おすすめ度 ☆☆
ひねった映画好き ☆☆☆☆
パリ、ローマ、ニューヨーク三つの都市で繰り広げられる物語。
でも、並行して三つが描かれるのだが、何かおかしい。
妻と別居中の小説家は、作家志望の女性と不倫中。
ホテルで別の部屋を取っているのだが、女性は、作家の部屋でバスタオルを借り、一端部屋にもどったのち、裸にタオルを巻いて作家の部屋へ。ところが、作家は、バスタオルは自分の部屋のものだといって取り上げ、鍵を閉めてしまう。全裸の彼女はホテル内をうろうろ、ホテルの監視カメラにばっちり映っている。
これって、ストーリーに関係あるの?という具合に、物語の展開だけは面白い。
ローマ、アメリカ人の実業家、あるバーで、見染めたロマの女。彼女の残していったバッグには大金が。
気を利かして、バッグを彼女に返したつもりが、金を盗んだとぬれぎぬ。その金は女の8歳の娘の身代金だった。実業家は金を用意して取引現場に向かうが。
ニューヨーク、幼い息子に黙らせるためナイロン袋かぶせたのが罪に問われ、夫と息子とは別居させられ、ホテルでメイドとして働くことになった元女優、精神鑑定を受けるため、ホテルで受けた電話で、その住所のメモを取るが、他の用事ができて、無くしてしまう。
ところがそのホテルの一室は、小説家の部屋だった。要は、時間空間を超えて話が移動する。
ホテルの部屋、水、メモ、携帯電話、『見てて(Watch me)』というセリフ、そして白いばらが多用されている。
リーアム・ニーソン/ミラ・クニス /エイドリアン・ブロディ/オリビア・ワイルド/ジェームズ・フランコ/モラン・アティアスと多彩な顔ぶれ。
脚本監督は、ポール・ハギス。
もう一度見て、細部を確認する必要がありそう。