ひろの映画見たまま

映画にワクワク

岩井俊二の「ラストレター」、様々な仕掛けが!

2020-01-31 18:32:28 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)

「ラブレター」を撮った岩井監督。今度は、ラストレター。

高校時代の淡い恋。

自殺に追いやった現実の恋。

二つの恋が交差して。

だが、やはり高校時代のみずみずしい恋。

自らの高校時代と、現実の恋を重ね合わせて。

実にうまい、ストーリーテリング。

ラストの姉妹の子供、すなわち、いとこ同士の不思議な因縁。

手紙といえば、初恋の人に綴った手紙の数々。

もう手元にないが、淡い思い出を重ね合わせて。

岩井さんやってくれましたね。

松たか子、広瀬すず、森奈菜、福山雅治、神木隆之介。

ちょっと出だけど、豊川悦司と中山美穂。

芸達者に惚れる。

 

 

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「神と共に 第二章 因と縁」、壮大な歴史劇!

2020-01-30 17:48:20 | 韓国映画

おすすめ度 ☆☆☆★

韓国の人気ウェブコミックを実写映画化し、世界的ヒットを記録したファンタジーアクション2部作の第二章。

故に、第一章 罪と罰を見てから鑑賞すべし。

カンニムが冥界裁判で弁護を務めた消防士ジャホンの弟スホン(キム・ドンウク)が兵役中の誤射で殉職し、怨霊となって冥界にやってくる。本来ならば怨霊は消滅しなければならないが、カンニムはスホンの無念の死を証明するため弁護を担うことを決意する。

いっぽう、ソンジュ神が大活躍。マドンソクが好演。アクションを抑えての奮闘。

1000年前の時代劇に飛んで、怪獣がでるやら、やりたい放題。

第一作と並行して製作された本作も、金のかかった大作だ。

 

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「スナイパー・ストリート バグダッド狙撃指令」、バグダッドでの撮影を敢行!

2020-01-30 09:11:32 | 映画

おすすめ度 ☆☆

劇場未公開

イラク・カタール合作

第24回(2019年) 釜山国際映画祭 新人監督賞受賞!
圧倒的な緊張感と臨場感!戦乱続くイラクからやって来た、スナイパーアクション!

イラク全面ロケ! 非情な銃弾が支配する日常を描く衝撃作!
2003年に始まったイラク戦争は、2010年にはアメリカ軍の撤退によって一応の決着を見たものの、その後に続く反政府ゲリラによるテロ活動、ISISによって一部地域が支配されるなど、未だ戦乱が続くイラク。数多の宗派による武装勢力が、街角のいたるところにスナイパーを配置して敵対する市民を無差別に銃撃する。ある武装勢力の若きスナイパーと彼に狙われる市民の日常を描き出す。今までハリウッドで制作されてきたイラク戦争作品はヨルダンやモロッコなど、親米の国でロケが行われてきたが、本作はイラク制作によって現地でのロケが実現。徹底したリアリズムを生み出し、圧倒的な臨場感を醸し出すことに成功している。

世界が注目! イラク出身の若干34歳の新鋭監督に注目!

ただ、予備知識なく見ると、まったく意味不明の映画。

映像は美しく、物語はひりひり感満載。

まあ、普通の映画に飽きた人には?

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「リチャード・ジュエル」、アトランタ爆破事件で、犯人にされた男!

2020-01-29 17:13:36 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)

1996年のアトランタ五輪開催中に起きた爆破テロ事件。今年東京でオリンピックがあるが大丈夫かな。

元警察官で警備員のジュエル。感を働かせて、時限爆弾を発見。

爆弾は破裂するが、大災害は免れ、警備員は英雄視される。

この話は実話で、1997年に雑誌『ヴァニティ・フェア』に寄稿された記事が原作。

もともと、ドキュメンタリー映画化が企画されたが、紆余曲折の末、クリントイーストウッドが監督を務めることになった。

ジュエルを演じたのが、「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」のポール・ウォルター・ハウザーで、実在のジュエルに似ているという。ラストのどんでん返しの証言が見事。

この純朴でFBIの調べに進んで協力するお人よしを見事に演じている。

ジュエルの過去などを調べたFBIは、犯人ではないかと疑う。

一方で、FBI担当官が、マスコミの女性とセックスがしたいがために情報を流すという、卑劣な行為でジュエルを犯人に仕立て上げる。

ここに、一枚加わるのが、ジュエルの旧知の弁護士が、ジュエルを信じてFBIと対峙する。「スリー・ビルボード」のサム・ロックウェルが好演。

さらに、犯人に仕立て上げられた息子をかばう母親の姿に涙する。この母親をキャシーベイツが好演。

まさに演出と演技で見せる職人技だ。

SNSの拡散など、いつ犯人に仕立て上げられるか不安な今日を見事についた傑作だ。

 

 

 

 

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「ジョジョ・ラビット」、ラビット少年の成長物語!

2020-01-28 17:41:09 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)

第二次大戦敗戦間近のドイツ。

10歳の少年も、ヒトラーユーゲントでしごかれることに。

早速の訓練で、兎を殺すことができず、あだ名がジョジョラビット。

一方で、ヒトラーの空想が出現、ジョジョを元気づける。

家庭では、母親と二人暮らし。その母が気丈夫。

そんな、ある日、亡くなった姉の隠し部屋にユダヤの娘がいることを発見。

徐々に、彼女と親しくなり、ユダヤ悪の思想に疑問を抱くように。

後半は、アメリカ軍の進駐で、世の中がすっかり変わる。

10歳の少年にとっては、天と地の変化。

それとともに、少年も成長していく。

ユーモラスでありながら、しっかりと風刺を利かした作品。

 

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「僕に、会いたかった」、EXIL TAKAHIRO 主演の隠岐の島ご当地映画!

2020-01-27 17:32:01 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

EXLEプロデュースで、隠岐の島の全面的なバックアップでできた映画。

12年前に、沖で遭難した漁師徹。

記憶喪失のまま、生活している。母親や村人たちの優しいフォローで生きがいを見出せるのか。

そんな中、島の高校に留学生がやってくる。

それぞれが、問題を抱える生徒たちが、村で生活するうちに再生するというもう一つのテーマが。

隠岐の島の自然の美しさも、この映画のもう一つのテーマ。

後半、徹の記憶をよみがえらせる、様々な仕掛けが。

そして、留学生を巻き込んだ、事故の真実が明かされる。

松坂慶子が、母親役を演じ、安定した演技。

TAKAHIROファンには、もってこいの映画か?

ただ、映画自体は、いまいち精彩がない。

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「エストラパード街」、フランス、ジャックベッケル監督ラブロマンス作品!

2020-01-26 17:31:15 | TSUTAYA発掘良品

おすすめ度 ☆☆☆★

1953年製作/97分/フランス

巨匠:ジャック・ベッケル監督によるロマンティック・コメディの良作で、パリを舞台に壊れかけた夫婦愛の行方を描いています。

カーレーサーの夫と、美人のその妻。

妻の友人が、夫の浮気現場を見、妻に告げ口。

妻は、さっさと荷物をまとめ、おんぼろアパートへ引越し。そのアパートの住所が、エストラバード街。

美人ゆえに放っておかない、ファッションショップのオーナーとか、アパートの隣に住むギター弾きの若者。

妻は、けっこうアバンチュールを楽しんでいるが、

夫の方は、やっきになって復縁しようとドタバタ。

ジャックベッケルの洒脱な演出は、魔法のように、魅了してくれる。

いかにも、おしゃれなフランス映画。

洒落の分かるお嬢様、奥様向きの商品。

夫婦のお手伝いさんの粋なこと。

アンヌ・ヴェルノンは初見だが、お奇麗なこと。

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「ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊」、有名な事件を大胆に脚色!

2020-01-25 17:31:46 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆

名匠ロマン・ポランスキー監督の妻で、新進の女優だったシャロン・テートが、1969年8月にカルト集団に惨殺された事件を題材に、彼女の最後の日々を描いたサスペンス。

同じ事件を題材に映画化した「ワンス・アポン・ア・タイムインハリウッド」が公開され、それにあやかった形で上映された。

本作は、事件にのっとりながらホラーとして描かれているために、ちょっと異色の作品になっている。

実際の事件に似た形の事件が夢となって描かれ。当日の事件については、犯人たちが殺される風の描き方。

まあ、有名な事件の形を借りた、ホラー映画なので、その異常性に興味が惹かれる。

シャロン・テート役を人気歌手で女優のヒラリー・ダフが演じているが、花がないのが残念。

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「DOGLEGS」、障がい者プロレス。これぞ生の人間!

2020-01-24 10:33:37 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

1991年に旗揚げした障害者プロレス団体「ドッグレッグス」の活動を追ったドキュメンタリー。

ニュージーランド監督ヒース・カズンズが密着し5年の歳月をかけて作り上げた。

全編日本人のみ出演、日本語だけど、製作はアメリカ。

この映画の製作は、2015年で、ドッグレッグスは活動を中止、現在は焔として活動しているが、昨年一回開かれたのみ。

やはり、この映画にみられるような、スター役者がむつかしいのかも。

確かに、本作のサンボ慎太郎、健常者のアンチテーゼ北島の対戦。

アルコール依存症で、明日をもわからぬ、愛人(ラマン)とその妻ミセス愛人のような、強烈なキャラクターはそうそういるものではない。

障がい者のプロレスは、どこかエイリアンをみるような、引けを感じるが、この映画に登場する障がい者は,障害を武器に生きるようなたくましさがあり、映画に引き込まれる。

映画は、母親との関係や、介護者の登場で、障がい者の生の姿を見せ、人間の生に迫っている。

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「フォードvsフェラーリ」、競争車の確執!

2020-01-23 17:31:21 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)

1966年のル・マン24時間耐久レースで絶対王者フェラーリに挑んだフォードの男たちを描いたドラマ。実話の映画化。

単なるカーレース映画に終わらず、企業対企業、企業対レーサー、カーデザイナー対レーサー。

幾へにも張り巡らせた対立の構図が、物語を膨らませ、コミカルでさえある。

それにしても、マットデイモンとクリスチャンベールの演技合戦も見もの。

もちろん、レースの描写は、ほとんどCGを使わず、手に汗握る展開。

王者の貫禄を見せられた。

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