ひろの映画見たまま

映画にワクワク

紙屋悦子の青春

2006-09-21 20:32:08 | Weblog
「紙屋悦子の青春」は終戦間近、特攻基地のあった鹿児島出水に住まう

悦子の青春物語である。

青春とはいっても、戦中のことであり、まことにゆかしい日本的な愛の物語である。

兄の後輩の海軍兵士が、悦子のために婿候補を連れてくるという。

ところが、兄は徴用で、都会へ行ってしまい悦子一人で応対することに。

悦子は、実はその兄の後輩に思いを抱いていた。

また、その後輩も悦子に好意を抱いていたが、自分が特攻に出願するので

親友を紹介したのだった。

結局、彼は、特攻を敢行し、戦死する。

その知らせを悦子に届けるのは、婿志望の男だった。

淡々と描き、演劇的要素の非常に強い演出が、淡々と物語をつむいで行き、

この悲報を聞く悦子のシーンで、感動を呼ぶ。

さらに演出は、淡々とした物語を喜劇的なタッチで、兄夫婦を描き

兄に扮する小林薫と兄嫁の本上まなみが絶妙に息が合っている。

お互いが相手をからかいながら、夫婦仲のよさを見せつけてくれる。

とくに、本上まなみが光っている。
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