ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ルージュの手紙」、助産婦のクレール、そこへ突然やってきた血のつながらない母!

2018-05-31 17:30:21 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆★

性格が正反対の二人の女性の話なので、ちょっと男性は蚊帳の外。

助産婦のクレール、一人息子とつましく、正直に生きる堅実派。

そこに、30年ぶりにやってきた父の恋人ベアトリス。

自由奔放に生きるが、酒とギャンブルにはまっている。

その真逆の性格の女二人の、なんとなく、惹かれあうさまは、どういえばいいのだろうか。

助産婦故、出産場面が生々しい。本当に生まれたばかりの赤子が何人も出てくるのでびっくり。

一方、ベアトリスは、がんで末期、頭の腫瘍で手術。

生と死を扱った映画だ。

それにしても、カトリーヌドヌーブと、カトリーヌフロ、二人の名優がガチンコ対決したこの映画は貴重。

クレールに心を寄せるトラック運転手が、控えめな態度が好感。

パリ郊外のセーヌ川は、工場地帯でもあって。

年頃の女性にとっては、身につまされる話ではなかろうか。

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「斉木楠雄のΨ難」、超能力者が文化祭で災難に!

2018-05-31 10:28:21 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆

福田雄一好き ☆☆★

「週刊少年ジャンプ」連載でテレビアニメ化もされた人気漫画(麻生周一)。

「銀魂」の福田雄一監督作品。

生まれながらとてつもない超能力を持つ男の物語。

普段は、超能力を使わないようコントロールしている。

だが、斉木に一方的に恋をする妄想美女が現れ、徐々に災難が

そして、文化祭。

ひょんなことから、メガネを取られてしまい、おかげで、人を石像化することに。

果ては、宇宙にまで飛んでいく有様。

まあ、大笑いのものはないが、どことなくくすくす笑いの連続。

この術にはまらない人には、つまらない映画。

例によって、福田節炸裂で、福田ファンにはいいかも。

でも出来はそれほど良くない。

斉木に山崎賢人、恋人に橋本環奈(変顔が面白い)。

 

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「オー・ルーシー!」、英会話学校の教師にあこがれアメリカへ!

2018-05-30 17:29:06 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

日本・アメリカ合作

R15+ セックスシーンがあります。

人生に疲れたOLでアラフォーの節子。

姪の紹介で通った英会話教室の気さくな男性教師に惚れてしまう。

教師につけられた名前がルーシー。金髪のかつらをかぶり、まさに人格一変。

思い立ったが吉日、帰国した教師を追ってアメリカへ。

姉との珍道中。

そして教師と出来るのだが、

監督の平柳敦子さん、17歳でアメリカ留学、映画の勉強。

でも、今43歳。本映画がデビュー作。

同じ題名の短編映画を桃井かおり主演で撮って、注目される。

サンダンス・NHK国際映像作家賞を獲得。

そのおかげで、この映画はNHKが協力。

NHKでもドラマとして放映。ただ、時間が少し短い。

確かに面白いが、豪華キャスト、アメリカロケなど、新人としては恵まれた作品だ。

節子=ルーシーを演じた寺島しのぶさん。まさに適役。

ほかに、南果歩、忽那汐里、役所広司、ジョシュ・ハートネットと役者揃い。


 

 

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「ラストレシピ 麒麟の舌の記憶」、戦前の満州にまで話が広がる料理映画!

2018-05-29 19:06:21 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

原作は、人気料理番組「料理の鉄人」を手がけた演出家・田中経一のデビュー小説。

二宮和也が主人公として、宣伝されているが、むしろ、戦前の料理人を演じる西島秀俊が第二の主人公。

戦前、満州国で、清朝の満漢全席が王に捧げられていた。

それを真似て、日本の天皇が満州に来た時に、食べさせようと「大日本帝国食菜全席」なるものを考え、日本から料理人を招聘した。

で、呼ばれたのが、山形直太朗夫婦。

山形は、和食と洋食に通じており、現地の中国人スタッフの中国料理と合わせた、国際的な料理を作ろうとレシピ作りに没頭した。

冒頭、二宮がこの昔の話を調べるところから、話が始まるが、その後は、レシピ作成の苦労話と、実際に作られたおいしそうな料理とがメインの話となる。

特に、妻を演じる宮崎あおい。二人の共同制作で話は進む。

やがて、子供ができるが、妻は難産で死んでしまう。

後半は、天皇の料理作りの裏の話が合って、急転直下話が進む。

結局は、二宮扮する佐々木充が、この料理人と深い関係があり、再び二宮が料理の世界へ戻ることになる。

料理映画は、面白いが、一面単調で、むつかしいところ。

そこで、ひねりを効かしたストーリに頼ることになるが、ちょっと強引。

ああ、面白いことは面白いが。

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ツタヤ発掘良品 「狂った夜」、イタリア、若い男たちの無軌道!

2018-05-29 11:14:53 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆★

イタリア映画好き ☆☆☆

1959年作品

『奇跡の丘』等の名監督ピエル・パオロ・パゾリーニの脚本をマウロ・ボロニーニが監督。

戦後、イタリアのリアリズムが全盛期を迎えた。本作は、その最後期の作品。

貧しい青年たちの一夜の出来事を描いている。

盗んだ銃を故買屋で売り、その金で贅沢に遊ぶ。

前半は、娼婦たちとのざれあい、金持ち青年たちとの喧嘩となれ合い。

後半は、女と遊びまくるお話。

ファーストシーンとラストシーンの、捨てられた紙幣が象徴的。

戦後のローマの荒れ果てた郊外がうらさみしい。

 

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「モリのいる場所」、熊谷守一、晩年の一日!

2018-05-28 16:45:36 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)

熊谷守一は、明治から昭和にかけて活躍した画家。主として風景画(裸婦像も)。

青木繁らと同世代だが、長生きしている。

76歳で脳卒中を患い、外に出なくなった。

晩年20年間は、30坪もない鬱蒼とした自宅の庭で過ごしたという。

本映画は、その晩年(94歳)の一日を、描いた作品。

実に動きのない、自然を愛する画家の晩年の姿。

だが、連れ添った妻とのやり取りの面白さ。仙人の域に達している。

物語を面白くするため、さまざまなエピソードを一日に収めている。

ドリフターズとか、宇宙とか、監督の趣味も入っている。

守一に山崎努、その妻を樹木希林が、枯れた夫婦を好演。

監督は、「横道世之介」の沖田修一。

虫とか、魚とか、爬虫類、草木とか、自然がクローズアップされている。

現在、その庭は壊され、熊谷守一美術館となっている。

 

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NHK朝ドラ「半分、青い」、佳境に入る!

2018-05-28 08:51:50 | ドラマ

「半分、青い」は第九週に入り、いよいよこれからだ。

主人公の鈴愛が、漫画家の卵として出発。

そこで、漫画家の秋風に出あう。

その秋風を演じる豊川悦司の存在感が半端でない。

今回のドラマは、オリジナルで時代ものを感じさせない、つくりになっている。

主人公を演じる永野芽郁の天真爛漫的オーラが、程よく出ていて、ドラマを面白くしている。

片耳が聞こえないらしいが、ドラマの最中はあまり気にならない。

北川悦吏子氏の活躍に期待!

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「セザンヌと過ごした時間」、セザンヌとエミール・ゾラの友情!

2018-05-27 18:08:55 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆★

セザンヌ好き、ゾラ好き ☆☆☆★

セザンヌとエミール・ゾラの友情を描いた映画なので、芸術好きにはたまらない映画だろうが、

その辺の造詣にうとい小生にはいささか重い映画。

というのも、ゾラが小説を書き、文壇をのし上がっていくのに対し、セザンヌは、才能がありながら、画壇に認められず不遇をかこつからである。

特に、人間的に欠けているところがあって、人を罵倒したり、イキ過ぎ感がある。

冒頭、転校生のゾラと仲良くなるいきさつなどは、友情物語として麗しいが、後半の晩年は、成功したゾラをねたむセザンヌという構図で、ややつらい。

絵そのものは、後半に出てくるが、中間では描いては壊しの連続で、完成した作品にはお目にかかれない。

プロバンスの美しい風景や、女性たち。

絵に興味のある方には、たまらないだろう。

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「光と禿」、中年のハゲたミュージシャンのスギムのライブ!

2018-05-27 14:06:59 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆★

クリトリック・リス好き ☆☆☆★

映画監督とミュージシャンのコラボレーションによって制作された映画のコンペ、MOOSIC LAB 2016にて、最多5冠受賞! (観客賞、審査員特別賞、ベストミュージシャン賞、最優秀男優賞、最優秀女優賞)

監督が、クリトリック・リス(スギム)のライブで触発され作ったような映画。

クリトリック・リスは、本人が出演、ライブシーンも満載。

岸井ゆき扮する盲目の少女、

クリトリック・リス(はげている)の手が触れたことで、痴漢騒ぎに、

その縁で知り合うことに、

クリトリック・リスは、盲目を良いことに、後輩を出しにして、近づく。

クリトリック・リスは、少女をライブに誘い、そこで、告白、だが、本当はバレていたというお話。

クリトリック・リスが禿のおちゃんながら、裸で歌う、自分の作った本音の吐露がなかなかユニークで面白い。

自身、36歳で脱サラ、現在46歳で活躍するシンガーソングライター。

盲目少女との、ほのぼのとした出会いが美しい。




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「バッド・トラップ」、女の誘いに乗った男!

2018-05-27 09:03:12 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆

劇場未公開、WOWOW公開

ハリウッド・リール・インディペンデント映画祭、アクション・オン・フィルム映画祭など数々の映画祭で多くの賞を受賞!と好評だが、

トミーとゲイリーは固い友情で結ばれた強盗コンビ。マフィアから依頼された仕事をこなす小悪党。

自動車修理工場の強盗に失敗したことで、ほとぼりが冷めるまでボスから干されてしまう。

ロサンゼルス郊外の寂れた町で身を潜めるが、トミーはそこでスカーレットという謎めいた美しい女と恋に落ちる。

その女から、名画の窃盗を持ち掛けられる。

という展開。

どんでん返しのサスペンスアクションだが、

途中までの話が、あまり面白くない。

女が現れて、名画の話を持ち掛けられるが、いささか強引。

もうちょっと、撮り方があったのでは?

 

 

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