ひろの映画見たまま

映画にワクワク

クロッシング

2010-06-29 18:45:31 | 韓国映画
北朝鮮、妻が妊娠するが結核で、それに効く薬がない。

薬を求めて脱北。

しかし、男は自然の流れで韓国へ。

妻を呼び寄せようと画策するが、

すでに妻は病死。

残された息子は、父を求めて越境を試みるが

捉えられる。

救いの手が差し伸べられ

父と会えるのを楽しみにモンゴルへ。

父も息子に会うのを楽しみにモンゴルへ。

ラストは決してハッピーエンドではない。

それほど、この問題は重い。

韓国は、この題材をよく映画化した。

韓国、中国、モンゴルでロケしたという。

そして、北朝鮮の現状を

資料を駆使して、リアルに再現したという。

悲しい二つの民族国家を問いかけている。
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彼女は愛を我慢できない

2010-06-27 19:26:41 | フランス映画
原題は「le rene des pommes」リンゴの女王ですが、

「超お人よし」と訳すみたい。

これ劇場では公開されず、DVDで公開。

「待つ女」の女優、ヴァレリー・ドンゼッリが

自ら脚本、監督、音楽を担当したプライベートっぽい映画。

失恋したうぶっぽい女が成長する様を描いたもの。

ただ、ヘア全裸、自慰、視姦とフランス映画らしい

エスプリの効いた作品。

で、劇場公開が難しいらしい。

でも、結構、未熟な少女が

いろんな愛をしているうちに成長し、

最後は、人を思いやれるようになる成長物語。

惚れた男が、電話で

他人とセックスをしろといい、

ついには、その現場を、見せろという。

そして本当になったとき、

どやどやと人が入ってきて、

とうふうに、結構際どい。

でもそこはそれ、女性監督のフランス映画

女性が見てもおもしろいと思うけど。
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フラワーズ

2010-06-25 19:51:33 | 日本映画
今をときめくトップ女優6人の競演とあっては、

垂涎の映画だ。

で、それぞれに気を使ってほぼ均等にウエイトがかかっている。

脚本は大変だ。

昭和から平成へ三代にわたる女性の物語。

すなおに、恋愛、結婚、出産、離別などなど

人生の泣き所たっぷり。

さらに、女性を勇気づける自立心の女も出てくる。

昭和初期、昭和後期、現代を大きく三つの流れがあるが

それぞれ、昭和初期はセピア色、昭和後期は当時の天然色と

映像自体に区別があってその点はわかりやすい。

ただ、どうしても物語に詰め込みがあって

描写過多、描写不足が目に付く。

なかで秀逸は、長門裕之演じる官能小説家が面白い。

女優は、昭和初期蒼井優、昭和後期竹内裕子、田中麗奈と仲間由紀恵

現代は、鈴木京香と広末涼子。

監督は、監督冥利に尽きるね。
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君が僕を見つけた日

2010-06-22 15:53:33 | アメリカ映画
タイムトラベラー、時空を超えて出現する男性。

でも、悲しいかな、時間がくると突然消えてしまう。

又現れるときは、素っ裸だ。

ちょっと不思議なラブロマンス。

タイムトラベラーだから、後で起こることが予想できる。

後で、恋に落ちる女性と出会って

君と恋するのだよと告げたりする。

結婚式のさなかでも、消えてしまう。

ことほどさようによきせぬことと

予期したことが起こる。

その点ちょっと話が混乱することもある。

まあソフトなラブロマンスにタイムトラベルという

味付けをしたと思えばいい。

恋愛映画として、可もなし不可もなし。

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ザ・ウォーカー

2010-06-21 16:51:33 | アメリカ映画
崩壊した世界、そこはセピア色の世界だ。

一人の男。

生き残った悪党どもを相手に、

一瞬の技で相手を倒す。

切れ者。

彼は、一冊の本を手放さない。

何より大切なものだ。

それを持って西へ行く。

最初は、その目的がよくわからずいらいらする。

とりあえずは、アクションとして楽しもう。

途中から、彼の持つのが聖書だとわかる。

でそれを手に入れ、世界をわがものにしようとする

男に阻まれる。

それでも西へ。まあ一種のロードムービーだ。

それも壊れた世界を歩き続ける。

聖書を持つ男だからどこか気高い。

一方でめっぽう強い男。

物語は、宗教臭がして、ちょっときざっぽいが

アメリカ映画ならではなのだ。

女もそれなりにからむし、おもしろい。

デンゼルワシントンが、好演している。
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ダブルフェイス 秘めた女

2010-06-18 20:18:03 | 映画
ソフィーマルソーとモニカベルッチの共演とあって

見逃すわけにいくまいとDVDを借りたが

これは、劇場未公開。

たしかに、前半、夫と子供二人の平凡な生活に

なにか、変化が、どうもオカルトチックなのだ。

突然違う女性がふっと横切ったり。

ほぼ半分以上こんな不安定な状況が続く。

オカルトならオカルト、スリラーならスリラー

はっきりしろと言いたくなる。

ソフィーマルソーも、もうおばさんなので

その面の魅力も大してないしと、引いてしまう。

で後半、同じ人物が変化してモニカベリッチに。

イタリヤに舞台を移して、こちらは

周りに見知らぬとされるが、実は?

という種明かしに。

肝心の二大女優だが、エロスを期待しては期待外れ。

見かけだけで映画は選んではいけないね?

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クレージー・ハート

2010-06-17 15:54:28 | アメリカ映画
アメリカカントリーウェスタンの好きなあなたなら虜になるだろう。

だが、これはオリジナル。自伝ではない。

そして、アメリカならではのどさ周り。

それも落ちぶれたミュジシャンの。

そして、彼に近寄る素敵な女性。

ただ、彼には酒という魔物がいた。

西部劇の雰囲気、音楽映画、ロードムービー映画

良質のロマンス。

そして、演ずる役者が渋い。

主人公にぴったりというか、自らを演じているような演技。

ジェフブリッジス、最高の演技だ。

また、相手役のマギーギレンホールがこれまたいい。

落ちぶれた音楽家の常としてのアルコール中毒。

でも、彼は愛の力で立ち直ろうとする。

しみじみ人生を感じさせる映画だ。
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アウトレイジ

2010-06-15 20:27:32 | 日本映画
たけしは、これでカンヌに乗り込んだ。

ただ、賞ははなから期待していなかった。

だって、もう暴力以外の何物でもない。

そろえた役者、それぞれが怒鳴りまくる。

そして用意される痛いシーン。

でも、これって、ゲームの世界だから

安心してみていられるというか

心には響かない。平和な日本のちまちました暴力だ。

まあ、たけしが自慢するように

見ていて面白い。

顔面の破壊が一つのテーマみたい。

ただ、物語としてのテーマは、

そして誰もいなくなっただが。

現代は、知能犯の時代だと言いたいのか?

生き残った男たちも、結局は悪なんだから。

ただ、「仁義なき戦い」のようなエレージーがない。

「天国と地獄」ほどの悪もいない。

これが、現代版やくざ映画なのか?
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鉄男 THE BULLET MAN

2010-06-11 19:32:53 | 日本映画
塚本晋也が「鉄男」を発表してから20年。

世界に発信してから、日本に帰ってきた。

人間の肉体が鉄になるという発想は

強いものへの憧れか?

今回は主人公はアメリカ人だ。

自らの息子を殺され怒りに狂い

鉄男となる。

全編、手持ちカメラの揺れと、編集による映像の乱れ

バックは、不協和音の連続、金属音とでも言うべきか?

正常な神経も、ふっとゆらぎだす。

どろどろと流れ出す真っ黒な油。

息子を殺した謎の組織。

謎だけに不気味。

まあ、実験映画としてみるべきなのか?

通常の映画観賞の感覚ではとらえきれない。
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告白

2010-06-07 16:53:38 | 日本映画
難解な原作(湊かなえ)を実に見事に

映像化して見せた中島哲也監督。

これはやはり出色の作品だ。

その構成が、複数人の告白による。

そのため、事件が複眼的に表現され、かつ、告白は

真実を語っているとは限らず。事件は混とんとする。

前半、ほとんど、中学校の教室で繰り広げられる

女教師(松たか子演じる)の告白で語られ。

教室の漏れ聞こえる話声のざわざわ感。

その後も、この音にまつわる話が一つのモチーフとなる。

女教師の娘が殺された事件から発展し、

その犯人と、それを取り巻く教師、家族の関係が

つぎの事件へと発展する。

一種の復讐劇でありながら、

心の病へといざなわれ、

死へのドラマが繰り広げられる。

白黒基調の落ち着いた雰囲気と、

滴り落ちる血、ホラーを思わせる狂気。

存分に映画手法を駆使した中島監督の

してやったり感がある。
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