ひろの映画見たまま

映画にワクワク

2008-06-25 20:37:52 | 映画
関西では、劇場公開なし。

韓国の俊英キム・ギトクの処女作。

低予算で作った映画だが、

描きたいことがいっぱい詰まっている。

女が絵描きだから、アートフルだ。

それにしても、若さゆえか、ヴァイオレンスだ。

川のほとりでテント生活。

飛び込み死体をネタに金儲けをする。

でも、いかさまばくちでいつもすっからかん。

彼に使われる少年。一緒に住むおじいちゃん。

そして、彼氏に振られ自殺しようとして助けられる女。

そんな異常な生活の中で、セックスの目的がいつしか恋に。

でも、現実は厳しい。

ラストは、川の底にしつらえられたマイホームで

男と女は、一緒になるのだろうか?



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ぐるりのこと

2008-06-23 20:38:25 | 映画
関西では今封切だ。

もうちょっと、のほほんとした映画かと思ったが、意外にきつい映画だ。

というのも、妻が子供を亡くしたショックでうつ病になるからだ。

橋口監督は、心理状態を描くのがうまいのだが、それが見ている者にぐっと突き刺さる。

途中で逃げ出したくなる。

そして、主人公は法廷画家で、裁判を傍聴するのだが

いずれも、現実的で厳しい人たちが出てくるから余計暗い。

法廷シーンがメインでないからはしょるため説明不足でかつ、尖鋭な場面となり暗い。

そして家族関係も複雑でわけあり。

そんな暗い現実をほのぼのとした夫婦愛で、くるんでくれるので、ラストのほうは、じんとくる。

リリーフランクのぼけたような演技がなごませる。

あからさまな、セックスに関する表現があり、どきっとする。

でも夫婦だからね。



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juno

2008-06-19 16:57:49 | 映画
16才で妊娠、産んで里子に出そうと決心。

そんな女の子の物語。

この女の子が、案外現代風で、物事をあっさり解決していく前向き派。

でも、周りの人は慎重派。

そんな、温かい人たちに見守られて順調にいくかに見えるが

ボーイフレンドが他の女の子と遊びに行くのに嫉妬を覚え

自分の気持ちを自覚する。

一方、里親の夫婦に亀裂が、大ピンチ

でも、子供は生まれる。

そんなハートフルな物語が、結構きわどい会話を重ねつつ引っ張っていく。

物語の構成がよいのと、主人公の女優のキャラがすぽーんとはまったおかげで

面白い映画に仕上がっている。



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不機嫌な男たち

2008-06-16 09:19:32 | 映画
これはDVDで見た。

なんかわかりにくい映画だ。

韓国のミン・ヒョングクという新人の脚本監督作品だ。

2004年の東京国際映画祭で最優秀映画賞をもらっているという。

ちょっと、最近の日本映画にはないタイプの映画だ。

最初、顔がわからなくて、人の関係が理解できなく、話が全くつまらなかった。

「キムチを売る女」などと同様、状況がすっ飛ばされるので、セリフも聞き逃したらおしまいだ。

そういう意味で疲れる。

2回見た、おかげで、関係がよくわかった。

足の悪い研究員は、すぐ女に手を出すが、まだ独身。

初恋の彼女(結婚している)と関係を持つが、どうにもならない状況に不機嫌だ。

幼友達は、サラリーマンを辞めた小説家希望の男、妻と娘がいる。

ネットで知り合った女とデートするが、そこから先へは進めない。

要は、得たいものを得ながら、結局意のままにならない閉塞感。

それが全編にあるから楽しい気分になれない。

それが現実と言えば、文学的で良い映画なのだろうが、

日本社会での受け入れは難しいのだろう。

性交場面もよく出てくるが、美しいものではない。

全編に流れるどよんだ空気がそうさせるのだろう。
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インディージョーンズ クリスタルスカルの王国

2008-06-15 15:47:41 | 映画
定番だけあって、おなじみの古代都市の大崩壊のイメージは健在だ。

南米の大瀑布が登場し、大滝を三つもクリアする様は、爽快な夏のアクションだ。

それにしても三回続けて大滝を落下し、助かるのだから、

インディアナ・ジョーンズ(ハリソンフォード)をはじめとする御一行様はアクション大俳優だ。

今回はソ連の悪玉女親分が登場。ケイトブランシェットが、色気を混ぜて好演している。

さらに、教授の息子が登場、昔の彼女と親子のグループになり、

家族ぐるみの冒険物語となっている。

なぞは、横長のガラス様の頭がい骨にあり、ちょっとグロテスクだが

蟻の大群というこれまた使い古された援軍が登場。

密林を蔦にからみながら駆けるターザンまがいと言い

冒険活劇の素材は豊富だ。

2時間たっぷり、夏休みにはもってこいの娯楽大作だ。



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靖国

2008-06-12 18:24:14 | 映画
東京で一時上映中止の騒ぎが起こったが、

その後は、順調に公開されているのだろうか?

関西では、好評で、私が行った火曜日の早朝も満員だった。

あまり若い人はいなかったが、関心の高さがうかがわれる。

小泉元首相が靖国参拝を強行したことで、近隣諸国に非難を浴びたが、

ちょうどこの映画は小泉の靖国参拝をモチーフにしている。

そういう意味では、政治的な映画だと言える。

特に、靖国の刀の製造過程が全編を通して描かれ、

それとともに、中国での百人斬の新聞報道が挿入されているので、

思想的なものがないとは言い切れない。

ただ、いろんな人が、それぞれの立場を表明しているので、

ドキュメンタリーだと言われてしまえばそれまでだ。

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サウスバウンド

2008-06-10 20:39:19 | 映画
全共闘の戦士が、大人になって、今日の闘争を始める。

そんな奇想天外な物語だ。

でも、彼らの言うことは一理あり、それを受けて立つ市役所や学校。

ひいては、沖縄での、開発業者や、警察。に理では不利がる。

しかし結局、沖縄にまで引っ越すことになり、

新しい天地を求めて移動するが、矢尽きて、最後には、夢の島へ旅立つ。

豊川悦司は、まだしも、天海祐希が、肝っ玉母さん役で奮闘している。

子供たちが、一部主役的な役割をになうので、

結構、ほのぼのとした映画になっている。

風刺映画ととらえてもよいが、

沖縄の自然の美しさが、テーマでもある。


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築地魚河岸三代目

2008-06-09 20:54:21 | 映画
久しぶりに、松竹映画らしい映画を観た。

それもそのはず、監督はもともと松竹の助監督出身だ。

築地、それは古きしきたりの町だ。

そこの老舗魚辰の三代目をめぐっての人情話。

サラリーマン、それも首切り担当の課長を務める男が

惚れた女性の親が築地の二代目と知り押しかける。

でも、そこには、二代目の娘というしきたりが。

そして、二代目と娘の確執。

二代目の隠し子。

兄妹でありながら、お互い名乗れない身。

そんな人情話が、今でも通用するのが築地なのか。

その前に、がんの妻を看病するために会社を首になり

妻の故郷へ行く男の物語。彼は、三代目の元上司。

二代目の隠し子には、心を寄せる女性が

でもお互いの意地で 別の男と縁談に。

そんな、話がてんこ盛り、

そして、人生を説く親父たちが続々出てくる。

寅さんなき松竹に人情話が戻ってきた。

もう、シリーズ化が決定!





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ザ・マジックアワー

2008-06-08 09:49:22 | 映画
マジックアワーは、三谷幸喜ワールドだ。

隣の女の子の笑いが止まらなくて、

静かにといいたいところだが「ストップ・ザ・笑」。

そんな随所に笑いをちりばめた会心の喜劇だ。

売れない俳優が、おだてられて、本物のギャングと相対するのだから。

役者がいい。まず、西田敏行。相棒では、つまらない役だったが、今回はギャングのボス。

釣りバカの山ちゃんじゃなく、今回はこわもてだ。それが一転するから見事。

そして、佐藤浩一、すっかりだまされる臭い演技がたまらない。

ボスの女になる深津絵里がまた、ベテランの域に達したね。

街ごとセットにした、舞台は物語を広げて、そこに幸喜ワールドが。

こう書いてくると、絶賛しているのだが、でも、これだけの話なのだ。






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ジャーマン+雨

2008-06-05 19:32:29 | 映画
この映画は滋賀県で撮影されている。

なんかとても田舎っぽいけど?

この映画の主人公、ゴリラ顔の女の子。

トイレが野つぼの一軒家に一人住み、学校にも行かず

でもどっぢボールはする。

笛が得意で近所の子供に音楽を教えている、。

そのくせ本人は音痴。

ゴリラ顔で、ドイツ人の植木職人にあこがれ自分も植木の見習いに。

そんな女の子の、ぶっとび人生。

やたら怒りまくる。まあ、常識で引き下がることはない。

他人のトラウマを聞いては、ノートに楽譜を書く。

監督は、初長編制作の29歳の横浜聡子。

雑音と、突拍子もない行動で、普通じゃない。

ドラマとかを期待した人は、途中で降りたくなる。

松本の「大日本人」的だ。

低予算だし、ある程度はやむを得ないのかも。

でも、若者には受けるみたい。

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