断絶した息子が、がんで余命いくばくもない。
あってはくれない息子だが、息子は研究のため、中国の仮面劇を撮影の予定であった。
心を痛めた父は、息子の代わりに仮面劇を撮影しようと単身中国へ渡る。
仮面劇の役者は、監獄に入っている。
父はあきらめず、言葉の分からない中国で、奮闘する。
規則にうるさい中国だが、父に動かされ、監獄での仮面劇の撮影を許可する。
しかし、仮面劇の役者は、息子に会いたいといって、息子をつれてくるよう頼む。
僻村へ、父は言葉も分からぬまま、役者の息子を迎えにいく。
しかし、息子は村を離れたがらない。
言葉が分からないが、この難しい状況で、村の人々は父に協力してくれる。
自分と息子、役者とその息子をだぶらせ、
仮面劇の単騎千里をいくと、父のはるか中国へのたびをダブらせる。
無口な高倉健が父を演じ、役にぴったりもあって、好演だ。
中国側は、素人が多いと聞くが、それだけ臨場感がある。
父と子という永遠のテーマにいどんでいる。