おすすめ度 ☆☆☆★
NHK BS プレミアム 鑑賞 1954年製作
ジョン・フォードが監督、ウェスト・ポイント陸軍士官学校を舞台としたマーティ・マーの自伝を映画化したものである。
カメラをどっしり構えて主人公の生き様を映し出す。応えて、タイロン・パワー、モーリン・オハラらの演技も骨太。ところどころに散りばめられたユーモアもまさにアメリカンユーモアのサンプル。
ウェスト・ポイントの体育助教として50年間勤めて来たマーティ ・マー軍曹(タイロン・パワー)は、辞職命令に不服で、その撤回を旧友の大統領のところへ頼みに行き、昔の思い出話をする。
移民としてアメリカの陸軍士官学校に給仕として雇われてからの50年間の物語。
1903年、アイルランドからやって来たマーティ青年は、ウェスト・ポイントの給仕に雇われたが、失敗ばかりしていた。やがて、兵に志願してウェスト・ポイント勤務隊に配属され、体育主任ハーマン・ケーラー大尉に見出されて体育助教となった。そしてケーラー家の女中のアイルランド娘メアリー・オドンネル(モーリン・オハラ)と結婚した。
ラストは、ウェストポイントの行進で締めくくられる。
要は、軍隊の士官学校の顛末とマーティ夫婦の物語、戦争のむなしさと喜びを描いている。