ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「よこがお」、ある女のささやかな復讐!

2020-02-29 17:43:26 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

不条理映画好き ☆☆☆★

日本・フランス合作

PG12

大胆な構成、巧妙な演出で、ある女性の流転と変容を描く人間探求ミステリー

一人の女の二つの異なる“よこがお”を、深田監督が「演技者としての天才的なセンスを持つ」と称える筒井真理子が演じる。

美容院で髪を切る女性の現代パートと訪問看護師として働く女性のパートが交互に描かれていく。

過去パートでは、訪問先の若き女生徒を甥が誘拐するという事件に巻き込まれ、訪問先の女性を巻き込んで、加害者として追い詰められていく様を描いていく。

現代パートでは、過去の事件で自分を貶めた女性に復讐すべく、その彼氏とベッドインする。

ただ話が、現実な部分と仮想部分があり、ややわかりにくい。

いずれにせよ、ある日突然犯罪者に仕立て上げられる恐怖と成し遂げられない復讐のむなしさが、画面からほとばしり出る。

ちょっと奥の深い映画だ。

全裸で窓の外を見る筒井真理子が印象的。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「1917 命をかけた伝令」、ワンシチュエーションに見える戦場映画!

2020-02-28 17:37:15 | イギリス映画

おすすめ度 ☆☆☆☆★ (劇場鑑賞)

イギリス・アメリカ合作

アカデミー賞では、惜しくも作品賞は逃したが、技術賞は当然の結果。

舞台は1917年、西部戦線。ドイツ軍とイギリス軍が対峙していた。

英軍の後方部隊は航空写真により、前線から撤退したと思われたドイツ軍が大規模な砲兵隊で待ち構えていることを知る。最前線の1600人の友軍に、突撃予定の翌朝までに作戦中止を伝えなければ全滅してしまう。通信手段が絶たれた状況で、地図を読むのが得意なブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)と、たまたまブレイクに選ばれたスコフィールド(ジョージ・マッケイ)が、伝令の任務を命じられる。

そして始まる敵前突破。

その様を、伝令に連れ添ってカメラは動く。

数々のエピソード。

まさに、敵中突破。

途中暗転があったりして、切り替えられているとはわかるものの、見ている方からすれば、連続している。

そして走る走る、まさにロードムービーだ。

直接的な敵との遭遇はわずかだが、緊張感は途絶えない。

決してハッピーエンドではなく、戦のむなしさを訴える。

圧巻の戦場映画だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「超 感染 ファイナル・デッド」、中国版ゾンビ映画!

2020-02-27 17:54:25 | 中国映画

おすすめ度 ☆☆★

ゾンビ映画好き ☆☆☆

韓国映画「新感染」とは、関係ありません。日本で勝手につけた題名。

まあ、中国のゾンビ映画は珍しい。

ただ、この映画、人間関係の描写に重きを置いている。

従って、グロさは控えめ。

まず、ホテルでの大脱出。

そして、たどりついた基地で、争いが。

各国で評判の映画だが、とりたてた内容がなく、平凡。

まあ、登場人物のキャラがバラエティに富んでいて、一応みられる映画になっている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「世界の涯ての鼓動」、もう二度と会えないのかもしれない!

2020-02-26 16:30:26 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆★

考える映画好き ☆☆☆

ドイツ・フランス・スペイン・アメリカ合作

巨匠ビム・ベンダース監督作品だけに、一筋縄ではいかない。

たった五日間だけで、真剣な恋に落ちた二人の運命は?

共演するのは、ジェームズ・マカボイとアリシア・ビカンダー。

男は、MI-6諜報員、南ソマリアに潜入して爆弾テロを阻止する任務が待っていた。

そして、ジハード戦士に拘束され、生死の境に立たされる。

女は生物数学者、グリーンランドの深海に潜り地球上の生命の起源を解明する調査をしている。

そして、潜水艇が事故を起こし、生死の境に。

二人は、死と向かい合いながら、五日間の愛に思いを巡らせる。

頭でっかちの作品。

緊迫感がどこかで途切れてしまう。

ラストは意味深な終わり方。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ピータールー マンチェスターの悲劇」、英国の歴史劇!

2020-02-25 17:58:23 | イギリス映画

おすすめ度 ☆☆☆

19世紀初頭のイギリスで起きた事件「ピータールーの虐殺」を映画化。

155分の歴史大作だ。

ただ虐殺事件に至るまでの描写が丁寧過ぎて、歴史音痴には、なかなか苦痛の映画だ。

ヨーロッパ諸国を巻き込んだナポレオン戦争も、1815年のウォータールーの戦いを最後に、ようやく終結。
だが、英国では勝利を喜ぶのも束の間、経済状況が悪化、労働者階級の人々は職を失い、貧しさにあえいでいた。

彼らには、選挙権もなく、まず選挙権を得ようとたちあがる。

呼びかけられた民衆は、各地から参集。

だが、民主主義でない国では、暴徒として、処罰の対象になる。

無抵抗の市民たちを騎馬隊が、蹴散らし、剣で民衆を殺傷する。

ただ、この映画のラストは、王室の堕落ぶりを描くだけで、民主主義の顛末は描かない。

史実だから仕方ないことか。

マイク・リー監督作品。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ゾンビの中心で、愛をさけぶ」、愛の物語です!

2020-02-24 19:04:41 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆

R15+

デンマーク・スウェーデン合作

「カリコレ2019/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2019」上映作品。

突如として訪れた世界の終わりによって愛を再燃させていく倦怠期夫婦を描いた北欧発の異色のゾンビ映画。

カレンとジョンの夫婦は倦怠期で、結婚生活は崩壊寸前に陥っていた。そんなある日、人間がソンビ化する伝染病が蔓延し、街はゾンビだらけになってしまう。

カレンとジョンは感染を避けるためマンションの部屋に閉じこもり、救助を待つことに。

従って、ワンシチュエーション映画。ゾンビも出てくるシーンは少ない。

結局、マンネリ夫婦が、ゾンビの出現によって愛を取り戻す。

北欧独特の雰囲気が映画を面白くしている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「無双の鉄拳」、マドンソクのノワールアクション!

2020-02-24 09:44:05 | 韓国映画

おすすめ度 ☆☆☆

マドンソク好き ☆☆☆★

韓国公開時は、首位に君臨していた『ボヘミアン・ラプソディ』を破り、初登場1位を記録。本国でもスマッシュヒットを果たした。

現在は愛する妻ジスと穏やかに暮らしているドンチョルは、かつては一度キレたら最後、誰にも止めることできない「雄牛」の異名で恐れられていた。ある夜、ちょっとした揉め事でジスを怒らせてしまったドンチョルは急いで自宅に戻るが、部屋は荒らされ、そこにジスの姿はなかった。そこへジスを誘拐したという電話が入る。電話の主はドンチョルに身代金を要求せず、逆に金を渡すからジスのことは忘れろとの提案をもちかけてくる。怒りに震えるドンチョルは、警察に頼ることなく妻を助け出すために独自で動き出す。

マドンソク大暴れ、ただし、死者なし、ガンなし。まさに肉弾合戦。

女性を誘拐して、整形して売るという商売。ほんとにあるのかな。

いずれにせよ、マドンソクに満足できるか。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「コンフィデンスマンJP」、今回はロマンス編!

2020-02-23 17:45:22 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

だましだまされ好き ☆☆☆☆

長澤まさみ、東出昌大、小日向文世が共演した人気テレビドラマ「コンフィデンスマンJP」の劇場版。

【ダー子、ボクちゃん、リチャードの3人は信用詐欺師(コンフィデンスマン)。今回のおサカナは、香港マフィアの女帝で、その冷酷さから<氷姫>という異名を持つラン・リウ(竹内結子)。狙いは相場数百億円、伝説のパープルダイヤ。香港を舞台に始まるコンゲームは、天才詐欺師ジェシーの登場や かつてのおサカナ赤星の影がちらつき不穏な展開に…
壮大で奇想天外な計画で、欲望にまみれた人間たちから大金をだましとる姿を描いた映画】

ラストの大どんでん返しにびっくり、脱帽!

舞台が香港だけに国際的。

長澤まさみ、ブルーリボン主演女優賞獲得。

そのファッションも見もの。

豪華わき役陣も見逃せない。

面白い。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「隣の影」、隣人トラブルの極地!

2020-02-22 17:24:17 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆★

アイスランド・デンマーク・ポーランド・ドイツ合作

幸福度世界ランキング3位のアイスランド。

それでも、隣人トラブルは起こる。

日光浴の邪魔になる木をめぐってのいざこざ。

犬、猫の失踪争いに発展。

女同士の争いが男を巻き込み、のっぴきならぬ展開に。

アイスランドのアカデミー賞と言われるエッダ賞で作品賞、監督賞など7部門を独占。日本では「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018」国際コンペティション部門に「あの木が邪魔で」のタイトルで出品され、監督賞を受賞した。

あまり後味のいい映画ではないが、リアルな展開にぞっとする。

加えて、老夫婦の息子の不倫トラブル。元カノとのラブシーンを見ていたところを妻に見られ、追い出される。

だが、可愛そうなのは、娘だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「初恋ロスタイム」、時が止まった世界で君に会った!

2020-02-21 18:00:44 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆★

青春映画好き ☆☆☆

原作は、仁科裕貴の同名小説。

12時15分に時間が止まる。

だが、二人の男女だけが動ける。

静止時間は、1時間。

現実には起こりえないSF小説だ。

毎日1時間会ううちに二人は恋仲となる。

まあ、自然の摂理か。

男は、医大希望でありながら、いまいち力が入らず、中途半端。

だが、やがて、女に難病があり、そこから俄然男は奔走する。

時間が止まるというテーマと、難病ものという、まあ,反則恋愛映画。

ちょっと、飛躍した話だが、徐々に慣らされて、見入ってしまう。

ラストは、ハッピーエンドで、暗い気持ちが晴れる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする