ひろの映画見たまま

映画にワクワク

ブロークンフラワーズ

2006-04-30 19:47:38 | Weblog

ジム・ジャームシュによる、初老の男のロードムービー。

突然、昔の女と名乗る女性から「あなたには19歳の息子がいる」との手紙が届く。

隣のおせっかい男が、20年前の女の住所を突き止め、初老の男に会いに行かせる。

初老の男も、いやいやながら、自分の息子に期待を持つ。

しかし、訪れた相手は、突然の訪問に戸惑う。

何ともやるせない。

いずれも盛りを過ぎた女。

偶然の再会を喜んで、泊めてくれる女性(シャロン・ストーン)。ここでは、ロリータの娘がいる。

すでに結婚して、夫がべたべたの女性。

動物と会話をする博士になった女性は仕事がいそがしい。ここの秘書が色っぽい。

そして、最後は、ヒッピー風の小屋に住み、すごみのある男どもに囲まれている。

それぞれの出会い、そのたびに飛行機と車で移動する。

車では、隣の男が作ってくれたCDの音楽を聴く。これがロードムービーにぴったりだ。

でも、それだけの話。

話は分かりやすい。

切なさは伝わる。

俳優陣も、達者だ。(でもみな中年)

 

 

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デュエリスト

2006-04-25 20:32:00 | Weblog

韓国映画なのに、カタカナ題名。デュエリスト(決闘者)

朝鮮王朝時代。女刑事と謎の剣士の物語。

ロミオとジュリエットばりの悲恋映画。

二人は、剣士。お互いが戦うたびに惹かれあっていく。

剣の舞とでも言おうか、決闘シーンは美しい。

物語は、金の話があったりで、どろどろしているが、

要は、女刑事の悲恋物語だ。

イントロは、町の市場のパーンで、前後左右、上からと流れるような映像。

赤と黒の基調色は随所に生かされている。

争いは、剣のみで、黒澤並みの血しぶきはないが、舞の美しさだ。

悲恋ゆえ、最後には涙を誘う。

 

 

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Vフォー・ヴェンデッタ

2006-04-24 19:35:05 | Weblog

最近は、原題のままの分かりにくい題名が多い。

まあ、この題もVとだけでよいのかも。(血の復讐)

怪傑ゾロのZに対して、Vなのだ。

未来のイギリスの話だが、どろどろは20世紀の世界だ。

ヒトラーを思わせる政府・議長。

それに復讐する仮面の男Vの物語。

それを追う警部。

ひょんなことから、命を助けられこの物語に深くかかわっていく美女。

未来なのに、剣と格闘技の戦い。

まあ、原作が漫画だけに、話は深い。

ちょっと、くどいが分かりやすい復讐劇。

ただ、美女が突然囚われ頭をそられ、拷問されるシーンから

話は急展開。議事堂の爆発が仕掛けられるのか。

不死身の男、Vの復讐は果たされるのか。

最後は、大群衆による大団円に(ちょっとジンと来る)

 

 

 

 

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ニューワールド

2006-04-23 10:33:54 | Weblog

アメリカ開拓史に有名な開拓者と現地人の恋。

実際にまだ当時に似た場所があるのにびっくりする。

自然の風景が美しく、また厳しい。

その中で、繰り広げられる開拓者と先住民の対決。

先住民には、偉大なる長がいた。

その長の娘が、侵入してきた開拓者に惚れる。

そこから話が発展し、娘は開拓者たちの人質として、囚われる。

開拓者は、国王の命で他の探検に出発する。

娘はイギリス人貴族と結婚する。

そして、イギリス国王の招待でイギリスへ。

ここのシーンで、壮大なイギリス庭園が使われるが、その美しさは、

自然と人工の融合だが、この物語の中心をなしていてすばらしい。

娘役のクオヤンカ・キルヒャーが素直でいい演技をしている。

監督は、歴史や時代背景を十分調査したというだけあって、話の奥は深い。

ただ、話のスケールが大きいだけに、風景の美しさと、恋物語だけでは、心から納得はできない。

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リバティーン

2006-04-21 19:56:26 | Weblog

ジョニーディップの独壇場だ。

「諸君はわたしを好きになるまい」と豪語し、女をとりこにして離さない男。

16世紀イギリス、王政復古の時代、詩人であり、劇作家である。自由奔放に生きた男の物語。

あからさまな性の表現と、権力に対する批判。

中に描かれる劇の過激な性の表現。

でも、中世ヨーロッパの雰囲気むんむんと格調は高い。映像と音楽。

やはり、最初は、話が難しくついていけない。

舞台女優に演技指導し、くどくところから画面はテンポよく、

後半、病に冒され、酒びたりになり、それでも、生に貪欲な姿をディップは最高の演技で描く。

イギリス演劇の格調の高さに惹かれる人には最高かも。

俗人には、退屈かも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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連理の枝

2006-04-18 19:40:17 | Weblog

不治の病に冒された人の恋物語。

お涙頂戴の恋愛映画にありがちのシチュエーション

そして、そのヒロインにチェ・ジュ。

プレイボーイの若手社長とバス待ちの状態で出会い。

愛を深め合っていく。

病のせいで、病院が舞台となるが、

導入部で、院長と婦長の恋物語があり、

韓国映画特有のユーモアがある。

そして、恋人たちもコメディタッチだ。

チェ・ジュは、やはりうまい。

だんだんと惹かれ行くさまが丁寧に描かれ、

悲恋ものの暗さがない。

特に、郊外へデートするときはついこちらもデートしている気分にさせられる。

 

 

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イベリア

2006-04-16 15:52:33 | Weblog

全画面、フラメンコのドキュメンタリーだ。

それぞれの画面に工夫があり、

老若、素人玄人とさまざまな演者がそれぞれの持ち味を出して、最後まで飽かせない。

ピアノ、ギター、サックスなど、フィーチャーされる楽器もさまざま。

歌も楽しめる。

ダンスも、バレエ調の踊りなどバラエティに富んでいる。

フラメンコの集大成を見る思いだ。

ビニールフィルムを使った官能的な踊りに惑わされる。

ただ、劇映画を期待される向きには、失望だろうが、音楽・ダンス好きにはたまらない。

 

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寝ずの番

2006-04-14 17:50:59 | Weblog

寝ずの番とは、お通夜に寝ずの番をすることである。番をしながら、生前をしのぶ。

落語家一家、その主が亡くなり、寝ずの番をするが、主は落語家。話題も多い。

まず、死に際に、外を見たいと言ったのを「そそが見た」と勘違いして、2番弟子の妻にその役をやらせる。

落語家の主に、監督(マキノ雅弘=津川)の兄、長門裕之が扮し、これが実にいい味を出している。

各エピソードで、その所作の多くが笑いを呼ぶ。役者としての集大成か。

特に、便意を催し、苦労するさまはきつい。

そして、一番弟子を演じるのが、笹野。松竹の笑いに欠かせない彼の持ち味もたいしたものだ。

初監督だが、いい役者といい話(中島らも原作)を得て、じつに楽しい映画を作った。

しかし、後半、主の妻の死とその寝ずの番。堺正章がでてきて、話はあまり面白くなくなる。

妻役の藤純子も、きれいだし、はまり役のようだが、年を隠せず、笑いについていけない。(演出のせいか)

最後は、猥歌の大合唱だが、凡庸だ。

中では、二番弟子(中井貴一演じる)の妻役の木村佳乃がなんともいい味を出している。

 

 

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タイフーン

2006-04-10 18:07:18 | Weblog

スケールの大きい映画だ。

タイから始まり、ロシア(ハバロフスク)まで、そして主人公は脱北者(北と南朝鮮)。

主人公は、韓国が脱北者を受け入れる前の脱北者で、北へ返され家族は銃殺される。

姉と二人で逃げ再び脱北する。

その苦難の男が、姉と再会するのが、ロシア。

朝鮮半島の上で、二つの台風が結合して大暴れする。

その中を、核廃棄物を積んだ貨物船がいく。

それを阻止しようと、韓国の秘密指令を担った部隊がヘリで到着する。

チャンドンゴンが、この難しい主人公を演じる。

悲劇のヒロインの姿は涙を誘う。

かれを排除しようとする韓国国家情報部の将校は、彼の姉と接触し、チャンドンゴンの悲しみを知る。

台風の中、戦場の格闘。しかし、悪が悪でないところに、この映画の深さがある。

 

 

 

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プロデューサーズ

2006-04-08 16:00:40 | Weblog

ミュージカルの楽しさを期待したのに。ちょっと、的外れ。

金儲けのために、史上最低のミュージカルを作ろうとする、二人のプロデューサーの物語だ。

史上最低とあって、、ナチスあり、ゲイあり、老女ありと。さらに主役はデブと来る。

導入部は、特に眠い。最初のダンスシーンで目が覚めるが、後は、地味だ。

しかし、話は、史上最低のはずのミュージカルが成功してしまう。

ために、プロデューサーは監獄に、そして監獄と裁判所のミュージカル。

でもここは、さすが、役者だ。

ネイサン・レインとマシュー・ブロデリックの持ち味が十分生かされている。

花を添えるユマ・サーマンは、色気むんむんで楽しんでいる。

 

 

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