ジム・ジャームシュによる、初老の男のロードムービー。
突然、昔の女と名乗る女性から「あなたには19歳の息子がいる」との手紙が届く。
隣のおせっかい男が、20年前の女の住所を突き止め、初老の男に会いに行かせる。
初老の男も、いやいやながら、自分の息子に期待を持つ。
しかし、訪れた相手は、突然の訪問に戸惑う。
何ともやるせない。
いずれも盛りを過ぎた女。
偶然の再会を喜んで、泊めてくれる女性(シャロン・ストーン)。ここでは、ロリータの娘がいる。
すでに結婚して、夫がべたべたの女性。
動物と会話をする博士になった女性は仕事がいそがしい。ここの秘書が色っぽい。
そして、最後は、ヒッピー風の小屋に住み、すごみのある男どもに囲まれている。
それぞれの出会い、そのたびに飛行機と車で移動する。
車では、隣の男が作ってくれたCDの音楽を聴く。これがロードムービーにぴったりだ。
でも、それだけの話。
話は分かりやすい。
切なさは伝わる。
俳優陣も、達者だ。(でもみな中年)