ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ヒトラー最後の代理人」、アウシュビッツ収容所の所長の取り調べ!

2017-02-28 17:29:12 | 映画

おすすめ度 ☆★

イスラエル映画 原題は「審問」 上映時間 84分

「未体験ゾーンの映画たち2017」上映作品

最近のヒトラー映画ブームに乗って公開されたが。

アウシュビッツ収容所で一番長く所長を務めたルドルフ・フェルディナント・ヘスの取り調べの状況をドクメンタリーのごとく淡々と描いた作品。

一応、ヘスの手記があり、それを映画化したもの。

捜査官と、囚われの身のヘスとが対峙して、進むがドラマ的展開は乏しい。

尋問後の二人のそれぞれの生活が垣間見られるが、確かに、両者ともぎりぎりの退屈な展開だ。

ヒトラーのいうがままに行動せざるを得なかった苦悩は、表現されている。

最後、絞首刑まで、描写、

さっき、話していた人がと思うと切ない。

聞く方も聞かれる方も、仕方なしの立場。気の毒。これもヒトラーの遺産か?

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「愚行録」、サラリーマン、学生たちのヒエラルキー!

2017-02-27 18:34:02 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)

イヤミス映画好き ☆☆☆☆

注)イヤミスとは、後味悪く、観た後イヤな気分になるミステリー。

原作は、貫井敏郎の小説。

羨望や嫉妬、駆け引きなど、誰もが日常的に積み重ねている「愚行」が複雑に絡み合っていく様を描いたミステリー。

新鋭監督石川慶の長編第一作。北野オフィス作品。撮影はポーランド人(監督の友人)。

一家惨殺事件。

一年前の事件を週刊誌記者が追う。

冒頭、バスの中、一人の青年田中に席を譲るように言う中年男性、青年は立ち上がるが、足が悪いのですぐ倒れる。

だが、バスが行ってしまうと普通に歩きだす。

田中は、事件の関係者に、殺害された一家の夫婦の人間像について聞き歩く。

大学時代、就職、社会人、そこにあるのは上下の階級。

人の欲望渦巻く、だましあいの愚行。

田中には、妹がいる。妹は「育児放棄事件」で逮捕されている。面会に行く田中。

実は、妹は、惨殺事件の当事者と同じ大学に通い、接触があった。

惨殺事件と幼児虐待事件、二つのほかに、もう一件の殺人も。

これらは、愚行のなせる行為なのか。

妻夫木が田中を演じ、狂言回し的な主役だ。

妹を満島が演じ、彼女はキーマンだ。

ずっと、世間、人間のいやらしさ、それは自分にもある、そのいやらしさがあぶりだされるのでまさにイヤミスだ。

さらに、大学生によるまわし姦淫、近親相姦(父と子、兄と妹)が絡んで複雑。

 



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アカデミー賞決まる

2017-02-27 15:23:22 | 映画

2017年度アカデミー賞が発表された。

「ララランド」に注目が集まったが、

作品賞は、一度取り違えがあって混乱。「ムーンライト」に決定。ほかに脚色賞と助演男優賞。ムーンライトは、黒人の成長物語。

「ララランド」は監督賞、主演女優賞ほか6部門受賞。

主演男優賞は、「マンチェスターバイザシー」のケイシーアフレック。

外国映画賞はイラン映画の「セールスマン」

「ララランド」は、ゴールデングローブ賞を得ているので2冠とはならなかった。

 

 

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「ジョイ」ジェニファー・ローレンス主演の発明主婦の成功物語!

2017-02-26 18:12:31 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆

ジェニファー・ローレンス好き ☆☆☆★

ジェニファー・ローレンスのゴールデングローブ賞受賞作なのに、日本では劇場スルー。

アメリカの主婦を家事から解放した”ミラクル・モップ”を発明した実在の女性ジョイの半世紀。

前半は、ジョイの家庭環境の説明で、いささかうんざり。

シングルマザーで二人の子供を育てるだけでなく、家事のできない母親や甲斐性のない父親、果てには別れた旦那の世話までする貧しい女性。

子供のころから工作が好きで、モップふきで、ガラス破片で手を怪我したことから、直接手を触れなくて絞れるモップを開発。

いろいろ売りに回るが、相手にされず、赤字に。

そんな時、テレビショッピングのディレクターに出会い、成功。

だが、落とし穴があって、一大ピンチ。

それをクリアする主婦の実話。

この主婦を演じるジェニファー・ローレンス、強い女を演じさせたら逸品。

ブラッドリー・クーパー、ロバートデニーロらそうそうたるメンバーが集結。

いい映画になるはずが?




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「探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海」、瀬戸内で起きた複数の事件!

2017-02-26 10:47:48 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆★

ミステリー好き ☆☆☆

本格ミステリー作家島田荘司の御手洗探偵シーリーズの映画化。

玉木宏が、脳科学者ミタライを演じ、天才ぶりを発揮する。

舞台は、瀬戸内海。小さな島に半年の6体の死体が流れ着いたという情報に、急きょ駆けつけ推理する。

もとは、向かいの福山にあると推理。

そこでは奇妙な事件が。滝つぼに放置された口と目を閉じられた夫婦。

一方で、海を走る謎の物体。

そして事件は意外な展開に。

それは、忽那水軍。特殊な船を造っていたという。

それらが、後半、天才ミタライによって一気に解決される。

和製シャーロックホームズとも称されるミタライの面目躍如だが。




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「ルドルフとイッパイアッテナ」、子猫の成長物語です!

2017-02-25 17:35:41 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

猫好き、児童文学好き ☆☆☆☆

題名と絵ずらから外国ものとばかり思っていたが、1987年刊行の斎藤洋原作の児童文学の映画化。

題名の「いっぱいあってな」は、ボス猫の名前を聞いたとき、ボス猫が「いっぱいあってな」と答えたことから、それが名前となった。

すなわち、ルドルフという子猫とボス猫の友情物語。

ルドルフは、りえちゃんに可愛がられていたが、ある日長距離トラックに紛れ込み、そなまま、東京へ。

そこで出会った野良猫「いっぱいあってな」に拾われ、そこで生活することに。

野良猫としての教育を受け、さらには、漢字を勉強するという特待生に。

故郷が、岐阜と分かり、帰る算段をするが、その前日「いっぱいあってな」が「デビル」というブルドックと喧嘩大けが。

おかげで、もう一年留年。

そして、やっと岐阜へ着くことができたが、という展開。

原作がしっかりしているのと、猫の毛並みにまでこだわる作りに、良作に仕上がった。

子供だけでなく、大人が見ても楽しいアニメだ。

井上真央、鈴木亮平ら声優も頑張っています。


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「エリザのために」、娘のために奔走する父親、汚職に手を染めて!

2017-02-24 18:40:03 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)

考えさせる映画好き ☆☆☆★

ルーマニア・フランス・ベルギー合作

第69回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞。カンヌの常連になりつつあるルーマニアのクリスティアン・ムンジウ監督作品。

ルーマニアのことを知っていると、もう少し背景がわかるかも。

優秀な外科医のロメオ。娘の受験のため、車で送るが、途中で下したがため、娘は暴漢に襲われる。

娘は、イギリス留学を前にしており、学期末試験の成績が留学に影響しかねない。

そこで、警察署長、副市長、試験監督にわいろを贈り何とかしようとする。

だが、彼の行為は空回り、別れた妻や、新しい愛人がいて、男としてちょっとだらしがない。

汚職について、警察の捜査が入り、話はややこしくなる。

娘には彼氏がいて、留学も乗り気ではない。

ロメオ中心で、話が進むが、だんだん話が広がり、汚職をしてもいいのかと社会問題が絡む。

ルーマニア独自の問題なのか、普遍的な問題なのか?

いろいろ考えさせられる映画だ。

 

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「ハートビート」、バレエダンサーを目指す女性とヴァイオリニストの男性の恋とダンスバトル!

2017-02-23 18:55:40 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆

ダンス映画好き ☆☆☆★

アメリカ・ルーマニア合作映画

舞台は、ニューヨーク。

プロのバレエダンサーを目指すルビー。

ある日、地下鉄でバイオリンを演奏するイギリス人の青年に心惹かれる。

駅の中でのダンス騒動中に青年は、ルビーを助けるが、バイオリンを盗まれてしまう。

ともに、ニューヨークで夢をつかもうと必死の二人。

互いの夢をかなえるため、バイオリン&ダンスコンクールに出場。

バトルが始まる。

物語自体は、ある意味単純な成長物語だが、ダンスシーンが素晴らしい。

出演者たちは、ほぼ新人ではあるが、音楽的には素養を積んだ面々。

おかげでダンスシーンが生き生きとしている。

ウェストサイドストーリーをほうふつとさせる。

ダンスも、バイオリンとの共演であるとともに、バレエとヒップホップ。

通常、併せられない組み合わせで、結構楽しい。

まあこういう映画は、ダンスシーンを楽しめばいいのだ。

 

 

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「ナイスガイズ!」、二人のナイスガイ、でもどこかおっちょこちょい!笑ってしまいます!

2017-02-22 19:21:28 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)

バディムービー好き ☆☆☆★

PG12 お色気シーンが結構あります。

ちょっと太目のラッセルクロウとだめだめ男のライアンゴスリング。

腕っぷしの強い示談屋と、しがない私立探偵。

二人が組んで難事件を解決していく。

それに絡むのが、おしゃまな探偵の娘。探偵は、どこか不死身ですが、それも、娘にずいぶんと助けられる。

1970年代のデトロイト。

自動車産業が絡んできます。日本車にしてやられるとか危機感満載。

ポルノ映画が絡んで、お色気もふんだん。

それにしても、よくガラスが割れる。

最後は映画のフィルムの争奪戦。

それだけ生の格闘なわけ。

まあ、男向けなのだが。

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「相棒 劇場版IV 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」、水谷豊の杉下右京もの。

2017-02-21 18:00:47 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)

中々凝った作りです。

冒頭、イギリス領事館、全員惨殺事件です。おさない女の子が、かくれんぼしていて、びっくりします。

それから誘拐事件が起き、身代金要求がされるのですが、日本政府は抹殺。おかげで少女は見殺しです。

ただ、日本ではマスコミなどで取り上げられることなく、葬り去られます。

それから7年後、再び少女の誘拐事件が。

国連犯罪情報事務局・元理事のマーク・リュウが捜査に加わり、国際色が強く感じられます。

そのリュウと特命係の杉下(水谷豊)が会食中、食中毒事件が起こります。

外務省のホームぺージがハッキングされる事件が。

関係者が死ぬ間際に話した「アマガイカツノリ」の言葉。

そしてクライマックスは、スポーツ選手の凱旋パレード。

それも銀座。

白昼、毒薬散布の恐れが、

大々的な警備体制。

こんな具合に話は結構大きいのですが、

セリフ過多で、緊迫感が持続しません。

第二次世界大戦中の南の島の話が出てきて、ますます混迷。

水谷豊の大声の響きのみが耳に残って。大作の割には?

相棒を演じる反町は頑張ってます。


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