ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「コレット」、フランスの女流作家の半生記!

2019-05-31 18:17:27 | イギリス映画

おすすめ度 ☆☆★ (劇場鑑賞)

文学映画好き ☆☆☆★

イギリス・アメリカ合作  PG12 レズシーンが過激

フランス文学界で最も知られている女性作家シドニー=ガブリエル・コレット。彼女の絶大な人気と影響力は衰えることなく、今なお人々を魅了し続けている。近代の幕開けという時代の変革期において、彼女の功績は計り知れないが、そんな波乱と情熱に満ちた人生が実力派のキャストとスタッフによってスクリーンに蘇った。

フランスの片田舎で生まれ育ったコレットは、14歳年上の人気作家ウィリーと結婚し、それまでとは別世界のようなパリへと移り住む。

男尊女卑の時代。作家ウイリーの助けを得て、文学作品を世に出し、絶賛を受けるが、自らの名前は出してもらえず、ゴーストライターに甘んじている。

夫も、バイセクシャルだったこともあって、レズの世界へ。

それから、自らの才能を花開かすのだが。

コレットを演じるキーラナイトレイの美しさと衣装のすばらしさが目を引く。

ただ文学作品がテーマだけに、文学に興味がないとつらいかも。

 

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「それだけが、僕の世界」、元ボクサーの兄とサバン症候群の弟、母を交えてのファミリーストーリー!

2019-05-30 17:30:33 | 韓国映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

落ちぶれた元プロボクサーの兄と天才的なピアノの腕を持つサバン症候群の弟が織り成す兄弟の絆を描いたヒューマンドラマ。

ボクサーの道もたたれたジョハが、交通事故にあった相手が、ピアノの名演奏家。一族が音楽会をも牛耳っていた。

この変則技が効いて、ジンテが演奏会で演奏するようになる奇跡がこの映画の肝。

ジョハの父親の暴力が、ひどくて、これは韓国ならではのシチュエーション。

夫の暴力に耐えかねて、子を置いて家出したジンテの母、ジンテは一人で父の暴力を受け悲惨な少年時代を送っている。

一方、ジョハは、サバン症候群ゆえ、母の愛の元で育っている。

この二人のギャップが、はじめぎくしゃくするが、母の家出を契機に絆を取り戻す。

泥臭い中にも光る愛の表現は韓国映画ならではの力量だ。

イ・ビョンホンが兄を演じ、芸域を広げている。

ジンテを演じるパク・ジョンミンは、ピアノの超特訓を受け、吹き替えなしで頑張っている。

母を演じるユン・ヨジョンがいい味出している。

 


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「夜の浜辺でひとり」、第67回ベルリン国際映画祭で韓国人俳優初となる主演女優賞を獲得したヒューマンドラマ。

2019-05-29 16:55:11 | 韓国映画

おすすめ度 ☆☆

ホン・サンス好き ☆☆☆★

今年のカンヌ映画祭は、韓国映画「パラサイト(仮題)」がパルムドールを受賞した。韓国映画が国際的に認められている証拠だ。

本作は、ホン・サンス監督作品。

ホンサンスとベルリンで主演女優賞を獲得したキム・ミニは、不倫関係にある。

で、映画はというと、舞台がドイツ・ハンブルグと韓国・東海岸の都市、江陵(カンヌン)。

どちらも、海岸が美しい。

ほぼ、全編会話集なので、興味を抱かないとまさしく、つまらないの一言。

だが、監督と女優の関係を知っていると、まさに二人、とくに女性の心の揺らぎが見事に紡ぎだされている。

2部に描かれるのは、まさに、酒場での酔客の会話。

そして、海辺に寝そべり、転寝するキムミニ。それは白昼夢。

演技派、キム・ミニにして初めてなし得る心情のトロなのである。

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「覚悟はいいかそこの女子。」、ヘタレ男子の求愛映画!

2019-05-29 14:04:21 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆★

椎葉ナナ原作の同名コミックを実写映画化、恋愛経験ゼロのヘタレ男子が彼女を獲得するべく奮闘する姿を描いた青春ラブコメディ。

イケメンの古谷斗和は幼い頃から女の子にチヤホヤされ、自分はモテると思い込んでいたが、実は恋愛未経験だった。

学年一の人気者・三輪美苑に告白するが、あえなくフラれてしまう。現実を受け入れられず美苑へのアタックを続ける斗和は、一見クールな彼女の優しさに触れ、生まれて初めて本気の恋に落ちていく。

振られても振られても、恋焦がれる男の一途さは分かるが、物語の展開が杜撰。

特に、借金取りの存在が中途半端。

中川大志と唐田エリカのコンビは新鮮。

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「空母いぶき」、日本が外国から攻められる!

2019-05-28 18:58:55 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆★ (劇場鑑賞)

「沈黙の艦隊」で知られるかわぐちかいじ原作のベストセラーコミック「空母いぶき」を、西島秀俊と佐々木蔵之介の共演で実写映画化。

国籍不明の軍事勢力から攻撃を受ける中、それぞれの立場で国民の命と平和を守るため奔走する者たちの姿を描く。

このテーマを取り上げたのを潔しとするか、結局中途半端に終わらざるを得なかった映画を酷評するか?

尖閣に擬した南方の島が占領され、そこへ派遣された空母いぶき。

一応、敵と交戦するが、マップでの戦闘が主。唯一戦闘らしいのは、空中戦。

今の若者は、戦争を知らないが、この映画を見せられて、何を感じるか。

防衛の大切さを訴えるが、これで、若者が立ち上がると考えるのは甘い。

世論を気にして、原作を改変したが、どっちつかずの感。

報道記者やコンビニの描写も、生かされていない。

自衛隊が空母を導入するのを契機にしたのだろうが。



 

 

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「かごの中の瞳」、盲目の女性が手術で見えるようになったとき!

2019-05-27 18:24:08 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆★

R15+ セックスシーンがあります。

夫のジェームズと赴任先のバンコクで幸せな結婚生活を送るジーナは、子どもの頃に遭った交通事故が原因で失明してしまったが、献身的な夫の支えで何不自由のない生活を送っていた。

角膜移植により片目の視力を取り戻した彼女は、心から喜ぶ一方で、初めて目にした夫の姿が夢想していた素敵な夫ではなく、地味で冴えない中年男だったという現実に直面する。

これまで眠っていた好奇心や冒険心が目覚め、流行りのファッションで着飾り、外の世界へと飛び出していくジーナ。そんな妻にジェームズは疑念と嫉妬を感じるようになる。

見えない彼女の目線の描写、それが手術で見えるようになった描写。

なかなか、彼女の目線が美しい。

結局、悲劇で終わる展開はちょっと悲しい。

ジーナ役をライブリー、夫のジェームズ役をジェイソン・クラークがそれぞれ演じている。

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「バグダッド・スキャンダル」、フセイン独裁下のイラク、国連は?

2019-05-27 09:34:37 | 映画

おすすめ度 ☆☆☆

デンマーク・カナダ・アメリカ合作

国連史上最悪の政治スキャンダルといわれる汚職事件を描いたポリティカルサスペンス。

原作、元国連職員の作家マイケル・スーサンが実話をもとに描いた小説。

人道支援のための「OFFP(石油・食料交換プログラム)」の裏で行われていた不正を描いた。

イラクから石油を買い、イラクの貧しい人たちへ食料を配るという国連の事業。

だが、実際は、その裏で大きな不正があった。

正義感に燃えて国連職員になり、イラクの現場に派遣された男が、汚職事件に気づくが逆に狙われる羽目に。

親しくなった現地の女性とのラブロマンスを絡め、サスペンスあふれる展開に。

日本人のほとんどが知らなかった、イラク戦争の裏が暴かれる。

監督は「ストックホルムでワルツを」のペール・フライ。「ダイバージェント」シリーズのテオ・ジェームズが主演。



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「おとなの恋は、まわり道」、へんくつ男とへりくつ女、果たして恋は?

2019-05-26 19:34:15 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆

R15+

キアヌ・リーブスとウィノナ・ライダー、美男美女の恋物語だが、そこに届かないところがなんとも。

ほとんど不毛な二人の会話が中心なので、それに乗れない人はアウト。

でも、お互い、あるあるのこじらせぶりなので、自らの体験と照らし合わせて。

そうおとなの恋の一典型。

絶縁したはずの家族の結婚式に出席することになった偏屈男フランクと、結婚直前に自分を捨てた元婚約者の結婚式に出席する毒舌女リンジー。

飛行機で同席した二人。迎えの車も一台。宿泊先も隣り合わせ。

お互いが身の上を語り始め、でも何かかみ合わない。

そして、リゾート地での結婚式。

結婚式を途中ですっぽかし、田舎道を散歩する二人。

そこでアクシデントが。

まさに息の合った、キアヌとウィノナ、絶妙な演技で見せてしまう。



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「母さんがどんなに僕を嫌いでも」、鬼母を許せるか?

2019-05-25 14:57:41 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

母物好き ☆☆☆★

原作、小説家・漫画家の歌川たいじによる同名コミックエッセイ。

歌川たいじはゲイを宣言。自らの体験をエッセイに。

吉田羊の鬼母ぶりが、真に迫る演技。特に幼少期はすごい。

成人になったタイジを大賀が好演。

近所のおばあちゃんが唯一の救い。木野花が熱演。

成人したタイジは、演劇にはまり、ここでの仲間が励ましてくれる。

結局、再婚した男が借金を残して死んだことにより、やっと目覚める母親。

母親も、親から虐待を受けていたとか。

ハートフルな映画だが、虐待シーンは気分を重くする。

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「居眠り磐音」、松坂桃季主演の時代劇です!

2019-05-24 17:47:49 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)

時代劇好き ☆☆☆☆

原作、佐伯泰英の人気時代劇小説「居眠り磐音 決定版」シリーズ。

3年間の江戸勤番を終えた坂崎磐音(松坂)は幼なじみの小林琴平、河井慎之輔とともに九州・豊後関前藩に戻った。

そこで起こった壮絶な悲劇。冒頭これにやられる。

琴平の妹・舞は慎之輔に嫁ぎ、磐音もまた、琴平と舞の妹である奈緒との祝言を控えていた。そんな中、舞の不倫騒動。

慎之輔が舞を斬ってしまい、それに激高した琴平が慎之輔に噂を吹き込んだ人物と慎之助本人をも斬るという事態に発展。磐音は罰せられた琴平を討ち取るよう命じられてしまう。2人の友を1日にして失う悲劇に見舞われた磐音は、許婚の小林奈緒(芳根京子)を残したまま関前を後にし、たどり着いた江戸の長屋で浪人に身をやつすこととなる。

この慎之輔を演じる柄本佑。彼の演技があって、この場面が光る。

この事件のバックにいる国家老。重要な役だが、ピエール瀧で撮影が行われていたが、事件のため奥田瑛二で撮り直し、ちょっと貫禄不足。

そして、江戸へ、そこで両替屋の用心棒に。ここでも一暴れ。ここでは相手の両替商を柄本明が演じ、憎たらしさが半端でない。

吉原に堕ちた奈緒と、両替屋の娘に惚れられる磐音。

入りがいいといわれているので、続編が期待できそう。

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