ひろの映画見たまま

映画にワクワク

アメリカ映画「顔のないスパイ」、原題はDouble、そのほうがぴったり。

2012-02-29 20:14:10 | アメリカ映画
スパイ映画は、数あるので、特に特徴のない限り飽きられかねない。

ネタバレしたらおもしろくない映画の部類。

冷戦後のアメリカで、ロシア関連の議員が殺された。その手口が、冷戦時代ヨーロッパで連続殺害された事件とうり二つ。

死んだはずの男がいるのか?

リタイアしていたスパイが、彼の担当した事件がその殺しだったので呼び出され、

一方、その事件を研究していた若い捜査官、二人がタッグを組んで犯人探しが始まる。

冒頭、メキシコとアメリカの国境、そこで越境事件があるが、なぜか、現地人はみな殺され、それと思しき人たちは意気揚々と越境した。

今でも、ロシアのスパイはいるのだろうか?

たびたび繰り返される、ホワイトハウスとアメリカの国旗。

この映画の主人公を演じるのは、リチャードギア。

あの甘いマスクのギアが、冷静な男を演じる。

ただ、いかんせん、アクションシーンではちょっとバタバタじゃないの?
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アメリカ映画「ヤング≒アダルト」、36歳バツイチ女の栄光と挫折!

2012-02-28 19:41:22 | アメリカ映画
≒このマーク、「やく」で変換できる。英語で言うとニアリーイコールか?

ヤングだがアダルト。

そう、36歳のバツイチ女。一応都会で、「ヤングアダルト」マガジンの原稿を書いている。

ただ、いまは、セックスフレンドはいるが、愛犬とのさみしい生活。

送られてきた元彼のベビーの写真を見て。

思い立って故郷へ。

高校時代は、美人で評判だった彼女は、今でももてると勘違い。

結婚し、子供ある、元恋人に猛アタック。

そんな、ヤングアダルトをシャーリーズセロンが演じ、アカデミー賞の候補に。

だって、あの美女がすっぴんで、ぼさぼさ、でもすぐ磨きをかけてファッションモデルばり。流石シャロン。(以下、ネタバレ)



























結局空回りの結果、昔歯牙にもかけなかった、ホモに間違われぼこぼこにされた男と意気投合。でもそれは一夜限り。

まあ、高飛車女性にとっては、苦い一作だ。

それにしても、ヤングアダルトは、よく酒を飲む。飲みすぎてぶっ倒れては、翌日シャキ。

でも、泥酔状態で車運転って大丈夫??
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2012年アカデミー賞決まる!フランス映画「アーティスト」が作品賞、監督賞、主演男優賞を!

2012-02-27 19:30:28 | 映画
今年のアカデミー賞は、「アーティスト」が作品、監督、主演男優とめぼしいところを獲得した。

おかげで、下馬評だった作品は、ぼつ。

軒並み、公開されるが、公開済みは、「人生はビギナーズ」のクリストファープラマーが助演男優賞。

近日公開は、「サッチャー」のメリルストリーブが主演女優賞。

3月1日公開の「ヒューゴの不思議な発明」は、視覚効果賞などを得た。

外国映画賞は、イランの「別離」。

写真は「アーティスト」

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NHK山田洋次が選んだ日本映画100選 豊田四郎の「恍惚の人」

2012-02-26 18:10:01 | 日本映画
1973年作品。これは初見。

有吉佐和子原作、松山善三脚本、豊田四郎演出。

この三つが素晴らしい。

私も、身内で痴呆症を患った人の介護を見たので、見につまされる。

今では、介護保険や、介護環境がととのい、ある程度は状況が改善されてはいるもの、この問題は、今後もなくならない、深刻な問題だ。

妻の死を契機にぼけていった老人。その死までを様々なエピソードでつないで温かい目線で老人を描いている。

まだ、60前の年齢でこの役を演じた森繁久彌の演技に感心する。

最初は、元気で色々迷惑をかけるが、進んでいくと、体も弱り、徐々に赤ちゃん返りをする。

そして、息子の嫁にすがる姿は、母にすがる赤ん坊であり、

最初、困っていた嫁も、死後老人のことを思い出し涙を流す。

この嫁を高峰秀子が演じ、最初は、歩きながら大あくびをするなど、だらしない女を演じ、徐々に老人とのコムニケがすすみ、すばらしい演技となる。

若い人には、ちょっと面白くない映画だろうが、これはやはり、身近に介護する人を抱える世代には身につまされる映画だ。

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映画「不倫純愛」、新堂冬樹原作のミステリー!

2012-02-25 19:07:27 | 日本映画
ある朝、雑誌編集長の自宅に、有名作家の原稿が届けられる。

そして編集者が、作家を探しに、そこで、作家の愛人に出会う。

そして、その愛人と不倫をしてしまう。

だが、それは作家の仕組んだものだった。

別荘という、非日常的な空間で繰り広げられる、愛のドラマ。

でも、なぜか深みがない。低予算のせいなのか。

長回しのセックスシーンが話題を呼ぶが、画像がいかにも暗い。

まあ、ミステリーだからその後の展開は見てのお楽しみだが、

江戸川乱歩に始まる、怪しげなミステリーは、その奇をてらった文学性が要求されるが、残念ながらそこまで到達しえていない。
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映画「TIME」、時間が通貨で、25歳より年を取らない世界!

2012-02-24 19:42:48 | アメリカ映画
この映画の設定は面白い。

なにしろ、25歳より年を取らないのだから。

25歳で、1年の猶予が与えられるが、あとは、金を稼がないと死んでしまう。

時間が来たら突然死んでしまうのだから、老醜というものがない。

ただ、皆年を取らないために、親子孫が同じ年だから、区別ができない。

富裕地区と貧乏地区に分かれて生活。

貧乏地区の男が、富裕地区からきた自殺願望の男と遭遇、彼から時間をもらってしまう。

そして、母に時間をあげようとするが、合った瞬間、時間切れで母は死んでしまう。

そこで、富裕地区に乗り込み、パーティで富豪の娘と知り合い恋に落ちる。

二人で駆け落ち。

だが、タイムキーパーがいて、時間を不正に取引するのを監視している。

二人は、彼に追いかけられる。

と、まあ、面白そうなのだが、時間のやり取りが手を合わせるだけなので、発展がない。

また、悪役というか、追っ手はタイムキーパーなので、凄味がない。

ただ、時間が通貨なので、勝手に値上げしたり、金利をあげたり。

また、銀行には時間がキープされていたりと、変わった経済感覚があり、興味を呼ぶ。

いずれにせよ、SFにしては、発想がノーマルだし、アクションにしては生ぬるい。

あまり期待するとがっかりする。まあ気楽に見る分には。
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映画「メランコリア」、小惑星の接近で地球はどうなるのか?

2012-02-23 13:59:01 | 映画
メランコリアは、憂鬱症のことであるが、接近する小惑星の名前である。

大体こういう、ちょっと、異常な世界は、見るものを選んでしまう。私は選ばれた方。選ばれなかった人には、退屈な映画だ。

冒頭、実にメランコリックな映像と音楽が流れる。

あの世の世界と見まがう、不思議な光景の数々。このシーンがすべてを暗示している。

それでいて美しい映像は、何かを語り掛けっているよう。8分に及ぶ映像は、監督の奇才さを示す。監督は、メランコリアなのだ。

映画は、2部からなる。1部は妹ジャスティンの物語。

姉夫婦が持つ昔の城すら思い出させる。豪邸。その先は海に連なる。壮大な庭はゴルフ場になっている。

ジャスティンは、そこで結婚式を挙げる。豪華な式は見事なもので、式を取り仕切ったジャスティンの勤める会社の社長が、思い切って散財したというだけあって豪華のもの。まず祝辞で、ジャスティンのマネージャー昇格を発表。

おめでたいスタートだ。

でも、実はジャスティンは憂鬱症。喜ばしい席なのに、途中退席したり。結婚式をぶち壊していく。


ただその豪華な雰囲気と、それをぶち壊していくジャスティンの行動にハラハラドキドキ。そこまでしなくてもという思い。

その不安の原因が惑星の接近だった。

第2部は、姉クレアの物語。

惑星の接近におびえるクレアと夫と息子。

そこへジャスティンが。

ここからは、惑星接近の異常なまでの恐怖だ。

この恐怖が、目に見えないものだけに、描写が巧み。

豪邸の庭と、馬の存在。乗馬はかっこいい。特に女性が乗る乗馬はなんとなく美しい。

そして夜、美しい小惑星は、地球を明るく照らす。

これは一種のSFだ。地球消滅に対する不安。クレアを演じるシャルロットゲンスブールの目に見えない演技に圧倒される。

そしてラスト。これを見てあとは自分で考えてください。実に異議深い映画。


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映画「ものすごくうるさくてありえないほど近い」、あの9.11が少年に!

2012-02-21 18:10:45 | アメリカ映画
いまだ、アメリカでは9.11が後遺症で残っているのか?

この映画は、9.11で父を失った少年の物語。

一年後、ツボに入った鍵を発見。

これを手掛かりに、カギにあう錠を探し求める。

手がかりは、「Black」。

父と楽しんだ地図探検のテクニックが生きる。

片端から、地図上にマークを立て、計画的に探し回る。

少年は、軽い精神病。知的異常のない障害。

ために、普通の少年より繊細で、頭がよくまわる。

そして、父を失った悲しみを乗り越えていく。

少年の成長物語だ。(あとはネタバレ)













少年の母親、祖父らしき老人をはじめ、

たくさんの人たちを探し廻ることで、少年は人と接触し、そして、最後は、彼の本当の悩みに行きつく。

実に巧妙にめぐらされたハートウォーミングな物語。

ニューヨークという都市が背景にある。

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台湾映画「台北の朝、僕は恋をする」、すがすがしい若者映画!

2012-02-20 17:39:15 | 映画
台湾映画だが、ヴィムベンダースが製作を担当。

監督も、アメリカ生まれの中国系アメリカ人。

でも、舞台は台北。

恋人がフランスへ行ってしまい、その後連絡が取れず、失恋の痛みを味わう。

本屋でフランス語の本を立ち読みしているところを女店員に見つかるが、かえって仲良くなる。

そしてフランスへいくのに、不動産屋の親父から借金するが、代わりに、運び屋を頼まれる。

ところがこの物が問題で、やくざに追いかけられる。

丁度、フランス行きの送別会で、友達とくだんの本屋の女の子が同席。

警察にまで追いかけられ、台北の繁華街を走り回る。

そして朝が来る。

主人公の実家は、庶民的な料理店で、おいしい料理がたくさん出てくる。

軽いテンポの、しゃれた恋愛映画に仕上がっている。

音楽もよく、ラストはダンスシーンもある。

主演のアンバークオは、台湾で人気の歌手だ。



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NHK山田洋次が選んだ日本映画100選 浦山桐郎の「キューポラのある街」

2012-02-19 13:12:59 | 日本映画
キューポラ(鋳物工場)のある町、川口。

職場の一事業所が川口にあった関係で、よく川口へ訪れた。

風向きによって、鋳物独特のにおいがし、下町工場という感じだった。

この映画は、1962年作品。まだ、町工場から大企業への転換時期だった。

おかげで、人員整理で、職を失った昔気質の職人の一家の物語だ。

長女は、中学三年生。彼女を当時18歳の吉永小百合が演じ、実に初々しい、それいて見事な演技だった。

今見返してみると、もうおばあちゃんになった吉永小百合、その目がやはり生きていた。

監督は浦山桐郎、師匠の今村昌平の協力を得て、当時の社会状況を丁寧に描いている。

ちょっと「にあんちゃん」に似て、貧困ゆえの悲劇と希望を持った少女の闘争物語となっている。

一度は自暴自棄となり、危うく社会の牙に襲われそうになる。

力づよく、未来を見据える少女の成長物語でもある。

北朝鮮帰国事業が、少女の友達の話としてクローズアップされ、当時の状況がしのばれる。

今では得難い社会派ドラマだ。

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