韓国はベトナム戦争に参戦していた。 その戦争を背景にした、一種のラブストーリーだ。 歌が好きなサニー、新婚間もないのに、夫は軍隊に、 夫には愛人がいた。愛されていないと知りながら、慰問を続ける彼女。 「愛とは何か」と疑問を突き付けられ、離婚を決意するが、 韓国では、一度嫁いだら帰れない。 そして、愛人に振られた夫は戦地に志願。 行き場を失ったサニーは、ベトナムへ。 探す当てもなく、バンドに加わり慰問を続ける。 この劇団のメンバーが非常にユニークでこの映画の もう一つの面、すなわち、コミックをみせる。 米軍に取り入ったり、韓国兵を慰問したり、 サニーは、最初はおとなしい農村の娘だったが バンドに入り、ビキニにショートパンツで 戦士たちを誘惑する。 ベトコンに捕えられたり、戦争の厳しさを体験する。 最後は、ハッピーエンドといってよいのか? 一人の女の成長物語であり、音楽をメインとしたロードムービーでもある。
山崎務のひげ面と、宇宙戦艦の模型と木村拓哉が前面に出た宣伝からは
想像もしなかった壮大な、スペースロマンだ。
日本にしては珍しく、アメリカの宇宙映画にならったというか、引けを取らない宇宙映画だ。
一方、木村拓哉を中心とした俳優陣は若く、チーム木村が戦い、
むしろスポーツ風な戦いを連想させる日本的ドラマになっている。
核に汚染された日本を救うべく、放射能を除去できる物質を手に入れるため
はるかかなたの星へヤマトは発進する。
途中幾度となく困難と闘う。
襲いくる敵の戦闘機、戦闘宇宙船、宇宙人、いずれも強敵だ。
木村は、船長の指揮に疑問をもって艦に乗り込むが、
戦ううちに、目的のためには犠牲(死)もやむを得ぬことを学んでいく。
これが一つのテーマで、平和ボケしている若者達を奮起させる。
恋愛場面がきざっぽく、いろんな疑問もあるが、2時間余を飽きさせず見せてくれる。
想像もしなかった壮大な、スペースロマンだ。
日本にしては珍しく、アメリカの宇宙映画にならったというか、引けを取らない宇宙映画だ。
一方、木村拓哉を中心とした俳優陣は若く、チーム木村が戦い、
むしろスポーツ風な戦いを連想させる日本的ドラマになっている。
核に汚染された日本を救うべく、放射能を除去できる物質を手に入れるため
はるかかなたの星へヤマトは発進する。
途中幾度となく困難と闘う。
襲いくる敵の戦闘機、戦闘宇宙船、宇宙人、いずれも強敵だ。
木村は、船長の指揮に疑問をもって艦に乗り込むが、
戦ううちに、目的のためには犠牲(死)もやむを得ぬことを学んでいく。
これが一つのテーマで、平和ボケしている若者達を奮起させる。
恋愛場面がきざっぽく、いろんな疑問もあるが、2時間余を飽きさせず見せてくれる。
船をアジトにする中国のテロ組織を追う警察。
一味を捕まえようとした時、爆発が。そして殉職。
この前振りが後で効いてくる。
警視庁の会議室で定例の部長会。
そこへ侵入した男は、彼らを人質にして脅す。
前代未聞の警視庁乗っ取り。
でも犯人は一人、あっさり射殺されてしまう。
犯人の身元割り出しなど、てきぱきと警察の捜査の素晴らしさを見せる。
そして物語は、警察庁及び警視庁内の人事抗争へと発展。
それを、特命係長が、暴いていくという構図。
殺された犯人は元刑事で、例のテロ事件と関係があった。
中国の暗黒組織も出てくるが
根本は、人事抗争で、まあ警察が人を殺すかという話になる。
テンポよく話が進むので、このどでかいうそ話が
面白く、ついつい引き込まれてしまう。
検察のでっち上げ事件があるなか、
こんな話もないではないが、ちょっと、行き過ぎではないか?
その嘘くささが、バカらしい。
水谷豊のしたり顔が効いているが。
一味を捕まえようとした時、爆発が。そして殉職。
この前振りが後で効いてくる。
警視庁の会議室で定例の部長会。
そこへ侵入した男は、彼らを人質にして脅す。
前代未聞の警視庁乗っ取り。
でも犯人は一人、あっさり射殺されてしまう。
犯人の身元割り出しなど、てきぱきと警察の捜査の素晴らしさを見せる。
そして物語は、警察庁及び警視庁内の人事抗争へと発展。
それを、特命係長が、暴いていくという構図。
殺された犯人は元刑事で、例のテロ事件と関係があった。
中国の暗黒組織も出てくるが
根本は、人事抗争で、まあ警察が人を殺すかという話になる。
テンポよく話が進むので、このどでかいうそ話が
面白く、ついつい引き込まれてしまう。
検察のでっち上げ事件があるなか、
こんな話もないではないが、ちょっと、行き過ぎではないか?
その嘘くささが、バカらしい。
水谷豊のしたり顔が効いているが。
久しぶりにイタリア映画を見た気がした。
この映画、第二次世界大戦末期のイタリア北部ボローニアでの物語だ。
ムソリーニのファシズムなどがでてきて、いわゆる戦後すぐの
全盛期のイタリア映画を思い出した。
だがこの映画は、精神障害を持つ娘が、恋人の相手、それも同級生を殺す
というショッキングな物語だ。
父親は、娘のいる高校の教師。
娘は裁判で、無罪となるが、施設に収監される。
父は、妻を家において、娘の収監先の土地で暮らす。
そんな、父娘の物語だが、
美しい母も、絡んできて、物語はますます複雑に。
ちょっとテーマが多すぎて、物語を追っていくのが大変だ。
第二次大戦時のイタリアの様子が、リアリティを持って描かれている。
最後は、ある種のハッピーエンドで救われる。
この映画、第二次世界大戦末期のイタリア北部ボローニアでの物語だ。
ムソリーニのファシズムなどがでてきて、いわゆる戦後すぐの
全盛期のイタリア映画を思い出した。
だがこの映画は、精神障害を持つ娘が、恋人の相手、それも同級生を殺す
というショッキングな物語だ。
父親は、娘のいる高校の教師。
娘は裁判で、無罪となるが、施設に収監される。
父は、妻を家において、娘の収監先の土地で暮らす。
そんな、父娘の物語だが、
美しい母も、絡んできて、物語はますます複雑に。
ちょっとテーマが多すぎて、物語を追っていくのが大変だ。
第二次大戦時のイタリアの様子が、リアリティを持って描かれている。
最後は、ある種のハッピーエンドで救われる。
漫画の映画化だ。
29歳のダメ社員が、ライバル会社の男にそそのかされ、
片思いの恋人に接近する。
そして、走って走って走り続ける。
結果は?
恋人は、ライバル会社の男と寝た。
そこで、その男に決闘を申し込む。
鍛錬をし準備するが、あえなく。
そんな、苦い苦い突っ走る青春映画だ。
銀杏BOYZの峯田が主人公を演じ、地で行くような体当たり演技で好演。
砕けて散る。そして己を保つ。男意気だ。それがよわ男だけに余計つらい。
29歳のダメ社員が、ライバル会社の男にそそのかされ、
片思いの恋人に接近する。
そして、走って走って走り続ける。
結果は?
恋人は、ライバル会社の男と寝た。
そこで、その男に決闘を申し込む。
鍛錬をし準備するが、あえなく。
そんな、苦い苦い突っ走る青春映画だ。
銀杏BOYZの峯田が主人公を演じ、地で行くような体当たり演技で好演。
砕けて散る。そして己を保つ。男意気だ。それがよわ男だけに余計つらい。
池宮彰一郎原作の映画化だ。
忠臣蔵の大石内蔵助に隠し子がいた。
主君の命で、隠し子を育て上げ、嫁入りさせる、そんな男の物語だ。
男と女、16年もの間育ててくれた男に、女は情を寄せる。
だが、説得され嫁に行く。
その二人の感情の交差が、素晴らしい美術陣の後押しもあって
杉田監督は、情感深く描いている。
また、役所はそれにこたえる演技が光る。
一方、討ち死にした家族たちを訪れ、その苦労に報いようとするもう一人の
生き残りがいた。
二人を軸に、武士の世界の生き様が重くのしかかる。
武士の定めとして付けなければいけないけじめ。
その感覚は、理解を超える。
忠臣蔵の大石内蔵助に隠し子がいた。
主君の命で、隠し子を育て上げ、嫁入りさせる、そんな男の物語だ。
男と女、16年もの間育ててくれた男に、女は情を寄せる。
だが、説得され嫁に行く。
その二人の感情の交差が、素晴らしい美術陣の後押しもあって
杉田監督は、情感深く描いている。
また、役所はそれにこたえる演技が光る。
一方、討ち死にした家族たちを訪れ、その苦労に報いようとするもう一人の
生き残りがいた。
二人を軸に、武士の世界の生き様が重くのしかかる。
武士の定めとして付けなければいけないけじめ。
その感覚は、理解を超える。
監督自身が、家族に捨てられ養護施設で育った経験を持つという。
だからこそ、この映画には、切々と心にしみるものがある。
好きだった父親に捨てられた9歳の少女。
死にかけていた小鳥を助けようと育てる。
自らの境遇を反映しているよう。
だが、この施設、キリスト教の施設だが
子供の自主性を、かなり重要視し、
決して、子供たちを強制せず温かく見守る。
少女の激しい感情は、拒否に始まるが、
やがて、年長の友達ができ、徐々に心が開いていく。
親に捨てられた悲しみは体験していないのでよくわからないが
しかし、彼女はそれをばねにして生きようとする。
くじけながらも、自分の体験を通して成長していく。
淡々と、出来事を綴りながら、子を捨ていく親にたいする
警鐘ともとれる。
最後は、少女の意思で明日が見える。
だからこそ、この映画には、切々と心にしみるものがある。
好きだった父親に捨てられた9歳の少女。
死にかけていた小鳥を助けようと育てる。
自らの境遇を反映しているよう。
だが、この施設、キリスト教の施設だが
子供の自主性を、かなり重要視し、
決して、子供たちを強制せず温かく見守る。
少女の激しい感情は、拒否に始まるが、
やがて、年長の友達ができ、徐々に心が開いていく。
親に捨てられた悲しみは体験していないのでよくわからないが
しかし、彼女はそれをばねにして生きようとする。
くじけながらも、自分の体験を通して成長していく。
淡々と、出来事を綴りながら、子を捨ていく親にたいする
警鐘ともとれる。
最後は、少女の意思で明日が見える。
実在した結婚詐欺師。
一応原作はあるが、米軍に扮し女をだます男の物語。
最初、米軍の立派な軍服を着て現れ、美女と相対しているときは
こちらも騙されそう。
堺雅人が、人口の鼻で、アメリカ人を見事に演じ、言葉はなまりのある日本語。
騙される女には、弁当屋の女社長、博物館の学芸員、キャバレーのナンバーワンホステス。
学芸員とホステスは、近づくところから入るので
女の口説き方の手ほどきだ。
だが、途中から弁当屋の弟に、ニセ米兵と暴かれてからが
あたふたする、クヒオ大佐が面白い。
口説かれる女もそれなりに事情があって、なるほどこんな女が騙されるのかと
中で、日米の関係を批判する場面が出てくるが
これはあくまでパロディ風なので、なにかよけいな気がする。
一応原作はあるが、米軍に扮し女をだます男の物語。
最初、米軍の立派な軍服を着て現れ、美女と相対しているときは
こちらも騙されそう。
堺雅人が、人口の鼻で、アメリカ人を見事に演じ、言葉はなまりのある日本語。
騙される女には、弁当屋の女社長、博物館の学芸員、キャバレーのナンバーワンホステス。
学芸員とホステスは、近づくところから入るので
女の口説き方の手ほどきだ。
だが、途中から弁当屋の弟に、ニセ米兵と暴かれてからが
あたふたする、クヒオ大佐が面白い。
口説かれる女もそれなりに事情があって、なるほどこんな女が騙されるのかと
中で、日米の関係を批判する場面が出てくるが
これはあくまでパロディ風なので、なにかよけいな気がする。
我々のよく知っているロビンフッドではない。
その原型だという。
壮大な歴史ロマンだ。
イギリスの獅子王リチャード一世が十字軍に従軍し
ヨーロッパ各地を転戦した時代。
ロビンフッドは、一騎士として活躍。
王が戦闘で亡くなり、その王冠を持ち帰る役目をおった騎士が
闇討ちで亡くなる、たまたまそこに来合わせたロビンは
その遺志を継いでイギリスに帰る。
騎士の故郷で、その父に請われ落ち着く。
そして、騎士の妻と情を交わす。
一方、新しい王のもとで民が苦しみ、
そこをつけこんだフランス軍が押し寄せてくる。
海辺で、大群を防ぐ指揮をロビンがとり、フランス軍を追い返す。
骨太な騎士をグラディエーターでコンビを組んだ
ラッセルクロウが演じ、物語を面白くしている。
彼に絡み、女性ながら参戦する、騎士の妻にケイトブランシェットが扮し
壮大な戦争叙事詩と
ラブロマンスという、中世歴史劇を厚みのあるものにしている。
戦闘場面も、工夫が目立ち、飽きさせない。
その原型だという。
壮大な歴史ロマンだ。
イギリスの獅子王リチャード一世が十字軍に従軍し
ヨーロッパ各地を転戦した時代。
ロビンフッドは、一騎士として活躍。
王が戦闘で亡くなり、その王冠を持ち帰る役目をおった騎士が
闇討ちで亡くなる、たまたまそこに来合わせたロビンは
その遺志を継いでイギリスに帰る。
騎士の故郷で、その父に請われ落ち着く。
そして、騎士の妻と情を交わす。
一方、新しい王のもとで民が苦しみ、
そこをつけこんだフランス軍が押し寄せてくる。
海辺で、大群を防ぐ指揮をロビンがとり、フランス軍を追い返す。
骨太な騎士をグラディエーターでコンビを組んだ
ラッセルクロウが演じ、物語を面白くしている。
彼に絡み、女性ながら参戦する、騎士の妻にケイトブランシェットが扮し
壮大な戦争叙事詩と
ラブロマンスという、中世歴史劇を厚みのあるものにしている。
戦闘場面も、工夫が目立ち、飽きさせない。
韓国名画の修復と偽作。
スキャンダル渦巻く仁寺洞での、かけひき。
壮大な計画の元新人監督が手掛けたというが、
なにしろ話が複雑すぎる。
登場人物が多すぎ、さらに昔の画面が挿入され、よく見ていないとおいて行かれる。
神の手を持つ修復師、これが良い方かというとそうでもなく、
事件をしでかすプロモーターでもある。
さらに複雑にするのがこれを追いかける警察。
執念で追いかける女刑事もかっこよいが、警察も一筋縄ではない。
まあ、オムジョンファ扮する凄腕の女経営者ペテジンと
男前の修復師イガンジュ(キムレオン)の、だましだまされの関係が
ちょっと現代的で面白いのと、
修復師の技術の裏側が垣間見れるのがみつけものだ。
それにしても、大掛かりの割に肩すかしの感じ。
スキャンダル渦巻く仁寺洞での、かけひき。
壮大な計画の元新人監督が手掛けたというが、
なにしろ話が複雑すぎる。
登場人物が多すぎ、さらに昔の画面が挿入され、よく見ていないとおいて行かれる。
神の手を持つ修復師、これが良い方かというとそうでもなく、
事件をしでかすプロモーターでもある。
さらに複雑にするのがこれを追いかける警察。
執念で追いかける女刑事もかっこよいが、警察も一筋縄ではない。
まあ、オムジョンファ扮する凄腕の女経営者ペテジンと
男前の修復師イガンジュ(キムレオン)の、だましだまされの関係が
ちょっと現代的で面白いのと、
修復師の技術の裏側が垣間見れるのがみつけものだ。
それにしても、大掛かりの割に肩すかしの感じ。