おすすめ度 ☆☆☆★
性格が正反対の二人の女性の話なので、ちょっと男性は蚊帳の外。
助産婦のクレール、一人息子とつましく、正直に生きる堅実派。
そこに、30年ぶりにやってきた父の恋人ベアトリス。
自由奔放に生きるが、酒とギャンブルにはまっている。
その真逆の性格の女二人の、なんとなく、惹かれあうさまは、どういえばいいのだろうか。
助産婦故、出産場面が生々しい。本当に生まれたばかりの赤子が何人も出てくるのでびっくり。
一方、ベアトリスは、がんで末期、頭の腫瘍で手術。
生と死を扱った映画だ。
それにしても、カトリーヌドヌーブと、カトリーヌフロ、二人の名優がガチンコ対決したこの映画は貴重。
クレールに心を寄せるトラック運転手が、控えめな態度が好感。
パリ郊外のセーヌ川は、工場地帯でもあって。
年頃の女性にとっては、身につまされる話ではなかろうか。