ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「王になった男」、イ・ビョンホンが二役を演じてます

2013-02-28 17:56:40 | 韓国映画
おススメ度 ☆☆☆
    韓国映画好き ☆☆☆☆

韓国の歴史物だけに、時代背景がもうひとつわからないのが残念です。

李氏朝鮮の第15代国王である光海君の話。彼は実在です。ただ、替え玉がいた話はフィクションでしょう。

話のよると、黄海君は、先代が嫡子でなかったことと、彼自身も次男であることで、朝鮮的には弱い立場だったようです。

そこで、夜な夜な側室と遊び呆ける一方、いつ反乱分子に毒殺されるやわからない不安定な状態でした。

そこで、一計を案じ王の影武者を作ろうということに。

丁度、妓生宿で王の物まねで銭を稼いだ男がいた。

そこで、彼を連れてきて、王の影武者に。ただ、このことがばれては大変なので、彼に王としての立居振舞などを教えることに。

まあ、そのへんから、韓国映画独特のコメディタッチがあふれ、なおかつ、この難役を見事、ビョンホンが演じあげ、映画を面白くしています。

当然その間にも暗殺の魔の手が伸び、とうとう、王は、毒殺される羽目に。ただ、早く気が付いたせいで病に伏すだけで済んだが、その間、王に代役が必要となり、件の男が王に。

そして、この男が、政治の腐敗を実感し、勝手に法律などを変えてしまいます。でもそれは民のためで、みんなに喜ばれます。

でも、いつまでも騙し続けるわけにもいかず、悲劇が訪れますが、あとは劇場でどうぞ。

それにしても、イ・ビョンホンこの映画でさらに男をあげました。 
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NHK山田洋次が選んだ日本映画百選  和泉聖治監督の「お日柄もよろしくご愁傷さま」

2013-02-27 18:04:13 | 日本映画
1996年作品

東京家族と同じ橋爪功と吉行和子が夫婦を演じるコメディ。

たしかに、結婚式と葬式、おまけに出産まで重なって、大変な騒動に。さらに、長女は、妊娠後期で夫の浮気で帰宅、次女はフリーターと付き合いグアムへ旅行に行く計画。さらには、夫の退職まで話が絡んで、どたばた。

父が、北海道旅行を申し込み、きっぷを受け取って帰宅途中、夫が見つけ一緒に帰ってくる。

夫は、友人から、仲人を頼まれ、その当日の朝、父が亡くなっているのが見つかる。やむなく、長女と次女それに妹に頼んで結婚式に出席する。

結婚式のどたばたから、家では、女たちが切り盛り大騒ぎ。でもなんとかしのぎ、葬式当日、長女が出産。

次から次といろんな出来事が重なり、てんやわんやの騒動。

最初は、面白くもない身内話と思っていたが、徐々に人生の機微が展開され、なるほどとわが身のことを振り返れば結構面白い。

たくさんの物語を詰め込んだ割には、結構みんな善人なので、話の展開は早い。

そして最後、式を終えた夫婦が、死んだ父親が、母親と初めて出会ったという北海道の山小屋へ出かけ、テレもなくキスするシーンは微笑ましい。

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「煽情」、日本映画に触発を受けたホラー映画です。

2013-02-26 14:39:32 | フランス映画
おススメ度 ☆☆
    新しい映画好き ☆☆☆

1910年、夕張映画祭で上映されたフランス映画です。劇場未公開。

ただ、海外では実験映画として注目を浴びた作品です。

イタリア、ある古びた海岸沿いの屋敷が舞台です。

少女時代、青春時代、熟年時代。

三世代にわたる、女の成長物語です。

でも映画は、ほとんどセリフもなく、幻想シーンや、想像シーンなどが多用され、映像はアップが主体で、ほとんど映画に入り込めません。

要は、そういう実験映画の体験なのです。

ホラー映画ですから、死者が蘇ったり、見えない人影があったり。そして官能的です。

特に青春時代では、ひらひらの短いスカートをはいて、車に乗り込み、その裾が風でひらひら、汗ばむむさくるしさ、突然衣裳がほつれていく。でもこれ、幻想でした。

そしてラストは、いよいよ殺人です、それもナイフが、クローズアップシーンが多いので、全体的に何が起こっているのか不明です。

それがこの映画なのです。
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「世界に一つのプレイブック」、アカデミー賞主演女優賞受賞おめでとう!

2013-02-25 20:18:52 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆
    ラブコメディ好き ☆☆☆☆

主演のジェニファーローレンスがアカデミー賞とはちょっと意外。

確かに、夫を事故で亡くし、気がおかしくなった女性を巧みに演じています。

ストーカーっぽいが、でもなく、結局惚れた男を追い回し、傷つく、可愛い女の子を演じています。22歳の若さで、この感情の起伏と抑制を、まあ見事に演じたといっていいでしょう。

ただ、映画全体は、妻の浮気現場を目撃、暴力沙汰に、それ以来精神不安定、すぐ切れる。そこで精神病院へ入院、退院後の保護観察がつく。それでも妻への思慕が強く、事ごとに問題を起す男の物語です。。

この主人公二人の、行動と言動が、実に鮮やかなテンポで繰り広げられ、それはコメディの域を超える。笑の連続だ。

これに、ロバートデニーロ扮する親父が絡んで、賭け事に夢中。

最終的には、ラブロマンスで収まるが、やはり、躁鬱の映画は、あまり好みではない。

ただ、こういった映画が、アメリカで好かれるってことは、人間関係にほころびがあるのだろう。日本もそれに負けない位置に来つつあるが。
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アカデミー賞は、ベンアフレックの「アルゴ」

2013-02-25 19:01:16 | 映画
アカデミー賞は、ベンアフレックの「アルゴ」。

私が最も好きだった作品。

監督賞は、「ライフオブパイ」のアン・リー。やはり巧みな映像処理で、素敵な映画を見せてくれたことへの賞か?

男優賞は、予想通り「リンカーン」のダニエル・デイ・ルイス、これは公開が楽しみだ。

女優賞は、なんと「世界にひとつのプレイブック」のジェニファー・ローレンス。私にとっては予想外。でもこれ今日、観賞してきたばかり。たしかに難しい役を良くこなしていた。

外国映画賞はミヒャエル・ハネケ監督の「愛、アムール」オーストリア映画、これカンヌも受賞。カンヌでは、「白いリボン」に続いて受賞。これも公開が待たれる。

助演男優は、「ジャンゴ」のクリストフ・ヴァルツ、助演女優賞は「レミゼラブル」のアンハサウェイ。

こうしてみると、これら受賞作は、4月までにすべてみられることに。ありがたい限りだ。
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韓国映画「プンサンゲ」、北と南を往復するマッチョな男の物語です

2013-02-24 18:31:05 | 韓国映画
おススメ度 ☆☆☆

殺しの場面や、拷問の場面など、ちょっときつい映像がたくさん出てきます。

北と南を竹竿ひとつで飛び越え行き来する男の話です。

そんなに簡単に国境線がこえられるとも思いませんが、かなりマッチョな男の話です。

で、この男、「豊山犬」という煙草を吸うことから「プンサンゲ(豊山犬)」と呼ばれ、それが映画の題名です。

北と南に分断された朝鮮ならではの作品です。

そして男は、しゃべりません、しゃべると北か南と分かってしまうからだそうです。

そして、映画のクライマックスは、南に亡命した高官の彼女を北から連れ帰ることから始まります。

途中、裸になって、全身に泥を塗り、水中に潜って敵の発見をかわします。その時、女性は息をしなくなります。で、人工呼吸をするのですが、それがキスだったのか、人工呼吸だったのか、微妙です。

それがもつれて、南に潜入した工作員と北の諜報部員の争いになります。

これがまた、かなり緊迫した、場面となります。

愛の物語でもあるのですが、救いのない映画です。
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「アイアンスカイ」、月面に生存したナチスの地球への攻撃です。

2013-02-23 15:24:17 | ドイツ映画
おススメ度 ☆☆
    SF映画好き ☆☆☆☆

これは痛烈な皮肉を込めたドイツ映画です。

月の裏面にナチスドイツの軍事基地があったとは驚きの発想。

物語の発端が、月へ派遣された地球からのロケットが、黒人を運び、初の黒人宇宙士が誕生というジョーク。

これは、SF映画のもじりとしては最高のものだ。

受け取った側のナチスは、白人純潔主義、そこへ黒人が現れたからはたと困って、白人化の薬を注射、白人にしてしまうというジョーク。

そして、次期総統候補の恋人である女性軍人が、この黒人に惚れてしまうのも面白い。

さらに地球に潜入して、チャップリンの「独裁者」を見て、自らの国の過ちを認識するとは。

一方、地球側も、宇宙への攻撃について各国が寄り集まった国連のような会議で、それぞれの国のお国柄が。

という風に、風刺溢れた映画だが、宇宙と風刺に疎い人にとってはいささか苦痛の映画だ。

アメリカまで風刺で包み込んでしまう、ドイツ(フィンランド)人の度量に感心する。

ラストの皮肉もさらにアップ。下ネタも満載。
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「ダイ・ハードラストデイ」、ブルースウイルスのアクションシリーズ!

2013-02-22 18:38:58 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆
  ブルースウイルスファン ☆☆☆☆

ラストデイとあるから、これが最後かと思うが、さにあらず、今回は息子と二人でのアクションものです。

最近は、アクションものも数多く、だんだんそのテンションが上がってきた。冒頭、カーアクションがあるが、次々に車を撥ね飛ばし、道路から道路へクラッシュの連続、数百台の車を壊したとか。さらに、かなりアップの映像で、迫力満点。

息子がロシアで犯罪を犯し裁判にかけられるということで、ニューヨークの刑事がロシアに出かけ、その事件に巻き込まれるという、今までの刑事ものとはちょっと違う。

冒頭から、息子がどんな犯罪に巻き込まれたか、予備知識がなく、小出しにされる内容で、徐々に大きな組織がかかわっていることが明らかになってくる。

息子とタッグを組むことで、一種の父子ストーリにもなっており、二人のタッグはより強力だ。

まあ、それにしても不死身だ。次から次と降りかかる困難。難なくさばくその痛快さは、アクションならではだ。

チェルノブイリの原発が事件の背景にあり、ちょっと日本人にとっては身近すぎるが、今更ソ連を悪者にできず、敵は大きな組織ということに。

当然二の矢三の矢のアクションシーンが続くが、ガラスを吹っ飛ばしてのビル落下シーンは、よくそれで生きてられるねという感じ。

中でも、ヘリコプターのアクションは、豪快だ。

ブルースウイルスもまだ元気なことだし、これで終わりでなく、続きもありそうだ。

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NHK山田洋次が選んだ日本映画100選 喜劇編 篠田正浩監督の「夕日に赤い俺の顔」

2013-02-21 16:27:52 | 日本映画
1961年作品

寺山修司脚本、篠田正浩監督作品。

まだ若かりし頃の、英才の作品。当時ヌーベルバーグなど、新しい映画の波が起こっていた。その前哨戦のような作品。

まったくのパロディ映画で、7人の殺し屋+一人、更には女性殺し屋も加わって、なんとも豪華。

でも現実にはあり得ない、バレバレのそれもほかに職を持ちながらの殺し屋。脇役は結構ベテランが務めている。

ミュージカル映画風の歌がたっぷり。だって、平尾正晃と小坂和也がからみ、デュークエイセスも登場している。

それに、川津祐介と岩下志麻の青春コンビが、ラブシーンを演じている。

カット割りの速さや、特異なアングル、奇才な色彩表現、そして、ギャグ。新しい表現を求めて遊んだという感じの映画だ。

それだけに内容的に薄っぺらだ。

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「ゼロダークサーティ」、オサマビンラディン殺害の映画です

2013-02-20 19:20:30 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆☆

9.11から10年やっと事件の首謀者オサマビンラディンは殺害された。

それには、周到なCIAの追跡があった。その中で、女性分析官の執念が成功に導いた。

映画は、事件後容疑者やその関係者の執拗な取り調べから始まる。残酷な取り調べにひとりのか弱き女子が付き合っている。CIAの分析官だ。

しかし一向にラディンにつながらない。そのうちに自爆テロの目標になり、CIAの犠牲者も増えていく。当然焦りが。

大したアクションがあるわけもなく、ラブドラマも、心理劇もない、ややドキュメンタリーな作りは地味だ。

特に冒頭、拷問シーンにちょっと惹かれるがそれ以外は、眠さを誘うような地味な展開。

だが、ビンラディンの殺害から1年時宜を失しないために急いで作られたにしては、かなり説得力のある出来だ。

秘密機関が主舞台だけにどれだけ真相に迫れたか疑問だが、そのリアリティはかなりのものだ。

「ハートロッカー」の脚本、監督のコンビだけに、情報戦争や、戦争シーンにはかなりのこだわりがあったのだろう。

ラスト近くは、ビンラディンの隠れ家襲撃で、ヘリを使った夜の襲撃で、暗闇と特殊照明の画面を巧みに操り、臨場感はすごい。(ヨルダンにセットを作ったとのこと)

ヒロインを演じるジェシカ・チャステインは、か弱き女でありながら、凛として敵に刃向う女を見事に演じあげ、女優賞ものだ。
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