ひろの映画見たまま

映画にワクワク

さらば、ベルリン

2007-09-28 16:26:49 | 映画
終戦直後のベルリン。

そこに赴任した記者は、お抱えの運転手の女が昔の彼女であり、驚く。

時代は混乱のさなか、悪を働くのが常識のその世界で、

記者は、昔の彼女を追っかける

しかし、話はまさに根が深い。

終戦直後のフィルムと昔の映画の映像をふんだんに利用。

当時の再現のためあえて、白黒(セピア色)で撮影した。

「カサブランカ」をはじめ、この時代のサスペンスの名作が多いが

それを習うかのようなタッチで、当時を描いている。

時代が時代だけに謎は深まり、最後まで目が離せない。

ジョージ・クルーニーが渋みを発揮している。

ただ、ドキドキ感は少ない。

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HERO

2007-09-27 19:37:33 | 映画
「HIRO」は、キムタク主演の久利生検事の活躍する映画だ。

キムタクを引き立たせるための道具立てはかなりのもだ。

まず配役陣、検事事務所の面々は、それぞれ一癖も二癖もある役者揃いだ。

そして、敵対する弁護士に、松本幸四郎。

話は、行きずりの暴行殺人事件。

犯人は、自白している。そんな簡単な事件のはずが、

国会議員の事件と絡んで、社会の注目を浴びることに。

話は、かなり練ってあるので、ついつい見てしまう。

後から考えると、あんなことありなのだが。

韓国まで、巻き込んで、大掛かりな捕り物帳に、でも観光気分

イ・ビョンホも顔見世をして、敬意を表している。

まあ、娯楽作として、キムタクと松たか子の恋物語に酔うのもいいかも。

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女帝・エンペラー

2007-09-26 17:35:51 | 映画
シェクスピアの「ハムレット」に題材を得た

中国古代を背景にした映画である。

赤と黒そして、自然の緑、仮面の白と原色を中心に

色彩豊かな映画に仕上がっている。

皇帝である、兄を殺し、自ら皇帝につき、その妃を皇女にする。

しかし、前皇帝の息子が生き延びていた。

そして、女の復讐劇が。

壮大なスケールで、剣劇の舞を見せてくれる。

息子が、舞踏を学んでいたこともあり、

剣劇シーンもほとんど舞踏調だ。

そして、ヒロインのチャンツイィーが見事にその美しさを発揮している。

映像の美しさと、セリフ回しの尊厳さが、

シェクスピア劇を踏襲している。

題名が女帝となっているが、むしろ「ハムレット」中国版のほうがよかったのでは?
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サッド・ヴァケーション

2007-09-24 18:39:38 | 映画
青山真冶の映画は、、難しいのだが、今回は話はわかりやすい。

ただ、前半速いテンポで、別々の事件や登場人物が現れるので、とまどう。

間宮運送に話が特化されてからは、幾分わかるようになる。

でも、登場人物が多く、それぞれが一物を抱えているので大変だ。

結局、話が複雑に絡み合っているから難しいのか。

しかし、結論はよく見えてくる。

主人公健二の独り舞台だが、

その大仰さに比べ、彼の母親は、登場回数こそ少ないものの

その存在は大きい。

小さい頃に母親に捨てられ、父も自殺したという不遇な境遇から、

ひょんなことで母親と再会し、復讐を企てる。

だが、結局母親の手玉に取られるという話だ。

北九州を舞台に、北九州弁で暴力がらみのすさまじい物語だが、

映画のテンポは、むしろ、日常の人の触れ合いに重点が置かれる。

大作と言ってよいだろう。


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グアンタナモ 僕たちが見た真実

2007-09-23 17:40:45 | 映画
これは、映画館での上映を確認できず、DVDで見た。

恐ろしい冤罪事件だ。それも国際的な。

これが真実だから、アメリカをはじめとするテロ対策国家の

軍の実情は、狂気としか言いようがない。

しかし、この人たちはよく耐えたというか、もう感服しか言いようがない。

一方、映画にした人たちの、執拗な調査と現場の再現。

あたかも、ドキュメンタリーと思わせる、演出の冴え。

しかし、重たい映画だ。

この冤罪の現実。すなわち拷問の数々

観ているだけで気分が悪くなる。

真実に目をそらさない人だけが見る映画だ。
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スキヤキウェスタン・ジャンゴ

2007-09-20 09:58:26 | 映画
最近は、本場のウェスタンがトンと少なくなり、

往年の名画が懐かしくもあります。

黒沢明が、ウェスタンの迫力を借りて、その手法を導入し数々の名画をものにしましたが、

本場のウェスタンがこれを又、真似をしたというエピソードも残っています。

さらに、欧州にも飛び火して、マカロニウェスタンなる欧州版西部劇もできました。

今回のジャンゴは、国際派を自認する三池監督が

ウェスタンを真似たという題名をつけて、さらにセリフは英語という

型破りの作品を作りました。

さらに特異なのは、かの有名なタランティーの監督が、特別出演しています。勿論英語ですから得意ですね。

子供が出てくるところが、子連れ狼的で、そこを狙ったのかな。

しかし、字幕版なので、お年寄りには見づらいのかな。



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ジョルジュバタイユ ママン

2007-09-13 19:23:13 | 映画
ジョルジュバタイユの「聖なる神」の映画化である。

哲学者であり、神をも否定するエロリスト。

でも、そんな紋切語ではとらえきれない、哲学的、文学的作品

そんな文学がどのように映画化されるのか?

監督は30数歳の新鋭監督。

エロスを描くため、舞台をスペインのカナリア島に移し、

その猥雑なそして、砂漠のような、乾いた地平

そんな中、母との愛が

それは、また異常な愛だが、繰り広げられる。

美しい女たちとのセックスも奔放に描いて、

でもそれは、欲望というにははかない。

むしろ、母への愛が究極の愛を求める。

そして、ラスト究極の愛を選択した息子は、自慰に耽るショックな映像。

フランスの香り十分なエロス映画だ。
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ショートバス

2007-09-11 19:47:45 | 映画
「映画」ショートバスは、セックスシーンが多いと聞いて

ちょっと、引いてしまったが。とりあえず見に行った。

確かに、前半のっけから、ニューヨークの街並みを俯瞰して

(ミニチュアのモデルみたいだが)

あっちの部屋、こっちの部屋で、

男性が全裸でのオナニーをビデオで自写したり、男女のアクロバティックなセックス、

女王様との変態プレーなどが繰り広げられる、

性器が露出しているので、モザイクがやたらと目につく。

しかし、それから、ショートバス(サロン)でのあやしい部屋部屋があるが、

それより、むしろお悩みの相談と、人生論のトークの連続で

セリフを読み落とさないかと必死に追いかける。

ゲイの二人が新しい恋を求めて、恋愛カウンセラーの東洋系女性は

オーガズムが得られないと、それぞれの理由でショートバスで

お悩みをぶちまける。

そこには、怪しげな人が沢山いて、それぞれ自前の人生を語るものだから、

それが、バックの音楽やシャンソンと融合して、

少しおかまちっくな、オナニーちっくな変態三昧の

それでいて、エロチックさがあまり感じられない変な映画だ。

普通の人が見たら疲れるんじゃないかな?
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Taxi4

2007-09-06 20:51:05 | 映画
Taxi4は、フランス映画だ。Taxiシリーズの4作目だ。

今回も、パワーアップしたTaxiが大活躍。

ドジなポリスとパワフルなタクシーを持ったタクシードライバーの物語だが、

ポリスのドジさが、この映画の本命だ。

警察署長のシベールに、ベルナール・ファルシーが扮し、

大喜劇となっている。

ファルシーはチャップリンを目指しているのか、そのコミカルな動きは

苦笑ものだ。

主人公のエミリアンがまたドジで、署長を上回る。

なんとか、エラーを挽回しようと、友人のタクシーの力を借りるのだが、

これも間抜けている。



カーアクションを期待していくと肩透かしを食った感じだ。

フランスのエスプリの利いたジョークを堪能できる人にはお勧めだが。




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私たちの幸せな時間

2007-09-02 19:58:30 | 映画
韓国映画は、なぜか究極の状態が好きだ。

今回も、3回も自殺未遂をした女と三人を殺した殺人犯。

そんなめったにいない二人が、心を通わし、傷をなめあう。

ちょっと日本では考えられない設定だ。

お涙頂戴の設定は、感動を呼ぶが、どこか冷めている。

だって、われわれの現実と程遠いから。

韓国人は、ちょっとすねた女性が好きなのか。

あこがれなのか、猟奇的な女性に憧れる。

そんな女が、ほろっと弱いところを見せたとき心を開く気になる。

二人の境遇も、対照的だが、悲劇だ。

孤児院をぬけだし、妹をかばう兄、でも世の中は厳しい。

一方、女性は若き頃おじに強姦されたが、その時の母の対応が

トラウマになって、母が許せなくなっている。

そんな二人が結びつく必然。

でもドラマは、死刑の執行で終わる。

現代、韓国では死刑廃止が検討されている状況の中での

この物語。でもちょっと絵空事めく。




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