は俺だ、自分は誰だ

2015-07-26 19:28:48 | イギリス映画
おススメ度 ☆☆☆

文豪ドストエフスキーの名作「分身」が原作。

舞台は、近未来、でも骨とう品的なコピー機など、摩訶不思議。

冒頭、電車で座っていると、そこは俺の席だと割り込んでくる男。

電車を降りるが、カバンがドアに挟まってしまい、身分証明書と鍵がなく苦労する。

この男要領悪く、仕事がテキパキいかない。

そして、家では、同じ会社の女性のアパートの覗き見。

ヒチコックの「裏窓」張りだ。

その上の階の男が飛び降り自殺。

全編室内撮影、要は太陽が拝めない。

ある日、会社に突然自分と容姿形のそっくりさんが現れる。

彼の要領のいいこと。

何か、自分のあこがれが形になって現れたみたい。

そして、彼女のことも積極的で、恋の手ほどきまでする。

本人たちはまじめなだけに実にコミカル。

本人たちにとっては痛い話なのに、こちらにはコメディとしか見えない。

途中に挟まれる音楽が、英国映画なのに「上を向いて歩こう」や「ブルーシャトー」など昭和のヒット曲。
なぜか映画にマッチする。

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「イロイロ ぬくもりの記憶」、シンガポール人一家とフィリピン家政婦との交流

2015-07-26 16:01:28 | 映画
おススメ度 ☆☆☆

シンガポール映画。

2013年・第66回カンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)を受賞し、第14回東京フィルメックスでは観客賞を受賞している、監督は30歳の若手監督アンソニー・チェン。

1997年、シンガポール。共働きの両親とともに高層マンションに住む一人っ子のジャールーは、わがままなな振る舞いで問題児扱いされていた。

そんな時、一家にフィリピン人のテレサが住み込みのメイドとしてやってくる。

シンガポールは多国籍国家だ。

だが、圧倒的に中国人が多く、中国語が氾濫している。

一方、他国の出稼ぎ労働者も受け入れている。

当時は、アジア通貨危機の頃で、シンガポールでも失業者が多く出たようだ。

この映画の父親も失業のハメにあっている。

一応この映画の主人公は小学生。

ちょっと問題児。

だが本当は寂しがりや。

そこへやってきたシンガポールの家政婦。彼女自身も経済問題を抱えていた。

ただ、彼女最初は少年とぎくしゃくするが、彼女の人の好さに問題少年は惚れ込む。

だが、現実は厳しくわかれがくる。

淡々と描かれるエピソードの中に、現代の問題があぶりだされていく。

ちょっと、現代を考える人にはいい映画だ。
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「HERO」、キムタク主演のテレビドラマの映画化

2015-07-25 19:58:08 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

テレビドラマ「HERO」好き ☆☆☆☆

2001年に11話のテレビドラマとしてスタートした、本ドラマ、キムタクの人気もあって好評。

5年後にスペシャルドラマ、2007に映画化これもヒット。

そして2015年、再び映画化。

役者たちは、それぞれ年を取り、新たなメンバーも加わって、だが、どうみてもテレビの拡張版。

当初、キムタク検事の事務官で恋人だった雨宮が、大阪の検事として復活。

二人が協力して事件の捜査にあたる王道テレビドラマ。

ただ、今回は、大きな事件が起こるわけではない。が大使館が舞台となったことで、ことがややこしくなり、そのくだりがメインに。

上層部や外務省が出てきて、ちょっと大事に。

キムタクには新しい事務官がいて、これを北川景子が演じ、恋のさや当てに

でも、キムタクと松たか子の関係はあくまでピュア。

検事局の雰囲気は、手練れたもので、役者の好演もあって、見ていて飽きない。

まあ、HEROファンには、もってこいの映画だ。
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「マエストロ」、西田敏行、松阪桃季主演の交響曲映画

2015-07-24 18:34:42 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

オーケストラ映画好き ☆☆☆☆

原作は、2003年に「漫画アクション」に、掲載されたさそうあきらの漫画の映画化、

オーケストラ楽団員のエピソードを描いた作品・

これを脚本家の奥寺佐渡子さん、小林聖太郎監督のコンビで映画化。

西田敏行、松阪桃季主演で撮影。

ちょっと冒険かと思われるキャスト。


だが、壊し屋かと思われた西田敏行、かなりなハートウォーミングで楽団員たちをやる気にさせていく。

寂れた街の一度解散した楽団員たち。

それぞれが、職もまともにつけず悩んでいるが、それぞれのエピソードで癒していく。

一種癒しの映画になっている。

指揮者に扮する西田しかり、ヴァイオリニストでコンサートマスターの松坂も父との確執があった。

楽団の練習シーンは、「セッション」には及ばないが、的確な音楽指導で徐々に盛り上がる。

結局、音楽こそ一番で、見る方も、音楽好きなら、ほかのことは抜きにそれだけで高評価になってしまう。

たしかに、指揮指導・指揮演技監修には日本を代表するマエストロ、佐渡裕が日本映画初参加。全面的なバックアップ。

ドイツの名門ベルリン・ドイツ交響楽団演奏のベートーヴェン「運命」とシューベルト「未完成」。

エンディングテーマは、奇跡のピアニスト辻井伸行によるオリジナル。

ただ、楽曲が限られているのと、エピソードの積み重ねで散漫になり、西田もコミカルな面が不自然。謎の指揮者として登場するが、最後まで、不可解。
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「奇跡のひと マリーとマルグリット」フランスにあったもう一つのヘレンケラー

2015-07-23 19:10:21 | フランス映画
おススメ度 ☆☆☆

見て欲しいという意味で ☆☆☆☆

聾唖に盲目が加わった三重苦。

健常な私たちには、想像もできないことだ。

この映画は、19世紀末、フランスポアティエ地方に実在した盲聾唖者の、奇跡の物語である。

話は淡々と進むので、ケラーの物語ほどドラマ性は少ない。

しかし、この映画では、生まれたときからの盲聾唖で、両親と共に過ごすが、それは野獣のような生活だった。

要するに、手ざわりとか空気とかそんなもので物事を理解しなければならない現実だ。

両親は手に負えなくなって、聾唖者の修道院へ預けようとするが、その野暴性によって拒否されることに。

だが、修道院生で、彼女に興味を持った一人の女性がいた。彼女が盲聾唖者を世話することに。

彼女は、病を得て、生命の終りを感じていた。

そして始まる野生児との苦闘。

八か月を経て、やっと言葉(手話)を理解し、そこから急激に進歩。だが、「生きる」「死ぬ」などの観念的な事柄を教えるのは難しい。

そのやり取りが丁寧に描かれる。

そしてラスト。このラストのためにこの映画はあったのかのように、そのナレーションは涙なくしては聞けない。

そう、盲聾唖者は、今度は自分が教える立場を目指すのだ。その前向きが映画のラストを救う。




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