季節の花と言葉の花束

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季節の花「シクラメン」

2018-01-09 04:03:46 | 暮らし
名言名句(120)

「自動ドア出ずれば不意に頬を打ち冬漲(みなぎ)れる街のあかるさ」
『鈴木 淳三郎』


仄暗いビルの中から外へ出た瞬間、冬の冷気の明るさを

たした街が眼前に展開する光景を、感覚的に歌い上げた

短歌です。単に外へ出た、ということではなくて、自動

ドアから出たという点、また不意に頬を打つ凍て、それ

らを踏まえて、冬の寒々と充満した街の明るさを描いた

ところが、印象的です。現代人の感覚的な視点が鮮やか

に光っている一首といえましょう。

この歌は、鈴木淳三郎(1931-)の第三歌集「屹立視界」

に収められていますが、同歌集の中に、「呆としてすごせ

し時間安らぎのごとくに椅子の窪みに溜まる」と言った歌

もあります。ぼんやりとして過ごした時間が椅子の窪んだ

ところに溜まっているという意味のの歌ですが、これも、

作者の非凡な眼の光を感じさせられる歌です。

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1月に咲いている花「シクラメン」

花の特徴 花は茎先に1輪ずつ咲く。

花の色は、赤、白、紫色、ピンクなどのものがあり、

クリーム色のものも作出されている。

花冠は5つに裂ける。

萼片は5枚である。

雄しべは花冠のつけ根の部分に合着していて短い。

園芸品種では、グラデーションのかかるものや多弁

咲きのものなどが開発されている。

葉の特徴 根際から生える葉には長い柄があり、

心臓形ないし円形である。

葉の表面には斑が入り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。

実の特徴 花の後にできる実はさく果(熟する

と下部が裂け、種子が散布される果実)である。

この花について 属名の Cyclamen はギリシャ語の「cyklos

(円)」からきている。球形に近い球根の形からつけら

れた名である。

種小名の persicum は「ペルシャの」という意味である。

その他 和名はカガリビバナ(篝火花)という。

反り返る花びらの様子などから名づけられたものであろう。

命名者は牧野富太郎博士である。


これは英名のsow bread(雌豚のパン)を訳してつけられた

名である。

英名は球根が豚の餌になることから名づけられたものである。

どちらも現在ではほとんど使われることがない。

ヨーロッパで品種改良、日本へは明治時代の末期に渡来した。

現在では、鉢植え植物のトップクラスに成長している。

また、寒さに強く屋外に植えられる品種も開発され、ガーデン

シクラメンとして普及している。

俳句の季語は春である。

赤のみの花言葉は「嫉妬」。白のみの花言葉は「清純」。

(みんなの花図鑑より)





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