ララピポ

ララピポ、変な題名。

１８禁だ。

それもそのはず、風俗だのAVだのやばい話満載だ。

でもAVじゃないから、その手の画面はない。

らしき画面はあっても、巧みにさけている。

６人の主人公が、それぞれ絡みながら登場し、

人生の悲哀をかもす。

デブ専が、登場。

それなりに、役者は大変だが、そのギャップがたまらない。

自分のセックスを撮影して、デブ専のアダルトビデオとして売るのだから

まさに現代の風俗を象徴。

さらに、もてない男の典型が、自らの姿を風呂屋の鏡に映して嘆く。

一方、いい男と女も風俗が絡んで

結局、風俗ねた満載なのだ。

そういう意味で、見るには覚悟がいる。

なくもんか

いつもにこにこ、人の嫌がることを進んでする男。

そんないい人を阿部サダオが演じている。

「舞妓はぁぁん」で、大ブレイクしたスタッフとのチャレンジ。

そして今回は、複雑な家庭の主人公。

ぐうだらな親父に、捨てられハムかつ屋で修行。

二人の子連れの出戻りの娘と結婚。

一方、幼いころに別れた弟と再会。

笑いと涙のホームドラマ。

弟の瑛太、妻の竹内裕子と絶妙の相手役と

それぞれ適役の脇。

それにしても、ハムかつ屋が大切にしてきた秘伝のソースが

出来合いのビニール袋入りのソースに負けるという皮肉。

下町の温かさが受けるが、

沖縄で環境大臣が出てきて興ざめに。

もうちょっと、地道な映画にしてほしかった。